サーバプログラム

インストール

インストールは、インストーラに従って行ってください。 ライセンスファイルをサーバプログラムがインストールされているディレクトリと同じ場所にコピーする必要があります。

プログラムの起動

Web Interface V6.0 サーバプログラムの実行形式のJARファイルは xds-server.jar です。Antenna House Formatter の環境と同じ環境変数を設定する必要があります。Antenna House Formatter のコマンドラインも実行させるためには環境変数の設定が必要です。Windows版では、Antenna House Formatter が正しくインストールされていればそのように設定されているはずです。Linux版をお使いのユーザは、どの変数が設定される必要があるか Antenna House Formatter にインストールされている run.sh スクリプトを参照してください。また、Linux版をお使いのユーザは、Antenna House Formatterbin/ ディレクトリを実行可能な検索パスに追加する必要があります。

  export AHF74_64_HOME="/usr/AHFormatterV74"
  ...
  export PATH=/usr/AHFormatterV74/bin:$PATH

Web Interface V6.0 のサーバプログラムを実行するには以下のコマンドを入力してください。

  
  java -jar xds-server.jar [options]
注意: 初期設定では、サーバログはインストールディレクトリ([install directory]/logs/xds.log)に書き込まれます。サーバプログラムを動作させるためには、このディレクトリへの書き込み権限が必要です。ログファイルの場所は起動時に -D Java仮想マシンオプションで指定した Log4j の設定ファイルで変更することができます。詳しくはロギングのページを参照してください。

環境変数 XDS_SERVER_CONFIG を利用して、動作上の既定値とするコマンドラインオプションを記述したxmlファイルの場所を絶対パスで指定することができます。ファイルの記述についてはオプションファイルを参照してください。

プログラムの開始時に、Windows 環境では次のダイアログが表示されることがあります。

SecurityBlock

このときは、使用される環境に合わせたネットワークを選択し、[アクセスを許可する] を選択してください。

サーバコマンドラインオプション

パラメータ 既定値 機能
-mp Value 0 Antenna House Formatter の一度に動かせる最大処理数を指定します。
  • 0. 処理数無制限
-mc Value 0 接続が許されるクライアント数を指定します。
  • 0. 接続無制限
-port Value 9999 待機するポート番号を指定します。-port により待機させたポートへの通信には tcp で該当ポートを開放しておく必要があります。
-password Password クライアントが提供する必要があるパスワードを指定します。
-tmp-dir Directory \tmp テンポラリファイルの既定の場所を指定します。
-resolve-client-hostname 接続をロギングするときにクライアントのホスト名を名前解決します。
-timeout Value 0 クライアントがファイルを送信する際のタイムアウトを読み込みます。値は1000分の1秒です。
  • 0. 無限大タイムアウト
-heart-beat-time Value 500 サーバとクライアントのキープアライブパケットの時間を指定します。値は1000分の1秒です。キープアライブパケット情報は Web Interface V6.0 クライアントコマンドラインオプションの -xds-debug の指定が 2 のときにクライアント側のコンソールに表示されます。
-formatter-exe FormatterExecutable 実行可能な Antenna House Formatter のコマンドラインプログラムの場所を指定します。このオプションが指定されていなければ、環境の検索 PATH で見つかった最初の AHFCmd.exe プログラムが使用されます。
-allow-status-command Value 0 クライアントがサーバステータスをリクエストするのを許可します。
  • 0. ステータスのリクエストは許可されません。
  • 1. ステータスのリクエストは通常接続として扱われ、もし既に最大許可数の接続がある場合は拒否されます。
  • 2. ステータスのリクエストは最大接続数のチェック外で扱われ、同時リクエストは無限大の接続を許します。
-ssl SSLの使用を可能にします。
-disallow-different-client-os Linux間、あるいはWindows間のみ接続を許可します。
-default-formatter-config ConfigFile 既定値として、クライアントユーザが指定する設定ファイルよりも先に読み込む Antenna House Formatter 設定ファイルを指定します。クライアントは -i オプションで設定の上書きが可能です。詳細は Antenna House Formatter 設定ファイルを参照してください。
-override-formatter-config ConfigFile クライアントユーザが指定する設定ファイルより後に読み込まれる Antenna House Formatter 設定ファイルを指定します。指定されていない場合、[Install directory]/override-config.xml が存在すれば、それが使われます。存在しない場合は、[Current working directory]/override-config.xml が指定されます。override 設定が存在しない場合はエラーになります。詳細は Antenna House Formatter 設定ファイルを参照してください。
-java-prop Property Value Javaシステムプロパティを設定します。例えば、SSL のキーストアやパスワードの設定などで使われます。
-version バージョンとライセンス情報を表示します。
-help コマンドラインオプションをコンソールに表示します。

ロギング

Web Interface V6.0 のサーバプログラムはファイルとコンソールにログ情報を出力することが可能です。Apacheの Log4j ライブラリを使用しているので、出力先や出力レベルを簡単に変更することができます。詳しくは ロギング を参照してください。もしログ設定ファイルがオプションで指定されていなければ、デフォルトのロギングの振る舞いはDEBUGレベルのメッセージを [Install directory]/logs/xds.log とコンソールの両方に出力します。

Antenna House Formatter 設定ファイル

-default-formatter-config オプションは、クライアントから送られる追加のオプション設定ファイルの値で上書きすることができる Antenna House Formatter 設定の既定値を指定します。クライアントはクライアントコマンドラインオプションの -i オプションで指定できます。

-override-formatter-config オプションで指定するオーバーライド設定ファイル override-config.xml の主な目的は、クライアントに信頼性がない場合に安全でない可能性のある Antenna House Formatter のオプションを制限することです。オーバーライド設定ファイルの既定値では XSLTプロセッサと Ghostscript の実行可能な場所、追加のオプション設定情報の指定を無効にしています。

    <formatter-config>
      <formatter-settings axf-formatter-config="false" />
      <xslt-settings command="" />
      <pdf-settings ghostscript="" />
    </formatter-config>
  

これによって、信頼性のないクライアントが、サーバへ無作為なバイナリを実行する可能性のある設定ファイルを送るのを防ぎます。

XSLT プロセッサあるいは Ghostscript のEPS画像の変換をされたい場合は、オーバーライド設定ファイルを編集し、それを使えるようにする必要があります。オーバーライド設定にある実行可能パスの設定は、クライアントが指定する設定ファイルからでは変更できません。

    <formatter-config>
      <xslt-settings command="" />
      <pdf-settings ghostscript="C:\Program Files\gs\gs9.19\bin\gswin64c.exe" />
    </formatter-config>

有効可能な追加のセキュリティ設定として descendant-or-self-filesexternal-entity があります。

descendant-or-self-filesAntenna House Formatter V6.4 以降で利用できます。true を指定すると、実際に読み込みを行う外部参照するファイルを、FOやHTMLと同じ位置またはその下位ディレクトリにあるものだけに制限します。http: や https: では制限されません。これによりサーバの絶対リンクが見つかるのを防ぎます。

external-entityAntenna House Formatter V6.5 以降で利用できます。false を指定すると、XML内の(FO、XHTML、SVG、MathML など)の <!ENTITY> で外部参照が許可されません。 この設定は、Antenna House Formatter から呼ばれる外部XSLTプロセッサには作用しません。

    <formatter-config>
      <formatter-settings descendant-or-self-files="true" external-entity="false" />
    </formatter-config>
  

技術的資料



Copyright © 2005-2024 Antenna House, Inc. All rights reserved.
Antenna House is a trademark of Antenna House, Inc.