WordML変換
XSL Formatter V4 は、WordML文書をFOに変換するための WordMLToFOスタイルシート を内蔵しています。そのため、スタイルシートの指定なしにWordML文書をFOに変換して組版することができます。
Microsoft WordとXSL-FOでは、文書モデルが根本的に異なるため完全な変換はできません。よって正しく組版できない場合があります。 |
製品概要
WordMLは、Microsoft社のOffice2003から採用されたWordのXML形式の保存フォーマットです。 WordMLの仕様は、次から入手することができます。
WordMLToFOスタイルシートはXSLTスタイルシートです。使用にあたってはXSLTプロセッサが必要です。現在のところ以下のXSLTプロセッサで動作を確認しています。
XSLTプロセッサ | 備考 |
---|---|
Saxon 6.5.3 | Sun Java SDK、Java 2 Platform、Standard Edition 1.4 以上で動作確認済。Instant Saxon では動作しません。 |
MSXML3、MSXML4 |
WordMLToFOスタイルシート は、XSLT 1.0 の仕様に基づいて作成されていますが、一部 Result Tree Fragment に関する拡張関数を使用しています。使用している拡張関数は以下のとおりです。
- exsl:node-set namespace http://exslt.org/common
- msxsl:node-set namespace urn:schemas-microsoft-com:xslt
WordMLToFOスタイルシートは function-available() 関数を使用して、自動的にXSLTプロセッサに合わせた拡張関数を選択します。 上記以外のXSLTプロセッサを利用する場合は、拡張関数が使用可能かどうかご確認ください。 exslt.org の仕様に基づいたXSLTプロセッサならば、書き換えなしで動作する可能性があります。
XSL Formatter V4 は、ネームスペース http://schemas.microsoft.com/office/word/2003/wordml を持つXMLをWordMLとみなして自動的にFOに変換して処理します。
詳細/制限事項
詳細や、制限事項につきましては、WordMLToFOスタイルシートをご覧ください。
WordMLToFOスタイルシートのバージョン
弊社では、WordMLToFOスタイルシートを販売しています。XSL Formatter V4 には、これと同じものが組み込まれていますが、スタイルシート自身のソースコードは含まれていません。 このスタイルシートをご購入いただけば、スタイルシートを独自に改造して XSL Formatter V4 に組み込むことが可能です。また、販売されているWordMLToFOスタイルシート は、XSL Formatter V4 内蔵のものよりも、アップグレードされていることもあります。 XSL Formatter V4 内蔵の WordMLToFOスタイルシートのバージョンを知るには、WordMLから変換されたFOの内容を調べてください。<fo:root> に axf:generator プロパティがあります。