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XSL Formatter V3.4 では、いくつかのXSLの独自拡張要素・プロパティを用意しています。 以下にそれらの要素の一覧を示します。
拡張要素を利用する場合、namespaceに必ず http://www.antennahouse.com/names/XSL/Extensions を指定してください。
要素名 | 備考 |
---|---|
axf:document-info | 文書情報を指定します。この情報はPDF中に埋め込まれます。 |
axf:output-volume-info | 多分冊PDFを出力します。 |
axf:space-after-punctuation | 欧文約物の後の空白量を指定します。 V3.4 |
axf:space-before-punctuation | 欧文約物の前の空白量を指定します。 V3.4 |
axf:space-between-digit-and-punctuation | 数字と欧文約物の間の空白量を指定します。 V3.4 |
axf:space-between-punctuation-and-digit | 欧文約物と数字の間の空白量を指定します。 V3.4 |
関数名 | 備考 |
---|---|
rgb-icc | rgb-icc関数を拡張しています。 |
プロパティ名 | 備考 |
---|---|
border-style border-*-style |
CSS3にある dot-dash、dot-dot-dash、wave が指定できるよう拡張されています。 |
clear | clearプロパティの値を拡張しています。 |
float | floatプロパティの値を拡張しています。 |
font-stretch | font-stretchプロパティの値を拡張しています。 |
force-page-count | force-page-countプロパティの値を拡張しています。 |
format | formatプロパティの値を拡張しています。 |
internal-destination | internal-destinationプロパティの値を拡張しています。 |
overflow | overflowプロパティの値を拡張しています。 |
page-position | page-positionプロパティの値を拡張しています。 |
XSL仕様では、fo:region-body や fo:region-before などに指定する padding や border の幅はゼロでなければならないことになっています。XSL Formatter V3.4 では、これらに対してゼロ以外の値も受け付け、評価します。例えば、次のように指定することができます。
XSL仕様では、script プロパティに指定する <script> の値は、ISO15924 に規定されている値とされています。XSL Formatter V3.4 では、CJKへの対応のために、xml:lang などに指定される次の言語コードを指定することを許しています。
ja | 日本文字 (ひらがな、カタカナを含む) |
ko | 朝鮮文字 (ハングルを含む) |
zh-CN | 中国簡体字 |
zh-TW | 中国繁体字 |
例えば、zh が ISO639 で規定される言語コード、CN が ISO3166 で規定される国名コードです。
注意: | CHS という国名コードは ISO3166 にありません。 したがって、zh-CHS は指定できません。zh-TW を指定してください。 |
---|
XSL Formatter V3.4 からPDF出力する場合の、PDFへ文書情報を埋め込む方法を説明します。
PDFには、著者やタイトルなどの文書情報を埋め込んでおくことができます。XSL Formatter V3.4 では、独自拡張した要素を用いてそれらを指定することができます。 PDFに埋め込まれたこれらの情報は、Acrobat Reader で参照することができます。
文書情報を指定します。この要素はエリアを生成しません。例えばPDFのような文書ファイル中に埋め込むために利用されます。
なし。
<!ELEMENT axf:document-info EMPTY> <!ATTLIST axf:document-info name CDATA #REQUIRED value CDATA #REQUIRED >
axf:document-info 拡張要素は、fo:root の直下の fo:page-sequence が現れる前の任意の位置、または fo:page-sequence の最初の子要素に置くことができます。 また、そのプロパティは name と value で、いずれも必須です。name の値は、以下のいずれかでなければなりません。
文書のタイトルを指定します。
文書のサブタイトルを指定します。
文書の著者名を指定します。
キーワードをカンマ区切りで列挙します。
文書を開いたときの表示方法を指定します。以下のいずれかを指定できます。
UseOCは、PDF1.5以上のときに指定できます。アウトラインがあるときの既定値はUseOutlinesです。
文書を開いたときに表示される宛先または実行されるアクションを指定します。 ここでは、internal-destination の <number-with-fragment> と同様の値を記述することができます。リンクの作成も参照してください。
EMPTY
<fo:root xmlns:fo="http://www.w3.org/1999/XSL/Format" xmlns:axf="http://www.antennahouse.com/names/XSL/Extensions"> <axf:document-info name="title" value="文書のタイトルを指定する"/> <axf:document-info name="subject" value="文書のサブタイトルを指定する"/> <axf:document-info name="author" value="著者名を指定する"/> <axf:document-info name="keywords" value="キーワードをカンマ区切りで列挙します"/> ...
fo:page-sequence の子の axf:document-info は、分冊出力のときにのみ有効です。 fo:page-sequence の子の axf:document-info は、fo:root の子の axf:document-info を上書きして、分冊出力される文書の文書情報として利用されます。したがって、fo:page-sequence に axf:document-info が指定されていないときは、すべての分冊された文書に同じ文書情報が埋め込まれます。
"openaction" と "pagemode" の指定は、分冊に対して行うことはできません。fo:root の直下の指定のみが有効です。分冊出力されたときは、第一分冊に対しての指定となります。
XSL Formatter V3.4 では、PDFを複数に分冊して出力することができます。
組版結果を出力するとき、fo:page-sequence 単位に、分冊出力できるようにします。
なし。
<!ELEMENT axf:output-volume-info EMPTY> <!ATTLIST axf:output-volume-info initial-volume-number NUMBER "1" format CDATA "1" bookmark-include (first|all|separate) separate >
axf:output-volume-info 拡張要素は、fo:root の直下の fo:page-sequence が現れる前の任意の位置に置くことができます。
EMPTY
<axf:output-volume-info initial-volume-number="2" format="-1" bookmark-include="separate" /> <fo:page-sequence> PAGE-SEQUENCE-1 ... </fo:page-sequence> <fo:page-sequence> PAGE-SEQUENCE-2 ... </fo:page-sequence> <fo:page-sequence axf:output-volume-break="true"> PAGE-SEQUENCE-3 ... </fo:page-sequence>
ファイルへ出力するときにのみ機能します。印刷やストリーム出力などでは機能しません。 このとき、出力ファイル名は、GUIやコマンドラインパラメータなどで指定されていなければなりません。 分冊出力されるファイル名は、出力ファイル名をベースにして自動的に決定されます。これは、format プロパティによって書式化された文字列が、出力ファイルの拡張子の直前に挿入されることによって行われます。 ファイル名に document.pdf が与えられているとき、上の例では、PAGE-SEQUENCE-1 と PAGE-SEQUENCE-2 が ducument-2.pdf へ出力され、PAGE-SEQUENCE-3 が document-3.pdf へ出力されます。
format プロパティに適用される数値は、axf:initial-volume-number プロパティによって初期値を与えることができます。 format プロパティは、XSL-FO仕様の「7.24.1. format」と同じです。
分冊は、fo:page-sequence に指定された axf:output-volume-break プロパティによって引き起こされます。 axf:output-volume-filename プロパティを指定すれば、その分冊だけ指定したファイル名で出力することができます。
分冊した場合のしおりの扱いは、axf:bookmark-include プロパティによって以下から選択することができます。
実際に分冊出力を行うためには、以下の条件が必要です。
GUI | PDF出力ダイアログ で、[分冊出力] がチェックされていること。 |
---|---|
コマンドライン | -multivol パラメータ が指定されていること。 |
.NET | MultiVolume プロパティに true が指定されていること。 |
COM | MultiVolume プロパティに true が指定されていること。 |
Java | XfoObj::setMultiVolume() により多分冊が指定されていること。 |
C++/C | XfoObj::setMultiVolume() により多分冊が指定されていること。 |
多分冊出力したときのしおりの扱いを指定します。
Value: | first | all | separate |
Initial: | separate |
Applies to: | axf:output-volume-info |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
第1分冊にのみしおりを付けます。
全分冊にしおりを付けます。
各分冊にそれぞれのしおりを付けます。 しおりがどの分冊に属するかは axf:outline-level="1" が現れた分冊になります。分冊を跨るしおりは前の分冊に入ります。 このため、axf:bookmark-include="separate" の場合でも他の分冊への外部リンクが含まれ る場合があります。
多分冊出力時の初期文書番号を指定します。
Value: | <number> |
Initial: | 1 |
Applies to: | axf:output-volume-info |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
この値は、formatプロパティに適用され、出力されるPDFファイル名に利用されます。例えば、次のような指定のとき、出力PDFファイル名に document.pdf が指定されたとすると、分冊されたファイル名は、document-2.pdf、document-3.pdf、document-4.pdf、… となります。
<axf:output-volume-info initial-volume-number="2" format="-1" />
多分冊出力を指示します。
Value: | true | false |
Initial: | false |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
この fo:page-sequence から新しい分冊とします。
この fo:page-sequence では分冊しません。
分冊を開始したい fo:page-sequence に axf:output-volume-break="true" を指定します。文書番号は、1ずつ増えていきます。 分冊するとき、最初の fo:page-sequence には、常に axf:output-volume-break="true" が指定されているとみなされます。明示的に axf:output-volume-break="false" が指定されていても無視されます。
多分冊出力時の文書ファイル名を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
指定がないときは、formatプロパティを用いた自動的なファイル名が採用されます。このプロパティを指定したときは、そのファイル名が採用されます。 先頭の fo:page-sequence または、axf:output-volume-break="true" である fo:page-sequence でのみ有効です。
例えば、次のような指定のとき、出力PDFファイル名に document.pdf が指定されたとすると、分冊されたファイル名は、document-2.pdf、chapterX.pdf、document-4.pdf、… となります。
<axf:output-volume-info initial-volume-number="2" format="-1" /> <fo:page-sequence> ... </fo:page-sequence> <fo:page-sequence axf:output-volume-break="true" axf:output-volume-filename="ChapterX.pdf"> ... </fo:page-sequence> <fo:page-sequence axf:output-volume-break="true"> ... </fo:page-sequence>
すべての fo:page-sequence に axf:output-volume-filename を指定したとしても、元となるPDFファイル名を省略することはできません。
XSL Formatter V3.4 は、欧文組版における約物前後の空白量を調整するための拡張を行っています。 V3.4
約物の後の空白量を指定します。
約物の前の空白量を指定します。
数字と約物の間の空白量を指定します。
約物と数字の間の空白量を指定します。
これらの拡張要素はいずれも空要素で、fo:declarations の直下に置くことができ、エリアを生成しません。 以下のプロパティを指定することができます。
言語コードを指定します (RFC3066)。省略することはできません。
Value: | <language> |
Initial: | N/A |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
空白の量を指定します。ゼロ以下の場合、指定は無効です。
Value: | <length> | <percentage> | figure | punctuation | thin | hair |
Initial: | N/A |
Inherited: | no |
Percentages: | refer to the font size |
値の意味は以下のとおりです。
U+2007 と同じ量を示します。
U+2008 と同じ量を示します。
U+2009 と同じ量を示します。
U+200A と同じ量を示します。
適用対象のコードポイントを指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
指定されたすべてのコードポイントに、language と space が適用されます。
例えば、仏語組版を行う場合は、次のような指定をするでしょう。
欧文組版のためのこれらの設定は、オプション設定ファイルでも指定しておくことができます。FO中での指定は、それを上書きします。
XSL Formatter V3.4 で、PDF出力する場合の、PDFのしおりとリンクを作成する方法を説明します。
PDFにはしおりと呼ばれる機能があります。Acrobat Readerではしおりは、目次を階層化した概観を持っており、項目をクリックすることにより目的の位置へジャンプすることができます。
XSL Formatter V3.4 では、しおりを作成したいオブジェクトに拡張プロパティを付加することにより、PDF出力で自動的にしおりを作成することができます。
上図のしおりを作成するには、例えば次のようにします。
<fo:root xmlns:fo="http://www.w3.org/1999/XSL/Format" xmlns:axf="http://www.antennahouse.com/names/XSL/Extensions"> ... <fo:block axf:outline-level="1" axf:outline-expand="false" axf:outline-title="Colophon"> ... </fo:block> <fo:block axf:outline-level="1" axf:outline-expand="false" axf:outline-title="Table of Contents"> ... </fo:block> <fo:block axf:outline-level="1" axf:outline-expand="true" axf:outline-title="1. Introduction and Overview"> <fo:block axf:outline-level="2" axf:outline-expand="true" axf:outline-title="1.1. Processing a Stylesheet"> <fo:block axf:outline-level="3" axf:outline-expand="false" axf:outline-title="1.1.1. Tree Transformations"> ... </fo:block> <fo:block axf:outline-level="3" axf:outline-expand="false" axf:outline-title="1.1.2. Formatting"> ... </fo:block> </fo:block> <fo:block axf:outline-level="2" axf:outline-expand="false" axf:outline-title="1.2. Benefits of XSL"> ... </fo:block> </fo:block> <fo:block axf:outline-level="1" axf:outline-expand="false" axf:outline-title="2. XSL Transformation"> ... </fo:block> ...
しおりの初期状態で、下位の階層を表示するかどうかを指定します。
Value: | true | false |
Initial: | true |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
true の場合は下位項目が展開されて表示され、false の場合はたたみ込み表示されます。
しおりをグループ化して、まとめて出力します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
このプロパティが省略された場合や空文字列の場合、グループ化は行われません。何か文字列が指定された場合、その文字列はグループ名として扱われ、同一のグループ名を持つしおりがまとめて出力されます。 また、グループ化されていないしおりは、グループ名なしのグループとしてまとめて出力されます。
しおりの項目の階層レベルを示します。
Value: | <number> |
Initial: | 0 |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
<number> の値は、非負の整数値でなければなりません。 初期値は0で、このとき、しおりは作成されません。 しおりの最上位の項目は1で、しおりの中に階層化されるに従って、2以上の値となります。
しおりのタイトルとして表示される文字列を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
このプロパティが省略された場合や空文字列の場合、このプロパティが付加されているオブジェクトのテキストがタイトルになります。 つまり、次のふたつは同じしおりを生成します。
しおりのタイトルとして表示される文字列の色を指定します。
Value: | <color> |
Initial: | the value of the 'color' property |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
このプロパティは、PDF1.4 以上に対して有効です。
しおりのタイトルとして表示される文字列のフォントスタイルを指定します。
Value: | normal | italic |
Initial: | normal |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
通常のフォントスタイル。
イタリックフォント。
このプロパティは、PDF1.4 以上に対して有効です。
しおりのタイトルとして表示される文字列のフォントの太さを指定します。
Value: | normal | bold |
Initial: | normal |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
通常の太さ。
太字。
このプロパティは、PDF1.4 以上に対して有効です。
fo:basic-link を使用すれば、PDFのリンクを簡単に作成することができます。
PDFのリンクは、PDF文書内の特定位置へのリンクと外部へのリンクに分類されます。文書内へのリンクは fo:basic-link の internal-destination プロパティで表します。外部へのリンクは external-destination プロパティで表します。次に例を示します。
相対アドレス指定の外部リンクは、PDF出力の設定 の use-launch-for-relative-uri によって、「ファイルを開く」、「World Wide Web リンク」のいずれかで動作するようにPDFへ変換されます。 絶対アドレス指定の外部リンクは、常に「World Wide Web リンク」に変換されます。
さらに、次のような高度なリンクを指定することができます。これらの理解のために、「PDFリファレンスマニュアル」を参照することをお勧めします。
PDFに対する外部リンクの external-destination の指定は、基本的には次のPDFのパラメータ仕様に準じますが、XSL Formatter V3.4 では、すべてのパラメータが有効なわけではありません。無効なパラメータは無視されます。
この仕様書には次のような例が載っています。
XSL Formatter V3.4 では、次のパラメータのみが有効です。大文字小文字の違いは無視されます。
例えば、外部リンクの場合、fitH、fitR、fitBH の指定は無効です。これらは内部リンクでのみ有効です。 また、fitH などでPDFの数値パラメータが必要なもので、それが省略されている場合は 0 とみなされます。
PDFに対する外部リンクでは、show-destination プロパティで、新しいウィンドウを開くかどうかを指定することができます。リンク先がPDF以外では無効です。 show-destination="new" とすると、新しいウィンドウを開いて、そのウィンドウにPDFが表示されます。 show-destination="replace" とすると、新しいウィンドウを開かず、現在のウィンドウ内にPDFが表示されます。 指定されなかったときは、PDFのビューアアプリケーションの動作に依存します。 XSL-FOの仕様では、省略時は "replace" となっていますが、XSL Formatter V3.4 では若干異なる実装をしています。 show-destination プロパティは、以下の条件下では無効です。
XSL Formatter V3.4 では、高度なリンクのために、以下の拡張プロパティを用意しています。
外部リンクの動作を指定します。
Value: | gotor | launch | uri | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | fo:basic-link |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
リンク先を "GoToR" アクションで開きます。すなわち、PDFとして開きます。リンク先のURIはPDFであるとみなされます。
リンク先を "Launch" アクションで開きます。すなわち、ファイルとして開きます。
リンク先を "URI" アクションで開きます。すなわち、URI (World Wide Web) として開きます。
システム既定値に依存します。
リンク先がhttp:などのローカルファイルでない場合は、常に"URI"アクションとなります。 axf:action-type="auto" のとき、 相対アドレス指定の外部リンクは、PDF出力の設定 の use-launch-for-relative-uri によって、「ファイルを開く」、「World Wide Web リンク」のいずれかで動作するようにPDFへ変換されます。 絶対アドレス指定の外部リンクは、常に「World Wide Web リンク」に変換されます。
リンクでの宛先形式を指定します。これは、リンク先でのPDFの宛先形式です。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | block level formatting object |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
宛先形式には次の種類があります。指定のないときは axf:destination-type="xyz-top" とみなされます。値の大文字小文字の違いは無視されます。
PDFの宛先形式 | 指定方法 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
[page /XYZ left top zoom] | left/top の値は、XSL Formatter V3.4 が計算しますが、nullか非nullかを明示することができます。zoom は利用者が任意値を指定できます。
|
||||||||||
[page /Fit] |
|
||||||||||
[page /FitH top] | top の値は、XSL Formatter V3.4 が計算します。内部リンクでの指定のみ有効です。
|
||||||||||
[page /FitV left] | left の値は、XSL Formatter V3.4 が計算します。
|
||||||||||
[page /FitR left bottom right top] | left/bottom/right/top の値は、XSL Formatter V3.4 が計算します。内部リンクでの指定のみ有効です。
|
||||||||||
[page /FitB] |
|
||||||||||
[page /FitBH top] | top の値は、XSL Formatter V3.4 が計算します。内部リンクでの指定のみ有効です。
|
||||||||||
[page /FitBV left] | left の値は、XSL Formatter V3.4 が計算します。
|
しおりに外部リンクを設定します。
Value: | <uri-specification> |
Initial: | empty string |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
リンク先のURIを指定します。
しおりに内部リンクを設定します。
Value: | empty string | <idref> | <number-with-fragment> |
Initial: | empty string |
Applies to: | block-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
リンク先のIDを指定します。
リンク先のページ番号を指定します。 この文字列は、単純な数字列 (<number>) または、数字列とfragmentを#で繋げた次のような文字列です。
外部リンクでIDを指定するとき、宛先形式は、リンク先のIDに付与されているものとします。URI中のパラメータは nameddest のみが有効です。 リンク先には、宛先形式を指定できます。
<fo:basic-link external-destination="http://mydocs/doc.pdf#nameddest=Chapter6" axf:action-type="gotor">
<fo:block id="Chapter6" axf:destination-type="xxxx">
内部リンクでIDを指定するとき、宛先形式は、外部リンクと同じくリンク先のIDに付与されているものとします。指定の仕方も外部リンクに対するものと同じです。
<fo:basic-link internal-destination="Chapter6">
<fo:block id="Chapter6" axf:destination-type="xxxx">
ページ番号指定は、URI中のパラメータ page で判断します。page と nameddest が共に指定されているときは、nameddest が優先されます。
ページ番号指定では、リンク先に宛先情報を置くことはできません。したがって、URI中のパラメータを解釈して宛先形式を決定します。解釈できないパラメータは捨てられます。
<fo:basic-link external-destination="http://mydocs/doc.pdf#page=72&view=fitH,100" axf:action-type="gotor">
URIのパラメータに page も nameddest も含まれないときは、page=1 とみなされます。ページ番号は、PDFでの物理的なものと解釈されます。
internal-destination の値にページ番号も指定できるように拡張してあります。
<fo:basic-link internal-destination="72">
宛先形式の指定は、外部リンクURIのパラメータ部分を付加することで実現します。
<fo:basic-link internal-destination="72#view=fitH,100">
ページ番号は、PDFでの物理的なものと解釈されます。また、ページ番号だけの指定のときの宛先形式は view=fit とみなされます。
しおりに外部リンクを指定するには、次のように axf:outline-external-destination プロパティを指定します。
<fo:block axf:outline-level="1" axf:outline-title="第6章" axf:outline-external-destination="http://mydocs/doc.pdf#nameddest=Chapter6" axf:action-type="gotor" show-destination="new">
このとき、このしおりはそれが付いている fo:block などのブロックとは無関係となります。
しおりに内部リンクを指定するには、次のように axf:outline-internal-destination プロパティを指定します。
<fo:block axf:outline-level="1" axf:outline-title="第6章" axf:outline-internal-destination="Chapter6">
このとき、このしおりはそれが付いている fo:block などのブロックとは無関係となります。
XSL Formatter V3.4 では、PDFへ注釈を付けることができます。 注釈の詳細は、「PDFリファレンスマニュアル」を参照してください。ここで指定できる注釈は、その一部です。
注釈の種類を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
注釈の種類は、次のいずれかを指定することができます。
注釈はありません。
テキスト注釈です。
フリーテキスト注釈です。
ラバースタンプ注釈です。
ファイル添付注釈です。
文字列の大文字小文字は区別されません。
注釈のタイトルを指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
注釈の内容を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
注釈の種類 (axf:annotation-type) が次のいずれかのときに表示される文字列を指定します。
注釈の背景などに利用される色を指定します。
Value: | <color> | none |
Initial: | none |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
注釈のフラグを指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
以下の文字列を空白区切りで列挙して指定します。大文字小文字の区別はありません。
これらの意味については、「PDFリファレンスマニュアル」を参照してください。
注釈の最初の状態を指定します。
Value: | true | false |
Initial: | false |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
注釈の種類 (axf:annotation-type) が次のとき、その注釈が最初に開いた状態で表示されるかどうかを指定します。
値の意味は以下のとおりです。
注釈を開いた状態で表示します。
注釈を閉じた状態で表示します。
注釈の表示に用いるアイコンの名前を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
注釈の表示に用いるアイコンの名前には、任意のものを指定できますが、それを表示できるかどうかは文書のビューアアプリケーションに依存します。 注釈の種類 (axf:annotation-type) によって指定できる標準の名前を示します。
標準の名前は以下のとおりです。
空文字列の場合は "Note" とみなされます。
標準の名前は以下のとおりです。
空文字列の場合は "Draft" とみなされます。
標準の名前は以下のとおりです。
空文字列の場合は "PushPin" とみなされます。
注釈の水平位置を指定します。
Value: | <length> |
Initial: | 0pt |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
指定する位置は領域の左端からの距離で、ポップアップやアイコンの位置、ラバースタンプ注釈の位置に利用されます。
注釈の垂直位置を指定します。
Value: | <length> |
Initial: | 0pt |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
指定する位置は領域の上端からの距離で、ポップアップやアイコンの位置、ラバースタンプ注釈の位置に利用されます。
注釈の幅を指定します。
Value: | <length> | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
このプロパティは、ポップアップの幅、ラバースタンプ注釈の幅に利用されます。
注釈の高さを指定します。
Value: | <length> | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
このプロパティは、ポップアップの高さ、ラバースタンプ注釈の高さに利用されます。
フリーテキスト注釈のフォントファミリを指定します。
Value: | <string> |
Initial: | depends on user agent |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
フリーテキスト注釈のフォントのサイズを指定します。
Value: | <absolute-size> | <relative-size> | <length> | <percentage> |
Initial: | depends on user agent |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | refer to the font size |
フリーテキスト注釈のフォントの太さを指定します。
Value: | normal | bold |
Initial: | normal |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
フリーテキスト注釈のフォントを斜体にするかどうか指定します。
Value: | normal | italic |
Initial: | normal |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
フリーテキスト注釈の色を指定します。
Value: | <color> |
Initial: | depends on user agent |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
フリーテキスト注釈の配置を指定します。
Value: | left | center | right |
Initial: | left |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
ファイル添付注釈の関連付けられるファイルを指定します。
Value: | <uri-specification> |
Initial: | empty string |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
XSL Formatter V3.4 は、トンボを描くことができます。トンボは、page-width、page-height プロパティで指定される通常のページサイズ(仕上がり寸法)の外側に描画されるので、文書内容に影響はありません。 トンボの長さは、デフォルトでは10mmですが、オプション設定ファイルで調整することができます。
出力媒体の物理的な端から仕上がり寸法までの距離を指定します。
Value: | <length> |
Initial: | 0pt |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
仕上がり寸法は page-width、page-height プロパティによって指定される寸法です。 crop-offset はその外側にどれだけの余白をとるかを指定するものです。 上下左右に同じ値を指定するには axf:crop-offset を、個別の値を指定するには axf:crop-offset-top、axf:crop-offset-bottom、axf:crop-offset-left、axf:crop-offset-right を使用します。 axf:crop-offset と他を同時に指定したときは、axf:crop-offset-* の方が優先します。
裁ち落としのための塗り足し(bleed)の領域の幅を指定します。
Value: | <length> |
Initial: | 0pt |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
塗り足し領域は、仕上がり寸法の外側に取られます。 上下左右に同じ値を指定するには axf:bleed を、個別の値を指定するには axf:bleed-top、axf:bleed-bottom、axf:bleed-left、axf:bleed-right を使用します。 axf:bleed と他を同時に指定したときは、axf:bleed-* の方が優先します。
トンボなどの印刷マーク類を指定します。
Value: | [ crop || cross || <uri-specification> [<uri-specification>]* ] | none |
Initial: | none |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
コーナートンボ(crop marks)を出力します。
センタートンボ(cross marks、registration marks)を出力します。
SVGなどの画像を指定することにより、独自のトンボやカラーバーなどを出力することができます。URIは複数指定することができます。
コーナートンボは、axf:bleed の指定がある場合には、内トンボ(crop marks)と外トンボ(bleed marks)をあわせたものになります。 また、トンボは常にレジストレーションカラーで出力されます。他の色を利用したい場合は、SVGなどを利用してください。
トンボの線の幅を指定します。
Value: | <length> | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値がautoのときは、システム規定値に依存します。 その値は 0.2pt です。
ページ番号を制御するために、XSL Formatter V3.4 は拡張プロパティを用意しています。
重複ページ番号参照の除去を指定します。
Value: | true | false |
Initial: | false |
Applies to: | all formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
一般的な索引の組版をする場合、1つの索引項目には複数の fo:page-number-citation が連続します。このような場合に、標準のプロパティでは fo:page-number-citation が同じページ番号を参照していると、ページ番号が重複して出力されてしまいます。 true を指定すると、前の fo:page-number-citation と同じページ番号を参照しているとき、間の要素(カンマなど)と共にそのページ番号は非表示になります。
例を示します。
axf:suppress-duplicate-page-number を使用しない場合。
<fo:block text-align-last="justify"> <fo:block>bcd <fo:leader lender-pattern="dots"/> <fo:basic-link internal-destination="ID1"> <fo:page-number-citation ref-id="ID1"/> </fo:basic-link> <fo:/block> <fo:block>index <fo:leader lender-pattern="dots"/> <fo:basic-link internal-destination="ID2"> <fo:page-number-citation ref-id="ID2"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID3"> <fo:page-number-citation ref-id="ID3"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID4"> <fo:page-number-citation ref-id="ID4"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID5"> <fo:page-number-citation ref-id="ID5"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID6"> <fo:page-number-citation ref-id="ID6"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID7"> <fo:page-number-citation ref-id="ID7"/>, </fo:basic-link> </fo:block> </fo:block>
フォーマットの結果。
axf:suppress-duplicate-page-number を使用した場合。
<fo:block text-align-last="justify" axf:suppress-duplicate-page-number="true"> <fo:block>bcd <fo:leader lender-pattern="dots"/> <fo:basic-link internal-destination="ID1"> <fo:page-number-citation ref-id="ID1"/> </fo:basic-link> <fo:/block> <fo:block>index <fo:leader lender-pattern="dots"/> <fo:basic-link internal-destination="ID2"> <fo:page-number-citation ref-id="ID2"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID3"> <fo:page-number-citation ref-id="ID3"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID4"> <fo:page-number-citation ref-id="ID4"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID5"> <fo:page-number-citation ref-id="ID5"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID6"> <fo:page-number-citation ref-id="ID6"/>, </fo:basic-link> <fo:basic-link internal-destination="ID7"> <fo:page-number-citation ref-id="ID7"/>, </fo:basic-link> </fo:block> </fo:block>
フォーマットの結果。
ページ番号の前置文字列を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
指定した文字列が fo:page-number、fo:page-number-citation でページ番号の前に出力されます。 また、この文字列はPDFでのページラベルにも利用されます。
<fo:page-sequence axf:page-number-prefix="A-" format="i" initial-page-number="10"> <fo:static-content ...> ...<fo:page-number/>... </fo:static-content> ... </fo:page-sequence>
axf:page-number-prefix の値に、アラビア語やヘブライ語などを指定することはできません。
物理的なページ番号を得ます。
Value: | true | false | inherit |
Initial: | false |
Applies to: | fo:page-number, fo:page-number-citation |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
initial-page-number の値を無視して、page-sequence にもよらない物理的なページ番号を得ます。総ページ数を得るには、最後のページにIDを付け、次のようにします。
ページ番号の基点を指定します。
Value: | <idref> |
Initial: | none |
Applies to: | fo:page-number-citation |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
fo:page-number-citation で、ページ番号の基点となるIDを指定します。出力されるページ番号は、
[ref-id のページ] - [origin-id のページ] + 1
です。ref-id よりも後のページが指定されたときは 0 となります。
ページ番号の予想値を指定します。
Value: | <number> |
Initial: | N/A |
Applies to: | all formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
<fo:page-number-citation> が出現したときに、その参照先が未解決のことがあります。そのとき、<fo:page-number-citation> の評価では、最初に仮の領域を確保しておき、ページ番号が確定したときに正しい内容に調整されます。このとき、領域のサイズが変化することがあるため、組版結果が望ましくないことがあります。 例えば、領域が狭くなると不要な改行があるように見え、領域が広くなると文字がはみ出す、というような症状が現れます。 axf:assumed-page-number では、そのときの予想ページ番号を与えます。
XSL Formatter V3.4 は、少なくとも3桁のページ番号の領域を見込んで仮組版を行います。 明らかにそれよりも少ない場合は、axf:assumed-page-number="99" などを指定すればよいでしょう。
ページ番号の前置文字列の予想値を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | N/A |
Applies to: | all formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
<fo:page-number-citation> が出現したときに、その参照先が未解決のことがあります。 そのとき、その参照先が同じ <fo:page-sequence> 内かどうかはこの時点で不明です。 異なる <fo:page-sequence> 内に参照先があるとき、その axf:page-number-prefix の値は異なる可能性があります。 そこで、最初に仮の領域を確保しておき、参照先が出現したときに正しい内容に調整されます。 このとき確保する仮の領域は、現在の <fo:page-sequence> に axf:page-number-prefix が指定してあればそれが仮定され、そうでなければ適当な短い文字列が仮定されます。 したがって、実際の領域のサイズが変化することがあるため、組版結果が望ましくないことがあります。 例えば、領域が狭くなると不要な改行があるように見え、領域が広くなると文字がはみ出す、というような症状が現れます。 axf:assumed-page-number-prefix は、仮に確保するときの領域の文字列を指定します。
axf:page-number-prefix が空の場合でも、仮組版時にはそれが空かどうかわからないので、ある程度の領域を確保してしまいます。これを抑止するためには、axf:assumed-page-number-prefix="''" を適当な要素に指定しておきます。 このとき、領域が確保されないため、axf:page-number-prefix の指定は無視されます。
ページ番号を出力するのか段番号を出力するのかを指定します。
Value: | page | column | page-and-column |
Initial: | page |
Applies to: | fo:page-number, fo:page-number-citation |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
ページ番号を出力します。
段番号を出力します。
ページ番号と段番号を出力します。
fo:page-number などに指定し、ページ番号の代わりに段番号を出力することができます。 ページ番号の書式には、formatプロパティ が適用されますが、段番号の書式には、axf:column-number-formatプロパティが適用されます。 column-count="1" や span="all" で段組でないとき、段番号は出力されません。
段番号のための書式を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | A |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
axf:number-typeプロパティで段番号を出力するとき、その書式として採用されます。指定の方法は formatプロパティ と同様です。
相対指定のURIのベースとなる位置を指定します。
axf:base-uri の値は、ドキュメント内のすべての相対URIに適用されます。例えば、fo:basic-link を記述してリンクを作成するときに相対URIを指定した場合、axf:base-uri で指定された位置をベースURIとして解釈します。
Value: | <uri-specification> |
Initial: | empty string |
Applies to: | all formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
次の例の場合、"http://www.antennahouse.co.jp/xsl-info/Thai/THAI-BangKokNationalMuseum.pdf" がリンク先となります。
<fo:root xmlns:fo="http://www.w3.org/1999/XSL/Format" xmlns:axf="http://www.antennahouse.com/names/XSL/Extensions" axf:base-uri="http://www.antennahouse.co.jp/xsl-info/"> : : <fo:basic-link external-destination="Thai/THAI-BangKokNationalMuseum.pdf"> ... </fo:basic-link>
通常、SOFT HYPHEN (U+00AD) は、行分割しなかったときは表示せず、行分割した場合は表示されます。しかし、この処理では、絵文字のようなフォントを使用した場合、U+00AD に割り当てられたグリフが印字されない場合が発生してしまいます。
XSL Formatter V3.4 は、拡張プロパティ axf:soft-hyphen-treatment を実装しています。これを使用することで、この問題を回避することができます。
Value: | auto | preserve | inherit |
Initial: | auto |
Applies to: | all formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
SOFT HYPHEN はそこで改行が生じたとき以外は削除されます。(従来通り)
SOFT HYPHEN は削除されず、対応するグリフが出力されます。
行分割処理を制御するために、XSL Formatter V3.4 は拡張プロパティを用意しています。 通常、行分割は UAX#14: Line Breaking Properties に従います。
行分割の方法を指定します。
Value: | normal | strict | inherit |
Initial: | normal |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
日本語で、Nonstarter文字のうち、JIS X 4051 での行頭禁則和字と、他の小書きのかな(U+3095、U+3096、U+31F0~U+31FF)の禁則処理をしません。 また、 axf:append-non-starter-characters、 axf:except-non-starter-characters、 axf:append-non-end-of-line-characters、 axf:except-non-end-of-line-characters の指定は無視されます。
日本語で、Nonstarter文字を禁則処理します。 また、 axf:append-non-starter-characters、 axf:except-non-starter-characters、 axf:append-non-end-of-line-characters、 axf:except-non-end-of-line-characters で指定された文字も考慮されます。
LineBreak-4.0.0.txt でのNonstarter文字は以下のとおりです。 [JIS] は、JIS X 4051 で行頭禁則和字に分類されるものです。
0E5A;NS # THAI CHARACTER ANGKHANKHU ๚ 0E5B;NS # THAI CHARACTER KHOMUT ๛ 17D4;NS # KHMER SIGN KHAN ។ 17D6;NS # KHMER SIGN CAMNUC PII KUUH ៖ 17D7;NS # KHMER SIGN LEK TOO ៗ 17D8;NS # KHMER SIGN BEYYAL ៘ 17D9;NS # KHMER SIGN PHNAEK MUAN ៙ 17DA;NS # KHMER SIGN KOOMUUT ៚ 203C;NS # DOUBLE EXCLAMATION MARK ‼ 3005;NS # IDEOGRAPHIC ITERATION MARK 々 [JIS] 301C;NS # WAVE DASH 〜 303B;NS # VERTICAL IDEOGRAPHIC ITERATION MARK 〻 303C;NS # MASU MARK 〼 3041;NS # HIRAGANA LETTER SMALL A ぁ [JIS] 3043;NS # HIRAGANA LETTER SMALL I ぃ [JIS] 3045;NS # HIRAGANA LETTER SMALL U ぅ [JIS] 3047;NS # HIRAGANA LETTER SMALL E ぇ [JIS] 3049;NS # HIRAGANA LETTER SMALL O ぉ [JIS] 3063;NS # HIRAGANA LETTER SMALL TU っ [JIS] 3083;NS # HIRAGANA LETTER SMALL YA ゃ [JIS] 3085;NS # HIRAGANA LETTER SMALL YU ゅ [JIS] 3087;NS # HIRAGANA LETTER SMALL YO ょ [JIS] 308E;NS # HIRAGANA LETTER SMALL WA ゎ [JIS] 3095;NS # HIRAGANA LETTER SMALL KA ゕ 3096;NS # HIRAGANA LETTER SMALL KE ゖ 309B;NS # KATAKANA-HIRAGANA VOICED SOUND MARK ゛ 309C;NS # KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK ゜ 309D;NS # HIRAGANA ITERATION MARK ゝ [JIS] 309E;NS # HIRAGANA VOICED ITERATION MARK ゞ [JIS] 30A0;NS # KATAKANA-HIRAGANA DOUBLE HYPHEN ゠ 30A1;NS # KATAKANA LETTER SMALL A ァ [JIS] 30A3;NS # KATAKANA LETTER SMALL I ィ [JIS] 30A5;NS # KATAKANA LETTER SMALL U ゥ [JIS] 30A7;NS # KATAKANA LETTER SMALL E ェ [JIS] 30A9;NS # KATAKANA LETTER SMALL O ォ [JIS] 30C3;NS # KATAKANA LETTER SMALL TU ッ [JIS] 30E3;NS # KATAKANA LETTER SMALL YA ャ [JIS] 30E5;NS # KATAKANA LETTER SMALL YU ュ [JIS] 30E7;NS # KATAKANA LETTER SMALL YO ョ [JIS] 30EE;NS # KATAKANA LETTER SMALL WA ヮ [JIS] 30F5;NS # KATAKANA LETTER SMALL KA ヵ [JIS] 30F6;NS # KATAKANA LETTER SMALL KE ヶ [JIS] 30FB;NS # KATAKANA MIDDLE DOT ・ 30FC;NS # KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK ー [JIS] 30FD;NS # KATAKANA ITERATION MARK ヽ [JIS] 30FE;NS # KATAKANA VOICED ITERATION MARK ヾ [JIS] 31F0;NS # KATAKANA LETTER SMALL KU ㇰ 31F1;NS # KATAKANA LETTER SMALL SI ㇱ 31F2;NS # KATAKANA LETTER SMALL SU ㇲ 31F3;NS # KATAKANA LETTER SMALL TO ㇳ 31F4;NS # KATAKANA LETTER SMALL NU ㇴ 31F5;NS # KATAKANA LETTER SMALL HA ㇵ 31F6;NS # KATAKANA LETTER SMALL HI ㇶ 31F7;NS # KATAKANA LETTER SMALL HU ㇷ 31F8;NS # KATAKANA LETTER SMALL HE ㇸ 31F9;NS # KATAKANA LETTER SMALL HO ㇹ 31FA;NS # KATAKANA LETTER SMALL MU ㇺ 31FB;NS # KATAKANA LETTER SMALL RA ㇻ 31FC;NS # KATAKANA LETTER SMALL RI ㇼ 31FD;NS # KATAKANA LETTER SMALL RU ㇽ 31FE;NS # KATAKANA LETTER SMALL RE ㇾ 31FF;NS # KATAKANA LETTER SMALL RO ㇿ FE54;NS # SMALL SEMICOLON ﹔ FE55;NS # SMALL COLON ﹕ FF1A;NS # FULLWIDTH COLON : FF1B;NS # FULLWIDTH SEMICOLON ; FF65;NS # HALFWIDTH KATAKANA MIDDLE DOT ・ FF67;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL A ァ [JIS] FF68;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL I ィ [JIS] FF69;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL U ゥ [JIS] FF6A;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL E ェ [JIS] FF6B;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL O ォ [JIS] FF6C;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL YA ャ [JIS] FF6D;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL YU ュ [JIS] FF6E;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL YO ョ [JIS] FF6F;NS # HALFWIDTH KATAKANA LETTER SMALL TU ッ [JIS] FF70;NS # HALFWIDTH KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK ー [JIS] FF9E;NS # HALFWIDTH KATAKANA VOICED SOUND MARK ゙ FF9F;NS # HALFWIDTH KATAKANA SEMI-VOICED SOUND MARK ゚
CJKでの追加行頭禁則文字を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
<string> に含まれる文字が axf:line-break="strict" のときの行頭禁則対象に追加されます。 同一タグ内で axf:except-non-starter-characters に指定されている文字と同じ文字を指定した場合の効果は保証されません。 空白や、もともと行頭禁則される閉じ括弧類や句読点などを指定しても無視されます。 行頭禁則文字は、オプション設定ファイルの append-non-starter-characters で初期値を設定しておくことができます。
CJKでの除外行頭禁則文字を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
<string> に含まれる文字が axf:line-break="strict" のときの行頭禁則対象から除外されます。 同一タグ内で axf:append-non-starter-characters に指定されている文字と同じ文字を指定した場合の効果は保証されません。 空白や、もともと行頭禁則される閉じ括弧類や句読点などを指定しても無視されます。 行頭禁則文字は、オプション設定ファイルの append-non-starter-characters で初期値を設定しておくことができます。
CJKでの追加行末禁則文字を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
<string> に含まれる文字が axf:line-break="strict" のときの行末禁則対象に追加されます。 同一タグ内で axf:except-non-end-of-line-characters に指定されている文字と同じ文字を指定した場合の効果は保証されません。 空白や、もともと行末禁則される開き括弧類などを指定しても無視されます。 行末禁則文字は、オプション設定ファイルの append-non-end-of-line-characters で初期値を設定しておくことができます。
CJKでの除外行末禁則文字を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | empty string |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
<string> に含まれる文字が axf:line-break="strict" のときの行末禁則対象から除外されます。 同一タグ内で axf:append-non-end-of-line-characters に指定されている文字と同じ文字を指定した場合の効果は保証されません。 空白や、もともと行末禁則される開き括弧類などを指定しても無視されます。 行末禁則文字は、オプション設定ファイルの append-non-end-of-line-characters で初期値を設定しておくことができます。
単語の途中でも行分割可能にするかどうかを指定します。
Value: | normal | break-all |
Initial: | normal |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
通常の行分割規則に従います。
単語間のすべての文字間で行分割可能にします。この指定は、scriptが次のときにのみ有効です。
詰めやぶら下げを行うために、XSL Formatter V3.4 は拡張プロパティを用意しています。
日本語で、行頭、行末の全角約物を半角扱いにするかどうかを指定します。
Value: | none | start | end | both | auto | inherit |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
行頭行末の全角約物詰めを処理しません。
行頭での全角約物(開き括弧など)を半角に扱います。
行末での全角約物(閉じ括弧など)を半角に扱います。
行頭と行末での全角約物を半角に扱います。
システムの既定値に依存します。
全角約物の詰め処理を行うかどうかは、オプション設定ファイルの punctuation-trim で初期値を設定しておくことができます。 また、GUIの 組版オプション設定ダイアログ でも設定することができます。
カーニング(詰め処理)を行うかどうかを指定します。
Value: | none | contextual | auto | inherit |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
カーニングを処理しません。
日本語での全角約物と全角文字の間の詰めを処理します。処理されるのは以下の間隔です。
全角句読点は全角閉じ括弧と同様に扱われます。
全角括弧と非約物の間は、axf:kerning-mode="contextual" を指定しただけでは詰まりません。axf:punctuation-spacing の値をデフォルトより小さく指定すれば詰めることができます。
システムの既定値に依存します。
axf:kerning-mode="contextual" で処理される全角開き括弧は以下のとおりです。
2018;QU # LEFT SINGLE QUOTATION MARK ‘ 201C;QU # LEFT DOUBLE QUOTATION MARK “ 3008;OP # LEFT ANGLE BRACKET 〈 300A;OP # LEFT DOUBLE ANGLE BRACKET 《 300C;OP # LEFT CORNER BRACKET 「 300E;OP # LEFT WHITE CORNER BRACKET 『 3010;OP # LEFT BLACK LENTICULAR BRACKET 【 3014;OP # LEFT TORTOISE SHELL BRACKET 〔 3016;OP # LEFT WHITE LENTICULAR BRACKET 〖 3018;OP # LEFT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET 〘 301A;OP # LEFT WHITE SQUARE BRACKET 〚 301D;OP # REVERSED DOUBLE PRIME QUOTATION MARK 〝 FF08;OP # FULLWIDTH LEFT PARENTHESIS ( FF3B;OP # FULLWIDTH LEFT SQUARE BRACKET [ FF5B;OP # FULLWIDTH LEFT CURLY BRACKET { FF5F;OP # FULLWIDTH LEFT WHITE PARENTHESIS ⦅
axf:kerning-mode="contextual" で処理される全角閉じ括弧は以下のとおりです。
2019;QU # RIGHT SINGLE QUOTATION MARK ’ 201D;QU # RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK ” 3009;CL # RIGHT ANGLE BRACKET 〉 300B;CL # RIGHT DOUBLE ANGLE BRACKET 》 300D;CL # RIGHT CORNER BRACKET 」 300F;CL # RIGHT WHITE CORNER BRACKET 』 3011;CL # RIGHT BLACK LENTICULAR BRACKET 】 3015;CL # RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET 〕 3017;CL # RIGHT WHITE LENTICULAR BRACKET 〗 3019;CL # RIGHT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET 〙 301B;CL # RIGHT WHITE SQUARE BRACKET 〛 FF09;CL # FULLWIDTH RIGHT PARENTHESIS ) FF3D;CL # FULLWIDTH RIGHT SQUARE BRACKET ] FF5D;CL # FULLWIDTH RIGHT CURLY BRACKET } FF60;CL # FULLWIDTH RIGHT WHITE PARENTHESIS ⦆
axf:kerning-mode="contextual" で処理される全角句読点は以下のとおりです。
3001;CL # IDEOGRAPHIC COMMA 、 3002;CL # IDEOGRAPHIC FULL STOP 。 FF0C;CL # FULLWIDTH COMMA , FF0E;CL # FULLWIDTH FULL STOP .
axf:kerning-mode="contextual" で処理される全角中点類は以下のとおりです。
30FB;NS # KATAKANA MIDDLE DOT ・ FF1A;NS # FULLWIDTH COLON : FF1B;NS # FULLWIDTH SEMICOLON ;
全角約物の詰め処理を行うかどうかは、オプション設定ファイルの punctuation-trim で初期値を設定しておくことができます。 また、GUIの 組版オプション設定ダイアログ でも設定することができます。
日本語で、全角約物と全角文字の間の詰めの間隔を指定します。
Value: | <length> | <percentage> | inherit |
Initial: | 50% |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | refer to the font size |
この間隔は、axf:kerning-mode="contextual" で利用されます。 この間隔は、オプション設定ファイルの punctuation-spacing で初期値を設定しておくことができます。
日本語で、句読点のぶら下げを行うかどうかを指定します。
Value: | none | end | inherit |
Initial: | none |
Applies to: | fo:block |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
ぶら下げを処理しない。
行末の句読点のぶら下げを処理する。
処理される句読点は、全角の「。、.,」のみです。
段落の最後の行が1語(CJKのときは1文字)だけにならないようにします。 V3.4
Value: | true | false |
Initial: | false |
Applies to: | fo:block |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
追い込み(和文の文字間や欧文の単語間の詰め)で処理できるときに、段落の最後の行が1語(CJKのときは1文字)だけにならないようにします。
追い込み処理をしません。
段の幅(行の長さ)が短いときには、追い込む余地が少ないのであまり効果がありません。
和欧文間に空きを入れるために、XSL Formatter V3.4 は拡張プロパティを用意しています。
日本語で、和欧文間に空きを入れるかどうかを指定します。
Value: | none | [ ideograph-numeric || ideograph-alpha ] | auto | inherit |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
空きを入れません。
仮名漢字-数字間に空きを入れます。
仮名漢字-アルファベット間に空きを入れます。
システムの既定値に依存します。
空白を入れるかどうかは、オプション設定ファイルの text-autospace で初期値を設定しておくことができます。 また、GUIの 組版オプション設定ダイアログ でも設定することができます。
日本語で、和欧文間の空きの量を指定します。
Value: | <length> | <percentage> | inherit |
Initial: | 25% |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | refer to the font size |
この間隔は、axf:text-autospace で利用されます。 また、オプション設定ファイルの text-autospace-width で初期値を設定しておくことができます。
縦書きでの下線(傍線)をどちら側に付けるかを指定するために、XSL Formatter V3.4 は拡張プロパティを用意しています。
縦書きでの下線(傍線)をどちら側に付けるかを指定します。
Value: | left | right | auto | inherit |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
左側に下線(傍線)を引きます。
右側に下線(傍線)を引きます。
システムの既定値に依存します。
下線の位置は、オプション設定ファイルの vertical-underline-side で初期値を設定しておくことができます。 また、GUIの 組版オプション設定ダイアログ でも設定することができます。
axf:vertical-underline-side="auto" で、システムの既定値も自動のときは、languageプロパティでの言語が日本語(ja)または韓国語(ko)のときは右側に、その他の言語では左側に配置されます。languageプロパティの指定がないときは、標準のCJK言語 の設定によります。
通常、NON-BREAKING SPACE (U+00A0) は、均等割り付けの対象となります。axf:justify-nbsp プロパティは、U+00A0 を均等割り付けの対象から除外したいときに指定します。また、V2.5では、U+00A0 は均等割り付けの対象ではありませんでした。V2.5と互換にしたいときにも指定することができます。
Value: | true | false | inherit |
Initial: | true |
Applies to: | all formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
NON-BREAKING SPACE を均等割り付けの対象とします。
NON-BREAKING SPACE を均等割り付けの対象としません。
アラビア語の均等割り付けで、Kashidaの割り合いを指定します。
Value: | <percentage> | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | yes |
値の意味は以下のとおりです。
空白とKashidaの割り合いを表します。0% ならKashida拡張はなく、通常の均等割り付けと同じように空白のみが拡張されます。100%なら可能な限り Kashidaが挿入されます。値は、0%~100% の間でなければなりません。
システムの既定値に依存します。
この割り合いは、オプション設定ファイルの text-kashida-space で初期値を設定しておくことができます。
XSL Formatter V3.4 では、脚注を段ごとに配置したり、同一ページ中の重複した脚注を削除したりすることができます。 また、傍注を作成することもできます。
脚注の配置を指定します。
Value: | auto | before | after |
Initial: | auto |
Applies to: | fo:region-body, fo:footnote |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
自動で配置。脚注は通常の配置。傍注は本文が一段組の場合、アンカー位置に揃えて配置、二段組以上の場合、before側に寄せて配置
傍注を before 側に寄せて配置。 傍注ではない通常の脚注のときは、ページ内文字列の直後に配置。
傍注を after 側に寄せて配置。 傍注ではない通常の脚注のときは、ページの最後に配置。
脚注または傍注の配置の方法を指定します。傍注(axf:footnote-position により region-start あるいは region-end 内への配置が指定されている脚注)の場合、自動で配置するか、before側に寄せるか、after側に寄せるかを指定することができます。
脚注の配置の方法を指定します。
Value: | block | inline |
Initial: | block |
Applies to: | fo:region-body, fo:footnote |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
脚注をblock方向に並べて配置します。
脚注をinline方向に並べて配置します。
脚注を配置する場所を指定します。
Value: | page | start | end | inside | outside | column |
Initial: | page |
Applies to: | fo:region-body, fo:footnote |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
各ページの region-body 内の after 側に配置。XSL 1.0 仕様の標準の脚注。
各ページの region-start 内に配置。縦組みでの頭注。横組みでの左側の傍注。
各ページの region-end 内に配置。縦組みでの脚注。横組みでの右側の傍注。
偶数ページの region-end 内、奇数ページの region-start 内に配置。横組みでのノド寄りの傍注。
偶数ページの region-start 内、奇数ページの region-end 内に配置。横組みでの標準的な傍注(左右量ページの小口寄り)。
各段の after 側に配置。横組みでの標準的な脚注。
region-start あるいは region-end 内に脚注を配置することが可能です(この注を傍注と呼びます)。 fo:region-body に指定する他、個別の fo:footnote への指定も有効です。これにより何種類かの注を混在させることが可能です。
傍注には次の制約があります。
同一ページ内の同一の脚注を削除するかどうかを指定します。
Value: | true | false | inherit |
Initial: | false |
Applies to: | fo:footnote |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
同一ページ内の複数の場所に同一の脚注を割り当てたとき、同一脚注領域にそれらが重複して表示されるのを抑止します。
文書の一部に改訂バーを付けることができます。 改訂バーは、ボーダーや段間罫よりも上に表示されます。
改訂バーの色を指定します。
Value: | <color> | inherit |
Initial: | the value of the 'color' property |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
改訂バーの表示オフセットを指定します。
Value: | <length> | inherit |
Initial: | 0pt |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
改訂バーの表示位置を指定します。
Value: | start | end | inside | outside | alternate | both | inherit |
Initial: | start |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
改訂バーを start 側に配置します。
改訂バーを end 側に配置します。
奇数ページでは start 側に、偶数ページでは end 側に配置します。
奇数ページでは end 側に、偶数ページでは start 側に配置します。
段組のとき、最終段では改訂バーを end 側に、それ以外では start 側に配置します。
改訂バーを start 側と end 側に配置します。
改訂バーのスタイルを指定します。
Value: | <border-style> | inherit |
Initial: | none |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
改訂バーの幅を指定します。
Value: | <border-width> | inherit |
Initial: | medium |
Applies to: | all block-level and inline-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
文章の一部に行番号を振ることができます。 行番号は、行領域に対して振られます。見た目が空であっても、そこに行領域があれば振られます。マージンやスペースに対しては振られません。 また、fo:float や fo:footnote 内では無効です。
注意: | fo:block-containerやfo:tableなどで複雑に組まれたページに対して行番号を振ろうとしても、意図しない結果になることがあります。行番号は、なるべく単純な構造の文書へ応用してください。 |
---|
行番号を表示するかどうかを指定します。 V3.4
Value: | none | show | hide |
Initial: | none |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
行番号を振りません。
行番号を振ります。
行番号を振りません。しかし、行数だけはカウントされます。
行番号は、axf:line-number="show" または axf:line-number="hide" が指定されたブロック内の行に対してカウントされます。
行番号の背景色を指定します。 V3.4
Value: | <color> | transparent |
Initial: | transparent |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
行番号の配置を指定します。 V3.4
Value: | before | center | after | auto | inherit |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
行領域の上端に行番号を揃えます。
行領域の中心に行番号を揃えます。
行領域の下端に行番号を揃えます。
横書きでは after と、縦書きでは center とみなされます。
行番号の文字列の色を指定します。 V3.4
Value: | <color> | inherit |
Initial: | the value of the 'color' property |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
行番号のフォントファミリを指定します。 V3.4
Value: | [[<family-name> | <generic-family>],]* [<family-name> | <generic-family>] | inherit |
Initial: | depends on UA |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
行番号のフォントサイズを指定します。 V3.4
Value: | <absolute-size> | <relative-size> | <length> | <percentage> | inherit |
Initial: | medium |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | refer to the font size |
行番号を斜体にするかどうかを指定します。 V3.4
Value: | normal | italic | inherit |
Initial: | normal |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
行番号のフォントの太さを指定します。 V3.4
Value: | normal | bold | bolder | lighter | 100 | 200 | 300 | 400 | 500 | 600 | 700 | 800 | 900 | inherit |
Initial: | normal |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
行番号のための書式を指定します。 V3.4
Value: | <string> |
Initial: | 1 |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
行番号を出力するとき、その書式として採用されます。 指定の方法は formatプロパティ と同様です。
最初の行の行番号を指定します。 V3.4
Value: | <number> | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
行番号を初期化せず、前の fo:page-sequence から引き継がれます。前の fo:page-sequence が存在しないときは 1 となります。
行番号を初期化します。
出力する行番号の間隔を指定します。 V3.4
Value: | <number> | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
前の fo:page-sequence の指定が引き継がれます。前の fo:page-sequence が存在しないときは 1 となります。
行番号の間隔を指定された値に設定します。
例えば、5、10、15 というように行番号を出力したいときに指定します。この場合、 axf:line-number-initial="1" axf:line-number-start="5" axf:line-number-interval="5" という指定をします。
行番号の表示オフセットを指定します。 V3.4
Value: | <length> | inherit |
Initial: | 0pt |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
行番号の表示位置を指定します。 V3.4
Value: | start | end | inside | outside | alternate | inherit |
Initial: | start |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
行番号を start 側に配置します。
行番号を end 側に配置します。
奇数ページでは start 側に、偶数ページでは end 側に配置します。
奇数ページでは end 側に、偶数ページでは start 側に配置します。
段組のとき、最終段では行番号を end 側に、それ以外では start 側に配置します。
行番号のリセットを指示します。 V3.4
Value: | auto | none | page | column |
Initial: | auto |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
前の fo:page-sequence の指定が引き継がれます。前の fo:page-sequence が存在しないときは none となります。
行番号をリセットしません。
改ページが起こったときに行番号をリセットします。
改段が起こったときも行番号をリセットします。
行番号は、axf:line-number-initial で指定されている値にリセットされます。
出力を開始する行番号を指定します。 V3.4
Value: | <number> | auto |
Initial: | auto |
Applies to: | fo:page-sequence |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
前の fo:page-sequence の指定が引き継がれます。前の fo:page-sequence が存在しないときは 1 となります。
出力を開始する行番号を指定された値に設定します。
行番号がここで指定された値以上のときに行番号が出力されます。 axf:line-number-initial="1" axf:line-number-start="5" という指定だと、最初の4行は出力されず、5行目から出力されます。 axf:line-number-initial="5" axf:line-number-start="6" という指定だと、最初の行は出力されず、その次の行が6として出力されます。
行番号の文字列の修飾を指定します。 V3.4
Value: | same as text-decoration |
Initial: | none |
Applies to: | all block-level formatting objects which are descendants of fo:flow |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は text-decoration と同じです。
ブロック内を段組にすることができます。各拡張プロパティは fo:block-container に指定できます。
fo:block-container に対する段数を指定します。
Value: | <number> | inherit |
Initial: | 1 |
Applies to: | fo:block-container |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
fo:block-container に対する段間の幅を指定します。
Value: | <length> | <percentage> | inherit |
Initial: | 12.0pt |
Applies to: | fo:block-container |
Inherited: | refer to width of the fo:block-container |
Percentages: | N/A |
段間に罫線を引きます。各拡張プロパティは fo:region-body、fo:block-container に指定できます。 段間罫は、ボーダーの上、改訂バーの下に表示されます。
段間罫の位置を指定します。
Value: | before | center | after | inherit |
Initial: | center |
Applies to: | fo:region-body, fo:block-container |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
段間罫の色を指定します。
Value: | <color> | inherit |
Initial: | the value of the 'color' property |
Applies to: | fo:region-body, fo:block-container |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
段間罫の長さを指定します。
Value: | <length> | <percentage>| inherit |
Initial: | 100% |
Applies to: | fo:region-body, fo:block-container |
Inherited: | no |
Percentages: | refer to the size of the column |
段間罫のスタイルを指定します。
Value: | <border-style> | inherit |
Initial: | none |
Applies to: | fo:region-body, fo:block-container |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
段間罫の幅を指定します。
Value: | <border-width> | inherit |
Initial: | medium |
Applies to: | fo:region-body, fo:block-container |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
テーブルセルなど、ボーダーを指定できる領域に斜めに対角罫を引きます。 axf:diagonal-border-* による対角罫は、領域の before-start側頂点と after-end側頂点を結ぶ線、 axf:reverse-diagonal-border-* による対角罫は、領域の before-end側頂点と after-start側頂点を結ぶ線となります。 writing-mode="lr-tb" の場合、対角罫は次のようになります。writing-mode="rl-tb" や "tb-rl" では逆になります。
対角罫の色を指定します。
Value: | <color> | inherit |
Initial: | the value of the 'color' property |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
対角罫のスタイルを指定します。
Value: | <border-style> | inherit |
Initial: | none |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
対角罫の幅を指定します。
Value: | <border-width> | inherit |
Initial: | medium |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
逆対角罫の色を指定します。
Value: | <color> | inherit |
Initial: | the value of the 'color' property |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
逆対角罫のスタイルを指定します。
Value: | <border-style> | inherit |
Initial: | none |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
逆対角罫の幅を指定します。
Value: | <border-width> | inherit |
Initial: | medium |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
丸め罫の径を指定します。
Value: | <length> <length>? |
Initial: | 0 |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
最初の値は、水平方向の径(writing-modeがverticalのときは垂直方向)となります。 二番目の値は、もう一方の径となります。省略されたときは最初の値と同じとみなされます。 どちらかの径がゼロ以下のときは丸められません。
ボックスシャドウを指定します。
Value: | none | [ <length> <length> <length>? || <color> ] |
Initial: | none |
Applies to: | all FOs which can have borders |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
3つの<length>と<color>の意味は次のとおりです。
ページに対する背景を指定します。各拡張プロパティは fo:simple-page-master に指定できます。
fo:simple-page-master に対する背景色を指定します。
Value: | <color> | transparent |
Initial: | transparent |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
fo:simple-page-master に対する背景画像を指定します。
Value: | <uri-specification> | none |
Initial: | none |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
fo:simple-page-master に対する背景画像の水平位置を指定します。
Value: | <percentage> | <length> | left | center | right | inherit |
Initial: | 0% |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | refer to the size of the padding-rectangle |
fo:simple-page-master に対する背景画像の垂直位置を指定します。
Value: | <percentage> | <length> | top | center | bottom | inherit |
Initial: | 0% |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | refer to the size of the padding-rectangle |
fo:simple-page-master に対する背景画像の繰り返し方法を指定します。
Value: | repeat | repeat-x | repeat-y | no-repeat | inherit |
Initial: | repeat |
Applies to: | fo:simple-page-master |
Inherited: | no |
Percentages: | N/A |
XSL Formatter V3.4 では、overflowプロパティの値を拡張しており、その値の動作を規定するための拡張プロパティを用意しています。
オーバフローしたテキストを領域内にどのように詰め込むかを指定します。
Value: | [ letter-spacing || font-stretch || font-size || line-height ] | auto | inherit |
Initial: | auto |
Applies to: | all block-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
値の意味は以下のとおりです。
文字間を調整して詰めます。
フォントの幅を調整して詰めます。
フォントサイズを調整して詰めます。
行の高さを調整して詰めます。
システムの既定値に依存します。
overflow="condense" のとき、このプロパティで指定されている方法で領域内への詰め込みを行います。 詰め込むための調整に、文字の進行方向に関するものと、行の進行方向に関するものが混在しています。システムは、指定された方法に関して適当と思われる方法を組み合わせて処理を行うでしょう。
オーバフローしたテキストに対する代替文字列を指定します。
Value: | <string> |
Initial: | システムの既定値に依存 |
Applies to: | all block-level formatting objects |
Inherited: | yes |
Percentages: | N/A |
overflow="replace" のとき、オーバフローしたテキストをこのプロパティで指定されている文字列の繰り返しで置き換えます。
XSL Formatter V3.4 では、いくつかのFO関数を拡張しています。
rgb-icc関数が受け付ける引数の書式は以下のとおりです。#から始まる識別名の大文字小文字は無視されます。これら#から始まる識別子を使った書式は、XSL Formatter V3.4 の拡張仕様です。
グレイスケールを指定します。<Scale> で濃さを指定します。
CMYKを指定します。 RGBを省略したときは、CMYKから計算されます。
セパレーションカラー(スポットカラー)を指定します。 <Name> には使用するインクの名前を指定します。例えば "PANTONE 131 PC" のように指定します。 <Tint> には色調を指定します。<Tint> を省略したときは 1.0とみなされます。 RGBまたはCMYKの指定が必要です。RGBを省略したときは、CMYKから計算されます。
XSL Formatter PANTONE®オプションをご購入いただけば、1000以上のPANTONE®カラーの色名に対して、自動的にRGBやCMYKへの変換を行うことができるようになります。 例えば、FO中へは、
rgb-icc(#Separation, 'PANTONE 131 PC')
のように指定するだけです。
レジストレーションカラーを指定します。 <Tint> には色調を指定します。<Tint> を省略したときは 1.0とみなされます。 レジストレーションカラーは、すべての色版に出力される登録商標などに利用します。 レジストレーションカラーは、#Separation の <Name> に "All" を指定することでも表現できます。
引数はそれぞれ次の値をとります。
XSL Formatter V3.4 では、いくつかのFOプロパティの値を拡張しています。
以下の太字の値が拡張されます。
Value: | start | end | left | right | inside | outside | both | none | inherit |
値の意味は以下のとおりです。
奇数ページでは start と、偶数ページでは end とみなされます。
奇数ページでは end と、偶数ページでは start とみなされます。
以下の太字の値が拡張されます。
Value: | before | start | end | left | right | inside | outside | none | inherit |
値の意味は以下のとおりです。
奇数ページでは start 側に、偶数ページでは end 側に配置されます。
奇数ページでは end 側に、偶数ページでは start 側に配置されます。
以下の太字の値が拡張されます。
Value: | normal | wider | narrower | ultra-condensed | extra-condensed | condensed | semi-condensed | semi-expanded | expanded | extra-expanded | ultra-expanded | <percentage> | <number> | inherit |
値の意味は以下のとおりです。
フォントの幅に対する割り合いを指定します。
<percentage> / 100 と等価です。
以下の太字の値が拡張されます。
Value: | auto | even | doubly-even | odd | end-on-even | end-on-doubly-even | end-on-odd | doubly-even-document | no-force | inherit |
値の意味は以下のとおりです。
指定されたpage-sequenceのページ数を強制的に4の倍数にします。
指定されたpage-sequenceの最後のページ番号を強制的に4の倍数にします。
文書先頭から数えたページ数を強制的に4の倍数にします。
formatプロパティでのフォーマットトークンは、XSLT 1.0で規定されるものといくつかの拡張をサポートします。 axf:column-number-format も同様です。
通常の十進数表現を生成します。01、001 などとして最低文字数を指定することができます。フォーマットトークンには、以下の数字を指定することができます。
0123456789 | U+0030, U+0031,... | DIGIT |
٠١٢٣٤٥٦٧٨٩ | U+0660, U+0661,... | ARABIC-INDIC DIGIT |
۰۱۲۳۴۵۶۷۸۹ | U+06F0, U+06F1,... | EXTENDED ARABIC-INDIC DIGIT |
०१२३४५६७८९ | U+0966, U+0967,... | DEVANAGARI DIGIT |
০১২৩৪৫৬৭৮৯ | U+09E6, U+09E7,... | BENGALI DIGIT |
੦੧੨੩੪੫੬੭੮੯ | U+0A66, U+0A67,... | GURMUKHI DIGIT |
૦૧૨૩૪૫૬૭૮૯ | U+0AE6, U+0AE7,... | GUJARATI DIGIT |
୦୧୨୩୪୫୬୭୮୯ | U+0B66, U+0B67,... | ORIYA DIGIT |
౦౧౨౩౪౫౬౭౮౯ | U+0C66, U+0C67,... | TELUGU DIGIT |
೦೧೨೩೪೫೬೭೮೯ | U+0CE6, U+0CE7,... | KANNADA DIGIT |
൦൧൨൩൪൫൬൭൮൯ | U+0D66, U+0D67,... | MALAYALAM DIGIT |
๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙ | U+0E50, U+0E51,... | THAI DIGIT |
໐໑໒໓໔໕໖໗໘໙ | U+0ED0, U+0ED1,... | LAO DIGIT |
༠༡༢༣༤༥༦༧༨༩ | U+0F20, U+0F21,... | TIBETAN DIGIT |
၀၁၂၃၄၅၆၇၈၉ | U+1040, U+1041,... | MYANMAR DIGIT |
០១២៣៤៥៦៧៨៩ | U+17E0, U+17E1,... | KHMER DIGIT |
᠐᠑᠒᠓᠔᠕᠖᠗᠘᠙ | U+1810, U+1811,... | MONGOLIAN DIGIT |
0123456789 | U+FF10, U+FF11,... | FULLWIDTH DIGIT |
〇一二三四五六七八九 | U+3007, U+4E00,... | CJK 漢数字 |
A B C ... Z AA AB AC ... という規則的表現を生成します。 languageプロパティの値によって、その言語のアルファベットが採用されますが、すべての言語に対応しているわけではありません。対応していない場合はlanguage="en"とみなされます。
a b c ... z aa ab ac ... という規則的表現を生成します。 languageプロパティの値によって、その言語のアルファベットが採用されますが、すべての言語に対応しているわけではありません。対応していない場合はlanguage="en"とみなされます。
I II III IV V VI VII VIII IX X ... という規則的表現を生成します。 数値が3999を超えるときは "1" として評価されます。
i ii iii iv v vi vii viii ix x ... という規則的表現を生成します。 数値が3999を超えるときは "1" として評価されます。
あ い う え お ... わ を ん ああ あい ... という規則的表現を生成します。
ア イ ウ エ オ ... ワ ヲ ン アア アイ ... という規則的表現を生成します。
い ろ は に ほ ... ゑ ひ も せ す いい いろ ... という規則的表現を生成します。
イ ロ ハ ニ ホ ... ヱ ヒ モ セ ス イイ イロ ... という規則的表現を生成します。
以上のどの規則にも該当しない全角複数文字列は、それ自身で生成規則を表します。 例えば、"上中下" という文字列は、 上 中 下 上上 上中 上下 ... という規則的表現を生成します。
以下の太字の値が拡張されます。
Value: | empty string | <idref> | <number-with-fragment> |
値の意味は以下のとおりです。
PDFへの内部リンクのとき有効で、ページ番号を示します。 この文字列は、単純な数字列 (<number>) または、数字列とfragmentを#で繋げた次のような文字列です。
fragmentに関しては、リンクの作成を参照してください。
以下の太字の値が拡張されます。
Value: | visible | hidden | scroll | replace | condense | error-if-overflow | auto | inherit |
値の意味は以下のとおりです。
axf:overflow-replace で指定されている文字列を、領域いっぱいに繰り返して埋めます。指定されている文字列が空なら空文字列に置き換えられます。元の文字列は捨てられます。
あふれた文字列を領域内に詰め込みます。詰め込む方法は、axf:overflow-condense で指定されます。
これらの値は、fo:block-container または fo:inline-container にのみ適用されます。
以下の太字の値が拡張されます。
Value: | only | first | last | rest | any | inherit |
値の意味は以下のとおりです。
これが指定されたページマスタは、最初かつ最後のページのとき(1ページしかないとき)にのみ機能します。 (XSL 1.1)