PdfToOoxmlObjectクラス

メソッド

PdfToOoxmlObjectクラスが提供するメソッドは以下のとおりです。

  • [必須]でない項目は任意で指定が可能です。
  • ファイル名のパスは、絶対パス指定、相対パス指定のいずれも可能です。相対パスが指定された場合は、カレントフォルダを起点としてフルパスを取得します。
  • オプションには、すべての変換方向に共通のオプションと特定の変換方向に固有のオプションがあります。固有のオプションを異なる変換方向に指定した場合はエラーとせず無効にします。
  • 同じオプションが重複して指定された場合は、後の指定を有効にします。
  1. 共通のメソッド
    メソッド名 戻り値 パラメータ 説明
    SetDocumentPath なし string fileName:変換元PDFファイルのパス名 [必須]入力ファイルのパスを指定します。
    ローカルなファイルシステム上の完全なファイルパスを指定してください。
    string passWord:パスワード PDFにユーザーパスワードが設定されている場合に、パスワードを指定してください。
    または、PDFにオーナーパスワードでコピー不許可が設定されている場合に、パスワードを指定してください。
    パスワードは32バイト以内です。
    SetOutputFilePath なし string fileName:変換先ファイルのパス名 [必須]出力ファイルパスを指定します。
    ローカルなファイルシステム上の完全なファイルパスを指定してください。
    変換先フォーマットがPDFXMLの場合は、変換先にフォルダを指定することもできます。
    SetFormatType なし string formatType:変換先フォーマット [必須]出力フォーマットを指定します。
    指定可能な文字列は以下です。
    • @PDFXML
    • @XLSX
    • @DOCX
    • @PPTX
    • @TEXT
    SetPageRange なし string pageRangeString:任意のページ範囲 変換対象のページ範囲を指定します。
    指定方法の詳細は、ページ範囲の指定方法を参照してください。
    指定方法に誤りがある場合は、全ページを対象にします。
    DoConvert int なし [必須]変換処理を実行します。
    正常に終了した場合は0、それ以外はエラーコードを戻す。
    エラーコードの詳細は、例外クラス(PdfToOoxmlException)を参照してください。
  2. TEXT固有のメソッド
    メソッド名 戻り値 パラメータ 説明
    SetTextEncoding なし string encoding:エンコーディング テキストを出力する際のエンコーディングを指定します。
    既定値は"utf-8"です。
    他に指定可能な文字列は以下です(実行環境に依存)。
    • utf-16
    • utf-32
    • utf-16BE
    • utf-32BE
    • shift_jis
  3. TEXTを除く共通のオプション
    オプション名 戻り値 説明
    IsConvertEmf なし [bool]
    線画をEMF形式で
    • true:出力する
    • false:出力しない(既定値)
    PDF内の線画をEMF形式(複数の線画をまとめられる場合はPNG形式)で出力したい場合に指定します。
    既定値では、SVG形式で出力します。
    Office文書への変換時は、この指定を推奨します。
    IsMinVlineLength なし [bool]
    縦線の最小長さを
    • true:指定する
    • false:指定しない(既定値)
    セル作成時の縦線の最小長さを設定したい場合、trueに指定します。
    既定値では縦線の長さにかかわらずセルの罫線とみなして表を作成します。
    MinVlineValue なし [float]
    縦線の最小値(単位mm)
    セル作成時の縦線の最小長さを実数値で指定します。
    IsMinVlineLength=trueのとき有効。
    IsMinHlineLength なし [bool]
    横線の最小長さを
    • true:指定する
    • false:指定しない(既定値)
    セル作成時の横線の最小長さを設定したい場合、trueに指定する
    既定値では横線の長さにかかわらずセルの罫線とみなして表を作成します。
    MinHlineValue なし [float]
    横線の最小値(単位mm)
    セル作成時の横線の最小長さを実数値で指定します。
    IsMinHlineLength=trueのとき有効。
    IsPictureNotOut なし [bool]
    変換先に画像を
    • true:出力しない
    • false:出力する(既定値)
    変換先に画像を出力したくない場合に指定します。
    既定値では、変換先に画像を出力します。
  4. PDFXML固有のオプション
    オプション名 戻り値 説明
    IsCidOutput なし [bool]
    CIDを
    • true:出力する
    • false:出力しない(既定値)
    文字コードのキャラクタIDを出力したい場合に指定します。
    キャラクタIDは、フォントファイルから文字のグリフを取得する場合などに使用します。
    IsOneChar なし [bool]
    文字の出力単位を
    • true:分割する
    • false:分割しない(既定値)
    ahp:runの出力単位を一文字ずつ分割して出力します。
    一文字毎の上下左右位置を取得したい場合、trueに指定します。
    IsOriginalImage なし [bool]
    オリジナル画像を
    • true:出力する
    • false:出力しない(既定値)
    線画イメージに含まれるオリジナルの画像を出力したい場合、trueに指定します。
    IsOriginalRotate なし [bool]
    文字の回転角度を
    • true:出力する
    • false:出力しない(既定値)
    ahp:fontのahp:rotationへ文字の回転角度を出力したい場合、trueに指定します。
    IsParaNotCreateInCell なし [bool]
    テーブルに段落を
    • true:作成しない
    • false:作成する(既定値)
    PDFで表のセル中に複数行の文字列があるとき、行をまとめて段落を作成したくない場合、trueに指定します。
  5. DOCX/PPTX/PDFXML 共通のオプション
    オプション名 戻り値 説明
    IsAllTextbox なし [bool]
    テキストボックスを
    • true:出力する
    • false:出力しない(既定値)
    すべてのコンテンツをテキストボックスで出力したい場合、trueに指定します。
    @DOCX指定時にレイアウトの再現性をアップしたい場合、指定を推奨
    @PPTX指定時は常時指定を推奨
    IsAutoHeaderFooter なし [bool]
    ヘッダー・フッターを
    • true:出力する
    • false:出力しない(既定値)
    ページの上下の文字配置を解析してヘッダー・フッターを出力したい場合、trueに指定します。
    IsAllTextbox =true指定時は無効
    IsCellfromFillRect なし [bool]
    塗りつぶし矩形を罫線に
    • true:変換する
    • false:変換しない(既定値)
    PDFで塗りつぶしされた矩形をセルの罫線とみなして表に変換したい場合、trueに指定します。
    既定値では微少な塗りつぶし矩形で描画された線は無視して変換します。
    IsConvertArtifact なし [bool]
    装飾的な線画/画像を
    • true:変換する
    • false:変換しない(既定値)
    PDFでページの背景に透かしなど装飾的な線画/画像が配置されていて、それらを変換したい場合、trueに指定します。
    IsEnablewhiteRectangle なし [bool]
    白い矩形を
    • true:変換する
    • false:変換しない(既定値)
    PDFに白い矩形が配置されているとき、その矩形を有効にして変換したい場合、trueに指定します。
    IsInvisibleTextNotPut なし [bool]
    不可視の文字を
    • true:変換しない
    • false:変換する(既定値)
    PDFでレンダー属性=3(透明テキスト)に指定された文字を変換したくない場合、trueに指定します。
    IsNoTable なし [bool]
    テーブル(表)を
    • true:変換しない
    • false:変換する(既定値)
    線画が多い文書で余分な表を作成したくない場合、trueに指定します。
    既定値では水平線、垂直線をセルの罫線とみなして表を作成するため、線画により意図しない表が出力される場合に指定してください。
    IsNotImageSvg なし [bool]
    画像のクリッピング指定を
    • true:有効にしない
    • false:有効にする(既定値)
    PDFでクリッピングされた画像があるとき、変換先でクリッピングを有効にしたくない場合、trueに指定します。
    指定するとクリッピングしない元の画像を線画イメージファイルに出力します。
    線画イメージファイルがSVG形式の場合のみ有効。
    IsNotTextSvg なし [bool]
    線画領域内の文字を画像に
    • true:出力しない
    • false:出力する(既定値)
    線画領域内の文字を線画イメージファイルに出力したくない場合、trueに指定します。
    Office文書への変換時は、指定を推奨
    IsStrictJudge なし [bool]
    罫線とみなす交線の判定条件を
    • true:厳しくする
    • false:厳しくしない(既定値)
    PDFで線の交わり(交線)をセルの罫線と判断する条件を厳しくしたい場合、trueに指定します。
    IsUnderline なし [bool]
    文字の下線属性を
    • true:変換する
    • false:変換しない(既定値)
    文字の下に存在する直線を文字の下線属性に変換したい場合、trueに指定します。
  6. XLSX 固有のオプション
    オプション名 戻り値 説明
    IsChangeWhiteTextColor なし [bool]
    白い文字色を
    • true:変更する
    • false:変更しない(既定値)
    PDFで白に設定されている文字色を別の色(RGB値)に変更したい場合trueに指定し、RGBの各値をChangeColor…オプションで設定します。
    ChangeColorRed なし [int]
    0~255の範囲
    (既定値は255)
    文字の赤色成分の値を指定します。 IsChangeWhiteChar=trueのとき有効
    ChangeColorGreen なし [int]
    0~255の範囲
    (既定値は255)
    文字の緑色成分の値を指定します。 IsChangeWhiteChar=trueのとき有効
    ChangeColorBlue なし [int]
    0~255の範囲
    (既定値は255)
    文字の青色成分の値を指定します。 IsChangeWhiteChar=trueのとき有効
    IsClippingText なし [bool]
    テキストのクリッピングを
    • true:有効にする
    • false:有効にしない(既定値)
    クリッピングパスが付加されたテキストをパス内のテキストのみ変換したい場合、trueに指定します。
    指定するとパス外のテキストは無視して変換します。
    IsClippingTextAndAdd=trueとの同時指定は不可
    IsClippingTextAndAdd なし [bool]
    クリッピング領域外のテキストを
    • true:追加する
    • false:追加しない(既定値)
    クリッピングパスが付加されたテキストを変換しパス外のテキストを末尾に追加したい場合、trueに指定します。
    IsClippingText=trueとの同時指定は不可
    IsConvFontW なし [bool]
    フォント情報から文字幅を
    • true:取得する(既定値)
    • false:取得しない
    変換時にシステムのフォント幅を考慮せず処理速度をあげたい場合、falseに指定します。
    (ただし、PDFによって効果は異なる)
    既定値ではフォント幅を取得してセル幅を計算します。
    IsGraphicToDrawing なし [bool]
    線画をDrawing画像に
    • true:変換する
    • false:変換しない(既定値)
    PDFの線画をすべてDrawing画像に変換したい場合、trueに指定します。
    指定すると水平・垂直線も画像に変換されるため、テーブル(表)は出力されなくなる。
    IsNoAdjustLineHeight なし [bool]
    行高を
    • true:補正しない
    • false:補正する(既定値)
    変換時にExcelの行高を補正しないで、セルの開始位置とオブジェクトの開始位置がずれないようにしたい場合、trueに指定します。
    IsNotUseAlignment なし [bool]
    セルに文字揃えを
    • true:出力しない
    • false:出力する(既定値)
    セルの水平方向の文字配置に文字揃えを出力したくない場合、trueに指定します。
    IsNotUseIndent なし [bool]
    文字位置の調整に半角空白を
    • true:使用する
    • false:使用しない(既定値)
    セルの左端とテキスト先頭との距離を半角空白で調整したい場合、trueに指定します。
    既定値ではインデントで調整します。
    IsNotVerticalTextbox なし [bool]
    縦書の文字をテキストボックスに
    • true:変換しない(既定値)
    • false:変換する
    縦書きの文字をテキストボックス内に変換したい場合、falseに指定します。
    既定値では縦書きの文字をすべて横書きにしてシート末尾に変換します。
    IsRightIndent なし [bool]
    右詰に右インデントを
    • true:使用する
    • false:使用しない(既定値)
    右詰めの場合に、セルの右端とテキスト右端の距離を右インデントで調整したい場合、trueに指定します。
    IsSheetMerge なし [bool]
    列数、列幅が同じページを
    • true:マージする
    • false:マージしない(既定値)
    PDFの表で各ページのサイズ/列数/列幅がすべて同じときExcelの1シートに変換したい場合、trueに指定します。
    既定値では各ページをExcelの各シートにそれぞれ変換します。
    IsUseIdeographicSpace なし [bool]
    全角空白をそのまま
    • true:変換する
    • false:変換しない(既定値)
    PDFのテキストに全角空白が使われているとき全角空白のまま変換したい場合、trueに指定します。
    既定値では全角空白を半角空白に変換して出力します。
    IsVerticalCellMerge なし [bool]
    セル中の複数行を
    • true:縦結合する
    • false:縦結合しない(既定値)
    PDFの表でセル中に複数行の文字列があるときセルを縦に結合して変換したい場合、trueに指定します。

ページ範囲の指定方法

ページ範囲の指定方法は以下のとおりです。

  • 半角の数値、"-"(ハイフン)、","(カンマ)のみ有効とします。
  • ページ番号の区切りには","(カンマ)を指定します。
  • ページ範囲は"-"(ハイフン)で連結します。
  • ページ番号、ページ範囲の指定順は問いません。
  • ページ番号がPDFのページ数を超える場合は、最終ページを設定します。
  • 終了ページに"0"を指定した場合は、最終ページを設定します。
  • 開始ページ番号が終了ページ番号より大きい場合は、終了ページ番号から開始ページ番号までを範囲に設定します。
  • 上記以外の指定(何も指定しない場合を含む)は、全ページを対象にします。

ページ範囲の指定方法を例示します。

  1. 単独のページを指定("ページ番号")
    例:"1"
  2. 複数のページを指定("ページ番号, ページ番号, ...")
    例:"1,3,5,7"
  3. ページ範囲を指定("開始ページ-終了ページ")
    例:"1-3"
  4. 複数のページ範囲を指定("開始ページ-終了ページ, 開始ページ-終了ページ, ...")
    例:"1-3,5-10"
  5. 複数ページまたは複数のページ範囲の組み合わせを指定
    例:"1,3-6,8,10,12-0"
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