PDFの分割・結合
『アウトライナー』には、PDFファイルに対して複数の分割・結合機能が備わっています。それぞれの用途に合わせて使い分け、または併用が可能です。
※動画画面(プレーヤー)をクリックするとBGM付きで動画の再生を開始します。プレーヤーのコントロールバーにある「ミュート」ボタン(スピーカーマーク)をクリックすると、ミュート(消音)になります。
ファイル容量で分割
編集中のPDFファイルに対して、指定したファイル容量(MByte:メガバイト)で収まるよう、分割ポイントを設定します。
warning【ご注意】
- 指定できる最小ファイル容量は 1 MByteです。
- 1ページだけで指定のファイル容量を超える場合は、1ページのみに分割され、指定のファイル容量には収まりません。
info【どんなときに利用する?】
国交省の電子納品報告書PDFファイルは、原則1冊分を一つのPDFファイルとしていますが、ファイル容量が10MBを超える場合は、閲覧時の利便性を考慮し、1ファイルあたり10MBくらいになるよう、適宜分割する必要があります。
ページ単位で分割ポイントを設定
指定したページ数毎に分割ポイントを設定します。
1ページから分割できるので、規則的なページ構成で作られているPDFを効率よく分割できます。
利用例)スキャンPDFの分割
しおりの移動先ページで分割ポイントを設定
しおりをもつPDFが、この設定を利用できます。
しおりの移動先ページを、しおりが持つ分割位置として設定できます。ただし、ここでは任意のしおりに対して指定はできず、しおりの階層レベルを設定します。
まとめられた定期報告書や連載物の小説、短編集など、改めて分割編集したいPDFに威力を発揮します。
ファイルを見やすいように章ごと(しおり階層レベル1)に分割設定した例
ページモードのサムネイルで分割ポイントを設定
ページモードのとき、サムネイルの各ページにあるチェックボックスに、ユーザーが任意でチェックを入れたところでファイル分割します。
ファイル容量やページ単位、しおりの移動先による分割ポイント指定後でも、サムネイルペインで再編集ができます。
info分割ポイントを指定するだけでは、ファイル分割しません。指定後、「分割してPDF出力」する必要があります。
抽出してPDF出力
『アウトライナー 3』から追加された機能です。編集中のPDFから必要なページだけを取り出してPDF出力します。
「分割」と「抽出」は、とても良く似ていますが、分割ポイントの設定操作とPDF出力結果に違いがあります。
- 分割してPDF出力
- 設定された「分割ポイント」でPDFファイル全体を分割し、それぞれ保存します。
- 抽出してPDF出力
- 「分割ポイント」は使用できません。「抽出してPDF出力」ダイアログで抽出対象となるページを任意に設定し、別ファイルとして抽出保存します。
例)10ページのPDFファイル(sample.pdf)から、3-5ページを取り出す。
- 分割してPDF出力の場合
- 「ページモード」で分割ポイント「3,6」をチェック(「分割してPDF出力ダイアログ」1-2,3-5,6-10)
出力されるPDFファイル:
- sample01.pdf(分割された 1-2ページ)
- sample02.pdf(分割された 3-5ページ)
- sample03.pdf(分割された 6-10ページ)
- 抽出してPDF出力の場合
- 「抽出してPDF出力」ダイアログの「抽出するページ番号」に「3-5」を入力。
出力されるPDFファイル:sample01.pdf(抽出された 3-5ページ)
PDF出力時の保存設定としおりのコピー
分割PDFの出力保存設定では、次のようなことができます。
- 保存先について
- 保存先として任意の場所を選択できます。
- 保存ファイルの設定
- 分割ファイルには、ベースのファイル名と連結文字(ハイフン、アンダーバー、スペース)、連番のパターン(開始番号、桁数)を指定できます。
設定例)
ベース名:Outliner2.6-tset-file
連結文字:-(ハイフン)
連結のパターン:開始番号「1」、桁数「2」
出力結果:Outliner2.6-tset-file-01.pdf、Outliner2.6-tset-file-02.pdf
- 分割後のPDFについて
- 元のPDFにしおりが付与されている場合、分割後のPDFについて、しおりをどうするか設定できます。
しおりを設定するかしないかの他、する場合は以下の選択肢があります。
- 元のPDFのリンク注釈
- 元のPDFにリンク注釈が付与されている場合、分割後のPDFについて、リンク注釈をどうするか設定できます。
しおりを設定するかしないかの他、する場合は以下の選択肢があります。
- ページ範囲内のリンク注釈だけコピー:分割ポイントでリンク注釈も分割コピーします。
- ページ範囲内(内部)と(外部)のリンク注釈をコピー
- 全てのリンク注釈をコピー:もとのPDFに付与されたリンク注釈を全てコピーします。
この場合、ページ範囲外のリンク注釈は、外部リンクになります。
- 分割後のPDFへ、文書情報をコピー
- 元のPDFに付与されている、作成日、作成者等の文書情報を、分割したPDFへコピーするかしないかを設定できます。また、「PDF出力設定」ボタンから、新たに文書情報を付与することも可能です。
外部PDFファイルから任意のページを取り込み結合
『アウトライナー』の「ページモード」では、他のPDFファイルから任意のページを選択・取り込んで挿入することができます。
infoサムネイルでページ内容を確認しながら作業できるのが大きな魅力です。
- ショートカットキー+で、やり直しができます。
- 複数ページを同じ箇所に挿入できます。
- ショートカットキー+クリックまたは[矢印キー]で、カーソルのある位置からクリックまたは矢印キーで選択した範囲のページを選択状態にし、ドラッグ・アンド・ドロップで一つの箇所に挿入できます。
- ショートカットキー+クリックで、(結合用外部PDFペインの)サムネイル上の離れたところにあるページを複数選択し、ドラッグ・アンド・ドロップで一つの箇所に挿入できます。
- 同じページを複数箇所に挿入することもできます。
PDFファイルの一括結合
対話式ダイヤログに複数のPDFファイルの一覧を表示、その結合順序を対話的に指定して、ワンクリックで一括結合します。
infoこの操作は、モード(ページ/しおり/目次)に関係なく実行できます
結合ファイルの選択
結合対象のPDFの選択には、主に2つの方法があります。
一括結合ダイアログボックス
- ① 「ファイル」ボタン
- PDFファイルを開くダイアログボックスが表示され、任意のPDFファイルを選択することができます。選択されたPDFは、左図の上部リストボックスに表示されます。
infoPDFファイルは一度に複数選択できます。
- ② 「フォルダ」ボタン
- フォルダー参照ダイアログボックスが表示され、結合するPDFが格納されているフォルダを検索します。ここで選択されたフォルダ内のPDFは、全て左図ダイアログボックスの上部リストボックスに表示されます。
結合順序の入れ換え
PDFファイルの結合は、表示されたリストの順番に従って行われます。
『アウトライナー』は、リストの順番を一括結合ダイアログボックスの左上にある緑の上下矢印で入れ換えることができます。