アンテナハウス株式会社は、XSL 仕様準拠の組版エンジン「XSL Formatter」を、9月30日よりV2.3にバージョンアップします。V2.3はレイアウト機能の強化、多言語組版機能の大幅強化などを行い、世界で最も進んだXSL多言語組版ツールとなりました。
- レイアウト処理機能の強化
XSL仕様にあるフロート機能を実装し、レイアウト機能を強化しました。テクニカル・マニュアル等でよく使われる画像・イラストと説明文を左右に併記するレイアウトや画像の廻りに文章を廻り込ませるレイアウトができるようになりました。
- 多言語組版機能の強化
多言語組版機能を強化しました。Unicode BIDIによる双方向処理機能を実装して、日本語や英語のように左から右へ記述する言語と、アラビア語、ヘブライ語のように右から左へ記述する言語を自由に混交できるようになりました。また、アラビア語のKashidaを使用する均等割り付けを可能としました。
PDF出力オプションでは新たにアラビア語、ヘブライ語のPDF作成を可能としました。
XSL FormatterV2.3とPDFオプションを使えば、ラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字を使う言語、CJK(中国語、日本語、韓国語)、HAT(ヘブライ語、アラビア語、タイ語)を自由に組み合わせた多言語の出版物をレイアウトしてPDF化することが可能です。
- AcrobatによるPDF作成機能の強化
XSL Formatterの組版結果からAdobeのAcrobat Distillerを使えば印刷品質のPDFの作成ができます。V2.3から、Distillerで作成したPDFに、自動的に、しおり、リンクを作成できるようになりました。また、プレビュー・イメージの有るEPSも、プレビュー・イメージの無いEPSも両方共Distiller経由でPDFに埋め込み可能になりました。
- 画像サポート強化
Webで配布されているプラグイン(MathPlayerV1.0)を使ってMathMLで書かれた数式をレイアウト中に埋め込むことができるようになりました。Windowsで使える主要な画像形式はほぼすべてサポートしました。
- インターフェイス機能の強化
サーバアプリケーションに組み込むためのCOMインターフェイスを強化しました。
- サンプルページの充実
XSLを使った様々なレイアウト例、および世界39カ国の言語を組版した例などを豊富に揃えたサンプルページを用意しました。
http://www.antenna.co.jp/XML/XSLsample/AXF20sam.htm
からご覧頂くことができます。
- 改訂版のご提供
(1) 公開日
9月30日(月曜日)
(2) ご提供方法
弊社Webページよりダウンロードによりご提供します。
http://www.antenna.co.jp/XML/xml-top.htm
(3) CD-R作成サービス
改訂版は、原則としてダウンロード・サービスにて提供致します。
但し、登録ユーザの方には、「CD-R作成」サービスをご提供致します。「CD-R」作成サ
ービスは、お客様から直接のお申し込みのみ受け付けとさせていただきます。
【CD-R作成・送付サービスのご案内】
・価格 2,000円(税別)
・お申し込み先
八王子支店・顧客サービスセンター
電話:0426-21-2568
FAX :0426-21-2965
e-mail:sales@antenna.co.jp
(4) ご案内方法
a. 登録ユーザ様には直接e-mailで、ダウンロード方法をご連絡致します。
b. 一般の方々は、弊社のホームページより評価版をダウンロードしてご試用頂くこと
ができます。
- お問合せ先
(1) 製品について
アンテナハウス株式会社 伊那支店 XSL製品グループ
電話:0265-76-9300
FAX :0265-78-1668
e-mail:xml-info@antenna.co.jp
(2) 営業・販売について
アンテナハウス株式会社 東京本社 SI営業グループ
電話:03-3234-9631
FAX :03-3221-9975
e-mail:sis@antenna.co.jp
【言葉の説明】
(1) XSL -- Extensible Stylesheet Language の略。Webの標準化をすすめる団体W3Cが、XMLを奇麗に印刷するための仕様として勧告した世界標準。例えば、フロート(float)は、本文の前(before float)、左右(side float)に枠を配置する方法を規定しています。
(2) Unicode BIDI -- 例えば、英語の文章の中にアラビア語が入るとき、文章の途中で文字の進行方法を左から右、右から左、再び左から右というように切り替えます。この処理方法の世界標準です。
(3) Kashida -- アラビア語の均等割付は、Kasidaという文字を各文字の底辺に挿入して単語自体の幅を広げることによって行います。
(4) EPS -- Encapsulated Postscriptの略。高品位の画像をPostscript言語で表現したファイル。
(5) MathML -- Mathmatical Markup Languageの略。XMLで数式を表現するための仕様としてW3Cが勧告した世界標準。 |