Office Servers Word APIでJSONデータを差し込む
Antenna House Office Servers Word APIでは差し込み印刷の機能を提供しています。CSVやJSONデータをプレースホルダーに流し込む操作について、OOXMLとしての内容を確認してみましょう。
Word 2019では住所用にデータベースを構築し参照する機能がありますが、WordprocessingMLでは差し込み元形式はとくに定まっていません。
差し込み用のWordprocessingML文書
fldSimple要素によるフィールドと、fldChar要素によるフィールドが登場しています。
設定ではlistSeparator要素に「,」が指定されていることが分かります。
流し込むデータの確認
先程のWordprocessingML文書にJSONデータを流し込むことにします。
JSONフォーマットの都合上、\記号がエスケープされています。
このアプリケーションの例では複数の差し込みデータ列に対応するため、AH_DETAILというキーを用意しています。
流し込みの結果
流し込みを行ったWordprocessingML文書を確認します。
フィールドだった箇所にデータが挿入されていますね。では、document.xmlを確認してみましょう。
データが挿入され、fldSimple要素、fldChar要素はdocument.xmlから削除されています。
ページ番号など、今後も動的に変わる可能性のあるコンテンツではフィールドはそのまま保持した方がよいですが、提出書類や公開用のデータでは、フィールドの要素は削除しても問題ないでしょう。