3–33–1 共通

全フォームフィールド共通のプロパティです。

• フィールド名：PDFフォームの内部でオブジェクトの名前として扱われます。ピリオド「.」は使えません。通常は他のフォームオブジェクトと異なる名前にすべきですが、同グループのラジオボタンは同じ名前にしてください。
• ツールヒント：フィールドのツールヒントです。Adobe Readerなどで表示したときツールチップで表示されます。
• 読取り専用：チェックを入れるとフィールドが読み取り専用になります。
• 必須：デフォルト値はオフです。チェックを入れると入力必須項目となります。
• 表示：チェックを入れる（デフォルト値）と出力したPDFをAcrobatReaderなどで開いたときに表示されます。チェックを外すと非表示になります。
• 印刷：チェックを入れる（デフォルト値）と印刷されます。チェックを外すとフィールドは印刷されません。
• フォント：入力されるテキストのフォントを設定します。フォント名とサイズ、色を設定できます。
  
  

3–33–2 テキスト

テキストフィールド固有のプロパティです。

• 文字配置：テキストの水平方向の配置を指定します。左寄せ、中央、右寄せの3種類を選択できます。
• 最大文字数：フィールドに入力できる最大文字数を指定します。
• パスワード：フィールドをパスワード入力欄に設定します。
• 複数行：チェックを入れるとフィールドに複数行入力できるようになります。改行ができるようになり、テキストが右端までいくと折り返して表示するようになります。
• スクロール：チェックを入れると入力したテキストがフィールドに入りきらないときにスクロールして表示するようになります。

下記は、テキストフィールドを追加したPDFをAdobe Readerで開いてテキストを入力したところです。上がテキストフィールドに文字を入力する前、下が文字を入力した後です。

3–33–3 ボックス

チェックボックスとラジオボタン固有のプロパティです。

• ユニーク名：ラジオボタンのユニーク名を設定します。フォームの入力内容を送信したときにどのラジオボタンが押されているかを識別するためのものです。他と異なる一意な名前にしてください。例えばSex（性別）というグループがあり、選択したラジオボタンのユニーク名がmale（男性）だったら、Sex=maleというデータが送信されます。
• チェックスタイル：チェックボックスにチェックしたとき表示するマークを選択します。チェックマーク、丸、バツ、ひし形、四角、星から選択します。
• デフォルトでチェック：このチェックボックスまたはラジオボタンのデフォルト値を「チェック済み」とします。
  
  

3–33–4 リスト

リストボックスとドロップダウン固有のプロパティです。

• 項目リスト：リストボックス/ドロップダウンの項目を設定します。項目間は 「;」（セミコロン）で区切ります。
• デフォルト選択項目：フィールドのデフォルト選択項目を何番目の項目にするかを指定します。
• 複数選択：リストボックスで複数項目の選択を許可します。
• カスタム入力：ドロップダウンでカスタムテキストの入力を許可します。
• 選択で確定：リストボックス/ドロップダウンで項目を選択したタイミングで値が設定されるようになります。
• ソート：リストボックス/ドロップダウンの項目をソートして表示します。

3–33–5 ボタン

ボタン（プッシュボタン）固有のプロパティです。

• ラベル：ボタンに表示するテキストを設定します。
• アクション：マウスでボタンを押して離したときのアクションを指定します。「フォームを送信する」か、「フォームをリセットするか」の二つから選択できます。
• URL：フォームを送信するときのURLを指定します。
  
  

フォームオブジェクトのガイド色

フォームオブジェクトにはガイド色が表示されます。ガイド色はデフォルト値では薄い灰青色ですが、3–35 オプションの3–35–2 オブジェクトで非表示にしたり色を変更できます。