1–3 制限事項
本製品には、以下の制限事項があります。
PDFファイルについて
- 本製品で読み込みできるPDFファイルは、以下に示すものです。これらの条件を満たさないPDFファイルは正しく処理できない場合があります。
- Adobe Acrobat Ver.8.x以降で出力されるPDF Ver.1.7のパッケージ形式(ポートフォリオ機能)には対応していません。この形式のPDFは、先頭の表紙ページのみが処理対象となります。
- 文書を開くパスワードで保護されたPDFを読み込む場合は、本製品のパスワード入力画面からパスワードを入力して保護を解除してください。
- 権限パスワードが設定されて「コピーを許可しない」制限がされたPDFに対して変換・抽出処理を行う場合は、本製品のパスワード入力画面から権限パスワードを入力して保護を解除してください。
また、文書を開くパスワードと権限パスワードの両方が設定されたPDFに対して変換・抽出処理を行う場合は、「コピーを許可しない」制限がされていない場合でも権限パスワードを入力して保護を解除する必要があります。
- 権限パスワードが設定されて編集制限がされたPDFに対して「OCR結果をPDFファイルに埋め込む」処理を行う場合は、本製品のパスワード入力画面から権限パスワードを入力して保護を解除してください。
- PDF2.0でUnicode文字列がパスワードに設定されている場合は、パスワードを直接入力できません。あらかじめ用意したパスワード文字列をコピー&ペーストで入力してください。
- PDFに使用されているカラースペース、フォント及びグラフィックス要素の一部に対応していません。そのような要素を持つPDFからは正確にデータを取得できないことがあります。
- PDFに保存されている注釈、フォームデータ、JavaScriptには対応しません。
- PDFに文字の回転や画像の回転属性などがつけられている場合は、文字を正しく変換できません。
- PDFに微小なイメージが使用されている場合、そのイメージは無視して変換します。
- PDFで塗りつぶしにパターンやシェーディングが使用されている場合、そのイメージは無視して変換します。
- PDF中で使用されているフォントは、変換時に類似のフォントから近いものを割り当てて使用します。類似のフォントへの割り当てができない場合は、見た目を正確に再現できないことがあります。
- PDFの線画は変換先で図または画像に変換します。ただし、表と線画が混在したようなPDFでは元の線画のイメージを再現できない場合があります。
- PDF中でUnicodeの標準文字にマッピングできない文字が使用されている場合は、正しく変換できません。
- PDF中で文字に回転や画像の回転属性がつけられている場合は、正しく変換できません。
Office文書変換について
- Word / Excel / PowerPointに変換する場合、PDF中の線画(ベクトルイメージ)は、画像または描画オブジェクトに変換されます。
- 文字の下線(アンダーライン)は、PDFに記述された文字位置と水平線との距離から判断して変換します。このため位置によっては下線に変換されなかったり、余分な下線が付加されて変換される場合があります。
- Word に変換する際は変換条件でヘッダー・フッター出力を指定できます。ヘッダー・フッターの判断はPDFのページ内で文字データの配置と文字サイズを解析して行いますが、PDFによっては正しく判断できない場合があります。
- Word に変換する際にレイアウトを調整するため下マージンを小さく取る場合があります。これによりWord上で余白が印刷可能範囲外に設定され、警告が出る場合があります。
- 本製品のアドイン機能は、Office 2019以降での動作についてのみ保証します。アドイン機能は製品のインストール時に自動で登録されますが、お使いの環境によってはOfficeの起動時に有効にならない場合があります。
そのような場合はファイルメニューのオプション機能から「COMアドイン」を選択し、手動で設定を行ってみてください。
本製品のアドインは、以下の名称で登録されます(アドインについての詳細は、Officeのマニュアルをご参照ください)。
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Word の場合:ShunkanPDFHenkan Doc Addin
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Excel の場合:ShunkanPDFHenkan Xls Addin
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PowerPoint の場合:ShunkanPDFHenkan Ppt Addin
- Excel に変換する際、PDF中にある幅 3ポイント以下の矩形を無視して変換します。これにより、幅の細い矩形を塗りつぶしで表現した線が変換されない場合があります。
- Excel に変換する際、線画や画像はセルの背面に配置することができません。このため、PDFで背景に設定している画像や微少な矩形で塗りつぶしを表現した色がセルの前面に変換される場合があります。
- Excel に変換する場合は、PDFの1ページをExcelの1シートに変換するように初期設定されています。
- PDFで表のセル中に複数行の文字列があった場合、既定値ではExcel上でセル内に複数の行を作成して変換します。変換条件によりセル内の行を結合して変換できますが、数値のみのセルは結合しません。
- PowerPointへの変換時は、文字間の調整ができないことにより文字がテキストボックスからはみ出して変換される場合があります。
OCR(画像からの文字認識)処理について
- OCR処理では、特殊な記号など標準状態のWindows上で取り扱うことができない文字は変換できません。
- OCR処理は、画像化されたデータを対象として行います。画像に傾き、歪み、汚れ等があったり、縦書き・横書きや表が混在しているなど複雑なレイアウトの場合は、正確に変換できない場合があります。
- [OCR結果をPDFファイルに埋め込む]を選択し、変換設定で[元データの情報を保持してOCR結果を埋め込む]を選択すると、元のPDFからセキュリティ設定や注釈、しおりの情報を引き継いだまま画像部分のみOCR処理して透明テキスト埋め込みを行います。この場合、元のPDFの画像が回転していたり、既にOCR処理された結果の透明テキストが付加されていると正しい結果が得られません。このような時は、[元データを画像化してOCR結果を埋め込む]の方を選択し直してください。
- 何らかの編集制限がかけられたPDFに対して[OCR結果をPDFファイルに埋め込む]処理を選択した場合は、制限の種類にかかわらず権限パスワードを入力してセキュリティを解除する必要があります。
- [OCR結果をPDFに埋め込む]処理を選択し、[元データの情報を保持してOCR結果を埋め込む]を指定した場合でも、パスワードや編集制限などのセキュリティ設定は変換先PDFで無効になります。
日本語OS以外での利用について
- 本製品は、日本語OS専用です。海外版OS、また海外版OSに日本語リソースを導入した環境での動作保証はいたしません。