5–1 PDFからの変換(全般)
- PDFファイルをリストに登録すると先頭に[カギ]アイコンが付きます。
- 本製品では、内容のコピーが禁止されているPDFファイル及び、開くために必要なパスワードが設定されているPDFファイルは処理対象にできません。そのようなPDFファイルをリストに登録するとファイル名の先頭に[カギ]アイコンが表示され、そのPDFファイルがパスワードで保護されていることを示します。
パスワードを解除するには、[カギ]アイコンをダブルクリックするか、ファイルを右クリックしてコンテキストメニューから「パスワードの入力」を選択し、表示されるダイアログボックスにパスワードを入力してください。パスワードが解除されるとアイコンの色がグレー()になり、解除されたことを示します。
- PDFファイルを対象に変換を実行すると、[処理エラー]が発生します。
- 本製品で処理エラーが発生する場合は、お使いのファイルや実行環境などによりさまざまな原因が考えられます。以下をご参考にしてください。
- 変換元ファイルが画像のみのデータである場合は、OCR処理が働くためメモリー不足でエラーとなる可能性があります。このような場合は、ページ範囲を指定し変換対象のページ数を減らした上で変換してみてください。
- 変換先ファイル形式がOffice 2007-2019文書(docx/xlsx/pptx/)である場合は、メモリー不足でエラーとなる可能性があります。このような場合は、変換条件でメモリーの使用量を増やした上で変換してみてください。
- 変換先に指定したフォルダーに同名の文書が存在していてWordなどで開いている場合は、変換時に上書きができないためエラーとなります。このような場合は、あらかじめそれらの文書を閉じてから変換を行ってください。
- 変換元ファイルが本製品で扱えないファイルである場合は、エラーとなる可能性があります。PDFファイルを作成したソフトウェアによっては、本製品が処理できない構造を持つ場合があります。このような場合は、メールに変換元ファイルを添付し、詳しい状況を記載した上で弊社サポートセンターまでご連絡ください。
- PDFファイルに表示された文字が変換されません。
- 本製品ではPDFの注釈データを変換の対象外としています。このため、注釈機能(ノート注釈やテキスト注釈など)を使って文字を入力したPDFからはその部分の文字が変換先に渡りません。
これは本製品の仕様となりますので、ご了承ください。
- PDFファイルを対象に変換を実行すると文字が「?」と変換されます。
- フォントの埋め込みを指定して作成したPDFファイルには、文字の外観(アウトライン・データ)が描画オブジェクトとして格納されます。
この場合、文字の外観と文字コードを関連づけしたデータが同時に格納されていれば、Word文書などへ変換した場合に正しい文字を再現できます。しかし、PDFファイルを作成したソフトウェアによっては、このような文字の関連づけデータを格納していないことがあります。そのような場合は正しい文字が取得できないため、「?」に代替して変換されます。
- PDFファイルを対象に変換を実行すると、線画の部分が一部欠けたようになって変換されます。
- 本製品の既定値では、罫線で囲まれた領域を表として変換します。このため変換対象となるPDFファイル中で線画の一部に矩形が使用されているような場合には、矩形の部分だけが表(セル)に変換され、線画が正しく再現できないことがあります。
このような場合には、下記をお試し下さい。
- ①変換設定ダイアログのオプション「表をセルに変換しない」を有効にして変換してみてください。なお、処理対象となるPDFファイルに表と線画の混在するようなレイアウトである場合、「表をセルに変換しない」オプションにするとセルの変換がされなくなります。
- ②変換詳細ボタンをクリックして「変換の詳細設定」画面を表示させます。「画像変換の指定」画面で線画として変換したい範囲を指定した上で変換を行ってみてください。
- PDFファイルで表示される点線が変換されません。
- PDFで点線を表示する場合、内部的に微小なイメージを複数連続してつなげることで点線を表現していることがあります。このような微小なイメージがPDF中に大量にあると、変換に時間がかかったりメモリーの不足を生じる可能性があるため、本製品ではそれらを無視して変換します。このため変換結果に点線が再現できないことがあります。
これは本製品の仕様上の制限となりますので、ご了承ください。
- PDFファイルで表示される背景の色や模様が変換されません。
- 本製品では、PDFでパターンやシェーディングと呼ばれる手法を使って表現される塗りつぶしに対応していません。このため、変換結果に色や模様点線が正しく再現できないことがあります。
これは本製品の仕様上の制限となりますので、ご了承ください。