OCR処理では、画像上でテキストや表として変換したい部分を別の領域として誤認識してしまう場合があります。そのようなときに誤認識したままOCR処理を行うと、文字化けなどが生じてしまいます。
このような場合は、「OCR補正機能」を使用することで、画面上の操作により誤認識した領域を正しい領域に補正して、誤変換を改善できます。
以下では、OCR結果を補正する機能(OCR補正機能)の起動方法について説明します。
領域データとは?
OCR処理では、画像から以下の4種類の領域を認識します。各領域は一定の大きさの矩形範囲を持ちます。
OCR補正機能では、領域の種類と矩形範囲を合わせて「領域データ」と呼びます。領域データ単位で移動・削除・領域の大きさや種類の変更などの操作ができます。
OCR補正機能の起動方法
OCR補正機能を起動するには、以下の2通りの選択方法があります。
ファイルリストビューで任意のファイルを選択し、[メニュー]バーから[編集]→[OCR結果を補正...]をクリックします。
ファイルリストビューで任意のファイルを選択し、以下のマークをクリックします。
OCR結果の補正
起動すると、以下のような操作画面が表示されます。画面上から任意の範囲を指定してOCRで認識する領域の種類を設定できます。
現在表示している画面上で、マウスの操作方法を切り替えます。
領域データについて、以下の各操作ができます。
表示されているページに対して回転、傾きの補正を行えます。回転、傾きの補正は選択しているページを対象に適用されますが、[ページ範囲を指定して一括補正]を選択することでページ全体に一括指定したり、任意のページ範囲に指定できます。
現在選択されている領域データを任意の種類に変更できます。また、画面上の任意の範囲をマウスでドラッグすることで新規に領域データを追加できます。
【ヒント】
設定された領域データを参照して、変換を行います。
【注意!】