3–12 セキュリティの設定

049.png

図3・44 対象となるPDFファイルが「対象ファイルリスト」に登録されている状態

PDFファイルにセキュリティを設定するには、

  1. 「瞬簡PDF 作成 9」ウィンドウの「表示」メニューから「セキュリティ設定」を選択するか、画面上部の「セキュリティ設定」ボタンをクリックして、「セキュリティ設定」画面を表示します。

  2. 次のいずれかの方法を用いてセキュリティを設定するPDFファイルを「対象ファイルリスト」に登録します:
  3. ポップアップリスト「セキュリティ設定」を用いて保存されている設定から選択するか、「編集」ボタンをクリックして表示される「セキュリティ設定」ダイアログボックスを用いて、セキュリティオプションを指定します。
    050.png

    暗号レベル:
      画面上のポップアップリスト「暗号レベル」を使って、閲覧するユーザーの利用可能な機能を制限す
      るためのセキュリティの暗号レベルを設定します。「瞬簡PDF 作成 9」では、次に示す4つの暗号レ
      ベルに対応しており低レベル/高レベルそれぞれによって設定可能なオプションの内容が異なります。
      また、下に示すようにPDFファイルに設定したセキュリティの暗号レベルによって、そのファイルを
      開くことができるAdobe Acrobat/Adobe Readerのバージョンが異なります。
        低(40-bit RC4)  Acrobat 3.x、及びそれ以降と互換
        高(128-bit RC4)  Acrobat 5.x、及びそれ以降と互換
        高(128-bit AES)  Acrobat 7.x、及びそれ以降と互換
        高(256-bit AES)  Acrobat 9.x、及びそれ以降と互換

    文書を開くために必要なパスワードを設定する:
      このチェックボックスをチェックマークをつけて、PDFファイルを開く時に必要なパスワード(ユー
      ザーパスワード)の設定を行います。

    権限設定:
      このエリアに表示されるオプションを用いて指定した暗号レベルに応じた権限設定を行います。設定
      の詳細については、次ページ以降を参照してください。

    権限とパスワードの変更に必要なパスワードを設定する:
      このチェックボックスにチェックマークをつけてPDFファイルの編集や印刷を許可する範囲を設定
      するなど、セキュリティ設定を変更する際に要求されるパスワード(オーナーパスワード)の設定
      を行います。権限設定の設定内容は、選択した暗号レベルによって変化します。これの詳細について
      は、次項を参照してください。
  4. セキュリティを設定したPDFファイルの出力先フォルダーを設定します。
    入力ファイルと同じ
      変換対象となる文書ファイルが保存されているフォルダーにPDFファイルを出力します。
    マイドキュメント
      「ドキュメント」フォルダーにPDFファイルを出力します。
    デスクトップ
      「デスクトップ」上にPDFファイルを出力します。
    フォルダーを指定
      「参照…」ボタンをクリックして表示される「フォルダーの参照」ダイアログボックスを用いて、
      出力先フォルダーを指定します。

  5. 出力されるPDFファイルに設定するファイル名を指定します。
    入力ファイルと同じ
      PDFファイルの名前として、変換対処となる文書ファイル名を設定します。また、ラジオボタン右の
      テキストフィールドに入力した文字列を文書ファイル名の末尾に追加することができます。

    新しい名前をつける
      ラジオボタン右のテキストフィールドに入力した文字列をファイル名に設定します。

  6. 「その他」ボタンをクリックして表示される「出力ファイル設定」ダイアログボックスを用いて、出力先フォルダーに既に同じ名前のファイルが存在する場合や、ファイル名に付加される連番の開始番号と0詰め桁数、処理が完了した後の処理内容などについての設定を行います。
    005.png

    出力ファイルと同じ名前のファイルがある場合
      上書きする
        新たに出力されるPDFファイルで上書き保存します。
      ファイル名に連番を付ける、またはファイル名の連番を変えて保存する
        新たに出力されるPDFファイル名に連番を付加して保存します。既に同じ連番を持つファイル
        が存在する場合には、異なる連番をファイル名に付加して保存します。
      “名前を付けて保存”でファイル名を指定する
        「名前を付けて保存」ダイアログボックスを表示し、ファイル名を設定します。

    連番
      開始番号
        ファイル名の末尾に付加する連番の開始番号を設定します。設定可能な値の範囲は、
        0~999999999です。
      0詰め桁数
        ファイル名の末尾に付加する連番の0詰め桁数を設定します。設定可能な値の範囲は、
        1~10です。

    後処理
      なし
        後処理を行いません。
      出力ファイルを開く
        このオプションを選択するとPDFファイル出力後、拡張子PDFに関連付けられているAdobe
        ReaderなどのPDF閲覧ソフトを用いて開きます。
        最大
          一度の処理で複数のPDFファイルが出力される場合、開くことができるPDFファイルの最大
          数を設定します。初期値は1で、設定可能な値の範囲は、1~10です。
      プラグインを使う
        このオプションで処理が完了した後に実行するプラグインを指定することができます。
        images/025.png
        後処理用プラグインについての詳細は、PDFファイル出力後の後処理の後を参照してください。
      実行時に確認メッセージを表示する
        オプション「プラグインを使う」を有効にして、処理を実行する際に確認メッセージダイアログ
        を表示します。

  7. 設定に誤りが無いことを確認した後、「実行」ボタンをクリックして、PDFファイルへのセキュリティ設定処理を実行します。

表3・15 プリセットされているセキュリティ設定
設定名概要
文書を開くパスワード 暗号レベル:低暗号レベル「低(40-bit RC4)」で、文書を開くパスワードを設定します。
文書を開くパスワード 暗号レベル:高暗号レベル「高(128-bit AES」)で、文書を開くパスワードを設定します。
印刷不可 暗号レベル:低      暗号レベル「低(40-bit RC4)」で、文書の印刷を禁止する設定をします。
印刷不可 暗号レベル:高      暗号レベル「高(128-bit AES)」で、文書の印刷を禁止する設定をします。
変更不可 暗号レベル:低      暗号レベル「低(40-bit RC4)」で、文書の変更を禁止する設定をします。
変更不可 暗号レベル:高      暗号レベル「高(128-bit AES)」で、文書の変更を禁止する設定をします。
印刷/変更不可 暗号レベル:低    暗号レベル「低(40-bit RC4)」で、文書の印刷と変更を禁止する設定をします。
印刷/変更不可 暗号レベル:高    暗号レベル「高(128-bit AES)」で、文書の印刷と変更を禁止する設定をします。


ポップアップリスト「セキュリティ設定」の設定名は、以下のルールに従って表示されます。

[設定名]プリセットされた設定であることを示します。設定内容を変更することは
できません。

設定名ユーザーによって作成された設定であることを示します。

[設定名]*、または、
設定名*
編集中の設定です。「セキュリティ設定」ダイアログボックス下部の「上書き」
または「別名で保存」ボタンをクリックして保存するまで、設定名に付加された
「*」が表示されます。

ユーザーパスワードとオーナーパスワードに同じ文字列を設定することはできません。