2–2–1 PDF生成仮想プリンタドライバ「Antenna House PDF Driver 8.0」の制限事項
- Antenna House PDF Driverは印刷機能を持つすべてのソフトウェアで使用することができますが、動作環境やソフトウェアの仕様などにより、正常にPDFファイルが作成できない、描画状態がオリジナルと異なるなどの現象が発生する場合があります。弊社では、下記のソフトウェアで印刷テストを行っています。
- Microsoft Word 2010/2013/2016 日本語版
- Microsoft Excel 2010/2013/2016 日本語版
- Microsoft PowerPoint 2010/2013/2016 日本語版
- Antenna House PDF Driverは、ネットワークプリンターとして利用できません。
- Windowsのプリンター一覧に表示されるプリンター名を変更しないでください。一部の機能が正常に動作しなくなる恐れがあります。
- Adobe AcrobatなどのPDFビューアからAntenna House PDF Driverを指定し印刷する動作、およびその印刷結果であるPDFファイルについては保証されません。
- Antenna House PDF Driverを使用した場合に作成可能なPDFのバージョンは、PDF1.3~PDF2.0です。
- 縦書きや文字が回転されている場合は、フォントを埋め込む設定で印刷を行ってください。フォントを埋めこんでいない場合、文字が元文書とは異なる方向に回転したり、位置がずれて表示されます。
- 縦書き文字の出力対応は、MSゴシックとArial Unicode MSを基準としています。
- 対応フォントは、TrueType、OpenType、Type1フォントです。Windowsで使用可能なフォント以外については動作保証されません。また、フォントの仕様に沿っていないフォントについては動作保証されません。
- OpenTypeフォントでは、フォントによって縦書き記号が回転する場合があります。
- OpenTypeフォントをフォント作成ツール「FontForge」を用いてTrueTypeフォントに変換したフォントは正しく変換されません。
- 透過画像や図形が含まれているとき、出力されたPDFファイルでは黒く塗りつぶされた表示になる場合があります。
- 透過画像や図形が含まれているとき、PDF/AやPDF/X設定時にPDFファイルが出力されない、あるいは、ファイルサイズが0KBであるPDFファイルが出力される場合があります。
- 画像や図形のグラデーションやパターンが元文書の通りに変換されない場合があります。
- Excelファイルにおいて、「ページ設定」の印刷品質(解像度)設定値の変更を行った場合、出力されるPDFファイルの結果が印刷プレビューと異なり、行やページが増減する場合があります。
- プリンターが出力するときのピクセル数は、「用紙サイズ(インチ換算)×解像度」で決まります。この値が非常に大きくなる設定のときに、印刷が行われずPDFファイルが出力されない場合があります。そのような場合は、用紙サイズを小さくするか、あるいは、解像度を低い値に設定してください。設定値の目安は、「用紙サイズ(縦)×解像度」あるいは「用紙サイズ(横)×解像度」が16bitの上限である「65535」より小さくなる値です。
(参考:3600 dpiなら約460mm、600 dpiなら約2750mmが上限値となります)
- Antenna House PDF Driverは、ストアアプリ(Modern UIを持つソフトウェア)には対応していません。ストアアプリから印刷を行った場合、ユーザーインターフェースが期待される動作をせず、ファイル保存ダイアログはデスクトップ上に表示されます。
- Antenna House PDF DriverはWindows 8.1付属の「リーダー」について動作保証していません。PDFファイルが「リーダー」と関連付けられているとき、Antenna House PDF Driverの設定が「作成後PDFを表示」であっても、作成後にPDFファイルが表示されない場合があります。
- 透かしの配置を最背面に設定した場合、印刷を行うアプリケーションによっては、透かしが他のデータの背面に配置され見えない(表示されない)状態になることがあります。
- 透かし文字列のフォントとして「Roman」などfon形式フォントを選択した場合、PDFファイルの出力に失敗し、PDFファイルが出力されない、もしくは0バイトのPDFファイルが残ります。
- 印刷設定「PDFのバージョン」タブ画面で「PDF2.0」を指定している場合に「透かし」としてPDFファイルを挿入する時はバージョン2.0のPDFファイルを指定してください。バージョン1.xのPDFファイルを指定した場合、PDFファイルは出力されません。
- 印刷設定「セキュリティ」タブ画面で「閲覧用パスワード」または「編集用パスワード」を設定する場合、「1111」という文字列をパスワードとして指定することはできません。
- WebブラウザーからAntenna House PDF Driverを使用して印刷を行ったとき、ページに使用されているフォントの種類によりPDFファイルが出力されない場合があります。
- Antenna House PDF Driverは印刷ジョブ名をPDFファイル名としてPDFファイルを作成しています。Windowsにおいてファイル名に使用できない9種類の記号『 \ / : * ? “ < > | 』が印刷ジョブ名に含まれている場合、Antenna House PDF Driverはこれらの記号を「_」(0x5F)に置換しPDFファイル名とします。
- Antenna House PDF Driverは印刷ジョブ名をPDFファイル名としてPDFファイルを作成しています。印刷ジョブ名に制御コード(0x01~0x1F)が含まれる場合、これを半角スペースに置換しPDFファイル名とします。
- 一部のシンボルフォントの文字についてPDFファイルの出力が正しく行われません。
- JISX0213の一部の文字について、文字幅が元文書と異なってPDFファイルが出力されます。
- PDF/A、PDF/X設定でPDFファイルの出力を行う場合、グレースケールあるいはモノクロ変換は行われません。
- グレースケールあるいはモノクロ変換設定で且つPDFファイルを透かしとして指定している場合、透かし部分についてのグレースケールおよびモノクロ変換が行われません。
- Antenna House PDF Driverの設定で「文中のURLにリンクをつける」設定を行った場合、URL文字列に「-」(ハイフン)などの記号が含まれると、正常にリンクが設定されない場合があります。