ISO 32000-1:2008(以下、ISO 32000-1)は権限をもたないユーザーによるPDF文書へのアクセスを防止するための暗号化機能として、共通鍵(パスワード)による暗号化と公開鍵による暗号化の2種類を規定しています。本章の第1節ではパスワードによる暗号化の機能と使い方を説明します。『PDF Tool API』はV7.0以降で公開鍵による暗号化の機能をサポートしています。公開鍵による暗号化については「『PDF CookBook』(第5巻)第6章 証明書セキュリティ」を参照してください。
さらに、『PDF Tool API』は、ISO 32000-1には規定されていない、独自の閲覧制限機能があります。第3節では独自の閲覧制限の使い方について説明します。