1.3 閲覧制限

PDF文書の閲覧制限は、PDF文書の指定したページを指定の期間内あるいは指定の場所からPDF文書が開かれた場合にのみ閲覧可能とする設定です。つまり、指定した期間外または指定の場所以外からはPDF文書の内容を表示できません。

閲覧制限を設定できるのはPDF文書の本文のテキストや画像のみです。しおり、注釈やフォーム、添付ファイル、文書情報、ポートフォリオは非表示状態になりません。

本機能は、『PDF Tool API』独自の機能です。閲覧制限はAcrobat®のJavaScriptの機能を使って実現していますので、閲覧制限を正しく動作させるためには、Acrobat®のJavaScriptが動作するPDFビューアアプリケーションで閲覧してください。閲覧制限した箇所は暗号化してしまいますので、それ以外のPDFビューアでは表示できません。具体的には、閲覧制限の解除条件が揃っていても、閲覧制限がかかった状態となってしまいます。

たとえば、ブラウザ上でPDFを開いたときはビューワで表示できません。以下の環境では閲覧制限の解除が正常に動作しないことを確認しています。

閲覧制限を設定したときは、オーナーパスワードの設定を必ず組み合わせてください。これは、セキュリティ設定をしてJavaScriptのストリームを暗号化し、閲覧制限の内容を解析されないようにする為です。

オーナーパスワードの設定については本巻「オーナーパスワードの設定」を参照してください。