第4章 エレメント情報の取得
PDFの各ページで描画されるグラフィック要素(エレメント)はパスオブジェクト、テキストオブジェクト、外部オブジェクト(XObject)、インラインイメージ、シェーディングオブジェクトでエレメント構成されていて、ページのコンテントを記述するコンテントストリーム内に記述されます。
- パスオブジェクト:PDF上のベクター図形を表すオブジェクトです。直線や矩形、ベジェ曲線でPDF上に表されます。
- テキストオブジェクト:PDF上のテキストを表すオブジェクトです。
- XObject:PDFに外部のオブジェクトをインポートするためのオブジェクトです。
- Form XObject:それ単体で完結したXObjectで、PDF内に別のPDFを埋め込むなどの描画で使われます。
- Image XObject:画像イメージの外部オブジェクトです。
- PostScript XObject:PostScriptで描画されたオブジェクトですが、非推奨の機能です。
- インラインイメージ:PDFに画像を埋め込むためのイメージデータです。
- シェーディングオブジェクト:塗りつぶしにおいて、グラデーションをかけるなどのシェーディングパターンの特性を定義するためのオブジェクトです。他のグラフィックオブジェクトを塗り潰す際に1つの色として扱われることがあります。
『PDF Tool API』ではPtlContentでコンテントストリームを表します。PtlElementはエレメント、その子クラスであるPtlEditPath, PtlEditText, PtlEdit FormXObject, PtlEditImage, PtlEditShadingでそれぞれパスオブジェクト、テキストオブジェクト、XObject、インラインイメージ、シェーディングオブジェクトを表します。