製品概要

Web Interface V6.0 はサーバで動作する Antenna House Formatter を、インターネットを介してクライアントから簡単に使用するためのソフトウェアです。

通常、サーバの Antenna House Formatter をクライアントから利用するためには、インターネットを経由してファイルを転送し、更にプログラミングインターフェイスを通じて Antenna House Formatter と接続するためのサーバ側でのアプリケーション開発（.NET、Javaなど）が必要となります。Web Interface V6.0 は、サーバ側でのアプリケーション開発をすることなく、インターネットを経由した組版、PDF生成などをクライアントからの操作で行うことを可能にします。

Web Interface V6.0 は、次のような特徴を持っています。

• Web Interface V6.0 は、サーバプログラム、クライアントプログラムとフォルダ監視サービスから構成されます。各プログラムは Java で設計されており、サーバとクライアントはカスタムプロトコルを使用してTCPソケットを介して通信します。
• サーバ側のアプリケーション開発の必要はありません。Antenna House Formatter がインストールされたサーバに Web Interface V6.0 の サーバプログラムをインストールするだけで、サーバ側の準備が整います。
• クライアントプログラムは Antenna House Formatter のコマンドラインと同じパラメータを用いたインターフェイスを提供しています。Antenna House Formatter のコマンドラインをご利用の方には馴染み深いものになっています。以下は実行例です。

  java -jar xds-client.jar -xds-host 10.1.10.23 -d input.fo -o output.pdf -x 4
  

• クライアントプログラムは変換したいファイルをサーバへ転送する操作と、結果をクライアントに送り返す操作を行います。
• クライアントプログラムには -xds-parse-media オプションがあり、FOと一緒に使うことで、別途データXMLファイルを用意することなく、FOが参照するメディアファイルをサーバに自動的にアップロードすることができます。
• クライアントではフォルダ監視サービスを利用することにより、さらに簡単に Antenna House Formatter を利用することができます。フォルダ監視サービスで指定したフォルダに変換したいファイルを転送するだけで変換結果を得ることができます。
• サーバプログラムで -ssl オプションを、クライアントプログラムで -xds-ssl オプションをそれぞれ用いることで、SSL の利用ができます。また、フォルダ監視サービスでは、メール送信の際にSSLに加えてSTARTTLSの利用もできます。
• WindowsのクライアントからLinuxのサーバへの接続、LinuxのクライアントからWindowsのサーバへの接続といった異なるプラットフォームでも相互間の通信が可能です。

Web Interface V6.0 の動作環境は組み合わせて使用する Antenna House Formatter の動作環境に依存します。以下の表で記載されているプラットフォームでも組み合わせて使用する Antenna House Formatter のバージョンがそのプラットフォームを動作環境として含まない場合は動作対象外となります。Antenna House Formatter の詳しい動作環境は、Antenna House Formatter 各バージョンのマニュアルを参照してください。

• 本ソフトウェアは、Antenna House Formatter V7.0～V7.4 または V6.6 と組み合わせて使用できます。もしご使用の Antenna House Formatter が V6.6 より前のバージョンである場合は、Antenna House Formatter をアップグレードしてください。
• Java 1.8 以上のバージョンが必要です。
• Linux版のフォルダ監視サービスは fuser アプリケーションを必要とし、環境の実行パスを通す必要があります。
• Antenna House Formatter をクライアントにインストールする必要はありません。
• Web Interface V6.0 のライセンスは、Antenna House Formatter のサーバライセンスと組み合わせて発行されます。発行時と異なる Antenna House Formatter のライセンスと組み合わせて使用することはできません。

Web Interface V6.0 評価版は、製品版に対して以下のような制限があります。

• Antenna House Formatter は評価版として起動されます。Antenna House Formatter の評価版の制限を参照してください。
• コネクションを同時にオープンできるセッション数は 1です。
• インストールしてから 90日を過ぎると利用できなくなります。
• 評価以外の目的で日常業務に利用することはできません。

Antenna House Formatter が評価版のときは、Web Interface V6.0 も評価版として動作します。

Web Interface V6.0 に関するお問い合わせ、サポートサービスに関しては下記までメールでご連絡ください。

• xml-info@antenna.co.jp

なお、サポートへのメールには以下の情報が必要です。サポート業務を円滑に行うために、ご協力をお願いいたします。

• Web Interface のバージョン
• Antenna House Formatter のバージョン
• ライセンス情報（シリアル番号、会社名、所属部署、ユーザ名）
• OS環境

評価版をご使用の場合は、シリアル番号に「評価版」と記入してください。