4. 運用方法

4.1. 役割(ユーザーの種類)

『電子取引Save』では大きく分けて管理者、保存作業者、保存管理者、検索担当者の4つの役割を設けています。

  1. 管理者(管理者権限を付与したユーザー)
    経理担当者など経理情報や個人情報を閲覧可能な方です。
    ユーザーの登録・編集や権限の設定ができます。
    書庫の登録・編集やアクセス権限(閲覧、登録)の設定ができます。
    ただし管理者は電子取引データの登録・検索・閲覧はできません。
  2. 保存作業者(特に権限を付与しないユーザー)
    経理担当者、営業担当者、出荷担当者、購買管理担当者などです。
    書庫へ電子取引データを書類として登録・閲覧・編集ができます。
    閲覧のアクセス権限のある書庫に登録された電子取引データの検索ができます。
    登録のアクセス権限のある書庫の一部の項目(書庫名、概要、証憑区分、書類分類)を編集できます。
  3. 保存管理者(書庫権限を付与したユーザー)
    経理、営業、出荷、購買管理など部門・部署の管理者です。
    保存作業者が行えるすべての操作ができます。
    書庫の登録・編集やアクセス権限(閲覧、登録)の設定ができます。
  4. 検索担当者(検索権限を付与したユーザー)
    経理担当者など経理情報や個人情報を閲覧可能な方です。
    保存作業者が行えるすべての操作ができます。
    すべての書庫に登録された電子取引データの検索ができます。

※管理者権限と他の権限(書庫権限、検索権限)を同時に付与することはできません。

※ユーザーへ書庫権限、検索権限の両方の権限を付与して、保存作業だけでなく保存管理者・検索担当者を兼任させることも可能です。

※「書庫」とは、電子取引データと検索データ(保存データに関する取引日付、取引金額、取引先などの情報)を「書類」として保存するWindowsのフォルダのような場所です。

4.2. 運用の手順

本製品を運用する手順は次のようなものとなります。

  1. 管理者(管理者権限を付与したユーザー)
    1. ユーザーを登録する。
      ユーザーを登録して、必要であれば権限(書庫権限、検索権限)を付与し、役割(保存作業者、保存管理者、検索担当者)を設定します。
    2. 書庫を登録する。
      書庫を参照できるユーザーを設定します。
      ユーザーに対してアクセス権限(閲覧、登録)を設定します。
    3. 接続方法の通知、ユーザー・書庫の管理
      ユーザーID、パスワードやサーバーURLなど認証方法を通知します。
      クライアント認証でサーバーへ接続させる場合は、認証ファイルを配布します。
      ユーザーや書庫の追加や変更、有効・無効など管理します。
  2. 保存作業者(権限付与のないユーザー)
    日常業務において、許可された書庫に対して、電子取引データを登録、編集、検索、参照などを行います。
  3. 保存管理者(書庫権限を付与したユーザー)
    保存作業者が可能な業務に加え、書庫の登録やアクセス権限の設定ができます。
  4. 検索担当者(検索権限を付与したユーザー)
    保存作業者が可能な業務に加え、すべての電子取引データを、検索、参照、ダウンロード可能です。
    税務調査や、バックアップなどを取得したい時などで使用します。