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畠野菜の1年

GWは家庭菜園のスタート

アンテナハウス伊那支店がある場所は標高が700 m以上あり、本州の中でも特に寒い地域です。

4月の下旬になっても雪が降ることがありますが、GW頃からいよいよ暖かくなり本格化するのが農業です。
地元のホームセンターには野菜の苗が並び、水田に水が張られ、いよいよ畑仕事が忙しくなるという実感がわいてきます。

我が家にもささやかな家庭菜園があり、毎年この時期に準備を始めます。
まずは土を耕し、畝を作り、マルチシート(保温や保湿、雑草を防ぐための黒いビニールシート)を張ります。(奥にあるのは越冬したニンニクです。)

そしてお店に野菜の苗を買いに行きます。
買いに行ったのはこのブログでも過去に登場したグリーンファームです。
この時期はたくさんの野菜の苗が売られていて、一つの野菜でもいくつもの品種が売られています。(一番人気のトマトにいたっては、数十種類はあるのではと思います。)

我が家では定番夏野菜のトマト、ピーマン、ナス、きゅうりを中心に植えることにしました。

都会では出荷された野菜をスーパーで見かけることしかないので、葉っぱがどんな形をしているのか分からない方も多いですが(かくいう私もその一人でした)、家庭菜園をやっていると野菜が生っていなくても、葉っぱや花を見ると大体どの野菜か分かるようなってきます。

この後はマルチシートに空いている穴に合わせて苗を植えていき、風で倒されないように支柱で支えていきます。

最後はビニール袋で「あんどん」(防風、防寒、防虫のため)を作ってあげて、ひとまず完了です。

夏野菜の定番「とうもろこし」

暑さのピークはそろそろかという感じですが、まだまた暑い日が続いています。

今回のお便りはそんな暑い夏に旬を迎える野菜の定番「とうもろこし」です。夏野菜は他にもトマト、きゅうり、ナス、ピーマンなど様々ありますが、私はとうもろこしが大好きで、毎年この時期の楽しみのひとつです。

伊那谷は山間という土地柄で昼夜の温度差があり、とうもろこしの栽培も盛んです。収穫期には各所の農産物直売所に地元の農家さんから出荷されたものが多く並ぶのを目にします。

我が家でも毎年とうもろこしを栽培しています。栽培したのは「ゴールドラッシュ」というさわやかな甘み、皮が柔らかく食べやすい品種です。例年は8月頭あたりから収穫になるのですが、今年は梅雨の長雨の影響で収穫時期が8月中旬までズレて、ちょうどお盆の頃に収穫全盛となりました。

早起きして畑に出かけ、いざ収穫です。

実入りも上々です。

調理法はシンプルに茹でたり蒸すのが一般的です。7分ほど茹でて、できあがり!

しっかりと実ったもろこしが鮮やかな黄色に染まり、甘い香りが漂います。見ているだけでかぶりつきたくなります。

今回は焼きもろこし(醤油の焦げる香りも合わさりたまりません。

お盆ということでかき揚げ、大葉で包んで揚げたものも作って、いただきました。

とうもろこしは収穫から糖度、甘みがどんどん薄れていきます。長期の保存にも適さないため楽しめる期間は短いですが、だからこそ毎年の楽しみになりますね。

野菜の冬越し

まだまだ寒い日が続きます。ここ伊那谷は長野県の南部に位置しますが、私の住んでいる伊那市でも冷え込むと朝方の最低気温は-10℃まで下がります。さてこんなに寒い伊那谷ですが、私の家でやっている野菜の冬越しの様子を紹介いたします。

最初は長ネギです。このあたりの農家ではよく長ネギを栽培していて、12月には地元の農産物販売所にも出荷されます。私の家では自給用ですがネギを作っていて、雪が降る前になると収穫して、一ヶ所に並べておき、ビニールで覆いをしておきます。こうすると春先まで持たせることができます。

昨年植えたのは「松本一本ネギ」という種類、都会の店頭に並ぶのは深谷ネギのような細いものが多いのですが、これは根元が太く、湯豆腐にするとトロトロに柔らかくなってとても味わい深いネギです。

あと畑には小松菜、ほうれん草、冬菜をそのまま植えてあります。小松菜は鳥に葉の部分を食べられてしまいましたが、他は雪の中でも元気にしています。写真はほうれん草で、使うときは全部根元まで取らずに葉の部分だけ摘んできます。こうするとまた春になれば育って、収穫することができます。

あと珍しいものでパクチー(香菜)がありました。昨年の春に植えて夏まで葉を摘んで楽しんだのですが、成長して種を付けて枯れてしましました。その時の種が落ちたものがなんと12月にかけて発芽して、寒い中を葉を地面に這わせるように成長していました。これを掘り起こして鉢植えにし部屋に入れて水をやったら、部屋の中が温かいせいもあってグングン成長してくれました。

このパクチー、なんと納豆と相性抜群です。どんどん成長してくれるので、毎日茎を摘んで楽しんでいます。

伊那谷の寒い中でも頑張ってくれる野菜に感謝です。


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