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夏の夕暮れ、涼を求めて法性神社という、町の小さな神社へ行ってみました。
境内はなんとなくひんやりとして、セミの声だけが響きます。
ここには、有賀幸作という人の記念碑が立っています。地元出身の日本海軍の軍人さんだった方です。
太平洋戦争で日本海軍が建造した戦艦「大和」は昭和20(1945)年4月7日、沖縄特攻作戦に向かいましたがその途中、米艦載機の攻撃を受け沈没しました。
そう、あの、戦艦「大和」です。
このとき、戦艦大和艦長として任命されていたのが有賀幸作さんです。最後の艦長として大和と運命を共にしました。
太平洋戦争の悲劇を再び繰り返すことのないようにと平和を願って昭和42年にこの記念碑が建てられたそうです。
碑文には次のように書かれています。
国に捧げた君たちの尊いいのちよ
とこしえに世界平和のいしずえたれと祈る