PDF、組版と文書変換のアンテナハウス株式会社
サイトマップ
36/

そばを蒔く

信州はそばの産地です。ここ上伊那地方でも、転作水田には小麦や大豆とともにそばがよく栽培されています。今年は土蔵の後ろの田んぼは転作作物としてそばを蒔くことにしました。約10.2aの小さな田んぼです。

そばには夏そばと秋そばがあります。7~8月に収穫するのは夏そば、10~11月に収穫するのを秋そばと言います。わたしの界隈ではおよそ秋そばを栽培しています。秋そばは播種の時期が8月上旬なので5月から播種までは雑草が生えないようにトラクタで毎月耕起してやります。あと肥料として炭酸苦土石灰と鶏糞をブロードキャスタで散布しトラクタで埋め込みます。なかなか準備も大変です。

そばを蒔くにはまずそばの種子を購入しなければなりません。7月の末から農協で販売してくれていますので、それを6kgほど購入してきました。信濃1号という信州そばの王道の品種です。

そばを蒔くのはどうするのでしょう? 実は手で蒔くなんていうことはまずやりません。普段は粉剤や粒剤の農薬を散布するのに使用するエンジン付きの散布機で行います。下は散布機に種子をいれたところ。背負い式なので蒔いた分量をときどき確認しながらエンジンをかけて均一になるよう散布します。

播種が終わったら、トラクタで軽く耕起して種子に土を被せます。早いもので、3から4日するとニョキニョキと芽がでてきます。

もう少し成長するとこんな感じになります。

そばには除草剤は要りません。よく小麦や大豆だと雑草にやられて大変な目にあうのですが、そばは根から雑草の生育を抑制する物質が出ているそうです。確かにそば畑は小麦や大豆などにくらべると雑草が少なく管理が楽です。

あとは蜂やアブが受粉に来てくれることを祈るばかりです。他家受粉なので、これらの生き物が花粉を運んでくれないと花は咲いても実がつきません.自然って大事ですね。

丁度田んぼの稲刈りの季節が重なって、土手の曼珠沙華の花とマッチしてとてもきれいです。

あとは10~11月の収穫が楽しみです。上伊那地方では地元産のローカルなそばを売っています。もしかしたら私の家のそばも出荷したら、みなさんのお手元に届くかもしれません。

スペース