コマンドラインインターフェイス

コマンドラインインターフェイスは単独の実行形式ファイルとして提供され、 Windows のバッチファイルから呼び出すことができます。

ファイル名

ファイル名 説明 場所
pdf2ooxml.exe
コマンドラインインターフェイス [Install directory]/bin

使用方法

コマンドラインプログラムの実行例(PDFからExcelへの変換指定)を示します。

> cd [Install directory]
> pdf2ooxml -d D:\Samples\Sample.pdf -p @XLSX -o D:\Result\Sample.xlsx 

変換が正しく終了すると、以下のメッセージが表示されて変換先フォルダに変換結果のファイルが出力されます。

Input            : D:\Samples\Sample.pdf
Output           : D:\Result\Sample.xlsx
pdf2ooxml:正常終了しました。

変換形式にPDFXMLを指定した場合は、変換先にPDFファイル名と同じサブフォルダーが作成され、その直下にPDFXMLを構成する複数個のファイルが出力されます。

パラメータ

以下のパラメータが指定できます。

  • パラメータのスイッチと値の間は半角空白で区切ってください。
  • スイッチはすべて小文字で指定してください。
  • 入力PDFファイル名や出力フォルダ名に空白が含まれる場合は、ダブルクォートで囲んでください。
  • パラメータの指定順序は問いません。
  • 同一のパラメータが指定された場合は、後から指定したものが有効です。
  1. 共通のパラメータ
    パラメータ 機能
    -d  変換元PDFファイルのパス名 [必須]入力ファイルのパスを指定します。
    ローカルなファイルシステム上の完全なファイルパスを指定してください。
    -o  変換先ファイルのパス名 [必須]出力ファイルパスを指定します。
    ローカルなファイルシステム上の完全なファイルパスを指定してください。
    変換先フォーマットがPDFXMLの場合は、変換先にフォルダを指定することもできます。
    -p  変換先フォーマット [必須]出力フォーマットを指定します。
    指定可能な文字列は以下です。
    • @PDFXML
    • @XLSX
    • @DOCX
    • @PPTX
    • @TEXT
    -ow  上書き指定 変換先に同名ファイルがあるとき、強制的に上書きしたい場合に指定します。
    指定しない場合は、同名ファイルがあるときファイル名末尾に1から始まる数値を付加して出力します。
    この指定は、変換先がPDFXMLの場合は無効です。
    -page  ページ範囲 変換対象のページ範囲を指定します。
    指定方法の詳細は、ページ範囲の指定方法を参照してください。
    指定方法に誤りがある場合は、全ページを対象にします。
    -pwd  パスワード パスワードを指定します。
    PDFにユーザーパスワードが設定されている場合に、パスワードを指定してください。
    または、PDFにオーナーパスワードでコピー不許可が設定されている場合に、パスワードを指定してください。
    パスワードは32バイト以内です。
    -h or -? コマンドライン・インターフェースの簡単な使用方法とライセンス情報を表示します。
  2. TEXTを除く共通のパラメータ
    パラメータ 機能
    -emf 線画をEMF(複数の線画をまとめられる場合はPNG)形式に変換します(既定値では線画をSVG形式に変換)。
    Office文書への変換時は、この指定を推奨します。
    -minhline セル作成時の横線の最小長さを実数値で指定します(実数値 単位:mm)。
    例:-minhline 3.0
    -minvline セル作成時の縦線の最小長さを実数値で指定します(実数値 単位:mm)。
    例:-minvline 3.0
    -nopicture 変換先に画像を出力しません。
  3. PDFXML固有のパラメータ
    パラメータ 機能
    -cid 文字コードのキャラクタIDを出力します。
    -onechar ahp:runの出力単位を一文字ずつ分割して出力します。
    -originalimage 線画イメージに含まれるオリジナルの画像を出力します。
    -originalrotate 文字の回転角度を出力します。
    -pnotcell PDFで表のセル中に複数行の文字列があるとき、行をまとめて段落を作成しないようにします。
  4. DOCX/PPTX/PDFXML 共通のパラメータ
    パラメータ 機能
    -alltextbox (or -s) すべてテキストボックス枠で出力します。
    @DOCX指定時にレイアウトの再現性をアップしたい場合、指定を推奨します。
    また、@PPTX指定時は常時指定を推奨します。
    -autoheaderfooter ページの上下の文字配置を解析してヘッダー・フッターを出力します。
    -alltextboxを指定した場合は無効です。
    -cellfromfillrect PDFで塗りつぶしされた矩形をセルの罫線とみなして表に変換します。
    指定しない場合は微少な塗りつぶし矩形で描画された線は無視して変換します。
    -convertartifact PDFでページの背景に透かしなど装飾的な線画/画像が配置されているとき、それらを変換します。
    -enablewhiterect PDFに白い矩形が配置されているとき、その矩形を有効にして変換します。
    -noinvisibletext PDFでレンダー属性=3(透明テキスト)に指定された文字を変換しません。
    -notable (or -tno) テーブル(表)を作成しません。
    既定値では水平線、垂直線をセルの罫線とみなして表を作成するため、線画により意図しない表が出力される場合に指定してください。
    -notimageinpicture クリッピング付き画像をクリッピングせずに元の画像のまま出力します。
    PDFでクリッピングされた画像があるとき、変換先でクリッピングを有効にしたくない場合に指定してください。
    -nottextinpicture 線画領域内の文字を線画イメージファイルに出力せず、本文に出力します。
    Office文書への変換時は、指定を推奨します。
    -strictjudge PDFで線の交わり(交線)をセルの罫線と判断する条件を厳しく判定して変換します。
    -underline 文字の下に存在する直線を文字の下線属性に変換します。
  5. XLSX 固有のパラメータ
    パラメータ 機能
    -chwtxt PDFで白に設定されている文字色を別の色(RGB値)に変更して出力します。
    r、g、bの各パラメータに各色の成分を0~255の整数値で指定してください(既定値は255)。
    例:-chwtxt r64 g128 b255
    -cptxt クリッピングパスが付加されたテキストをパス内のテキストのみ変換し、パス外のテキストは無視します。
    -cptxtadd クリッピングパスが付加されたテキストを変換し、パス外のテキストを末尾に追加します。
    -sheetmerge PDFの表で各ページのサイズ、列数、列幅がすべて同じときExcelの1シートに変換します。
    既定値では各ページをExcelの各シートにそれぞれ変換します。
    -graphictodrawing PDFの線画をすべてDrawing画像に変換します。
    指定すると水平・垂直線も画像に変換されるため、テーブル(表)は出力されません。
    -nfw システムのフォント幅を考慮せずに変換します。
    PDFによっては処理速度を上げる効果が期待できます。
    -noalign セルの水平方向の文字配置に文字揃えを出力しません。
    -noadjustlineheight Excelの行高を補正しないで、セルの開始位置とオブジェクトの開始位置がずれないように変換します。
    -noindent セルの左端とテキスト先頭との距離を半角空白で調整して変換します。
    既定値ではインデントで調整します。
    -noverticaltextbox 縦書きの文字をすべて横書きにしてシート末尾に変換します。
    既定値では縦書きの文字は縦書きのテキストボックスに変換します。
    -rightIndent 右詰めの場合に、セルの右端とテキスト右端の距離を右インデントで調整して変換します。
    -useideographicspace PDFのテキストに全角空白が使われているとき全角空白のまま変換します。
    既定値では全角空白を半角空白に変換して出力します。
    -verticalcellmerge PDFの表でセル中に複数行の文字列があるときセルを縦に結合して変換します。
  6. TEXT 固有のパラメータ
    パラメータ 機能
    -encoding テキスト出力時のエンコーディングを指定します。
    既定値は"utf-8"です。
    他に指定可能な文字列は以下です(実行環境に依存)。
    • utf-16
    • utf-32
    • utf-16BE
    • utf-32BE
    • shift_jis
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