PDF文書の索引ページを解析して、各索引項目に記載されているページ番号の位置に、本文の該当ページへ移動するリンク注釈を自動生成することができます。移動先の本文ページに、索引項目と同じ文字列が見つからない場合は索引項目に記載されたページの先頭へ飛ぶリンク注釈を設定します。
[自動生成でリンク注釈を付与できる索引の条件]
アウトライナーV3.3が処理できる索引項目の条件は、
- 「見出し語」(索引項目)と「所在指示」(ページ番号)で構成されていること
- 「見出し語」と「所在指示」の間に「リーダー」(ピリオド、ハイフン、3点リーダーなど決められたテキストが連続しているもの)、もしくは1文字以上の空白で区切られていること
になります。例えば、「電子書籍 ... 10,20」という索引項目に自動生成を行った場合は"10"と"20"にそれぞれのページに飛ぶリンク注釈が付与されます。これは、"電子書籍"が「見出し語」、"..."が「リーダー」、"10,20"が「所在指示」として条件に合致しているためです。
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リンク注釈が付与されない場合がある索引の形式
下記のような索引ではリンク注釈が正常に生成されない場合があります
- 「見出し語」と「所在指示」の間にリーダーまたは余白がない場合
例:"電子書籍10"
→見出し語と所在指示の区切りが決められないため、リンク注釈が付与されません
- 「見出し語」と「所在指示」間にリーダー又は空白が無くコンマで区切られている場合
例:"電子書籍10,20"
→行末から最初のコンマまでを「所在指示」として処理するため、"電子書籍10 ... 20"相当になり、ページ20のリンク注釈だけが生成されます
- 「所在指示」が見かけと異なる場合
例:"電子書籍 12" の場合で、"1" と "2" の間に見えない空白が存在する
→この注釈は"電子書籍 ... 1,2" 相当になりページ1、ページ2へのリンク注釈が付与されることがありますが、ページ番号12としては処理されません
- 「所在指示」の末尾に数字以外の文字がある場合
例:"電子書籍 ... 3(コメント)"
→所在指示からページ番号が認識できないためページ番号3として処理されず、リンク注釈が付与されません
- PDFの見かけ上では見えない箇所に「所在指示」と誤認するテキストが存在する場合
→PDF本文中に透明テキストや、用紙の背景色と同色のテキストが隠されている場合、意図しない場所にリンク注釈が生成される場合があります
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ノドのための余白設定がある索引の対応方法
ノドのための余白設定があり、索引のレイアウト位置がページごとに左右に寄っている場合は以下の手順をお試しください
- [PDFの先頭から数えたページの範囲]は、左寄りのページから設定します。該当ページが1,3,5であったなら"1,3,5"とします
- [自動認識結果を削除しない]チェックボックスにチェックを入れます
- [余白設定]をクリックして左寄りのページの索引が赤枠の中に収まるように赤枠を調整してください
- 自動生成を実行すると、左寄りの索引ページにのみリンク注釈が付与されます
- 上記1~4の手順を右寄りのページに対しても実施します。[PDFの先頭から数えたページの範囲]は、右寄りのページが2,4,6であったなら"2,4,6" となります
- [自動認識結果を削除しない]チェックボックスにチェックが入っていることを確認してから自動生成を実行します。すると左寄りのページのリンク注釈が削除されずに右寄りの索引ページにもリンク注釈が付与されます