shall contain
Excel 2019でシート内にテキストデータが存在しないxlsxファイルを保存したとき、内部にはsharedStrings.xmlが存在しません。
SpreadsheetML仕様の該当箇所には「shall contain」、直訳としては「含むべき」ファイルとしてsharedStrings.xmlを挙げています。仕様上最低限のパーツ以外が実際に存在するかどうかは、OPC仕様を基にチェックしていかなければなりません。
Document Part(文書パーツ)はアプリケーションごとに異なる仕様になっています。ここでは、WordprocessingML、spreadsheetML、PresentationMLそれぞれの文書パーツを中心としてパッケージ構造を説明します。
WordprocessingML文書のパッケージを解凍すると次のような構造になっています。
WordprocessingML文書として成立する最小限のファイル構成は次の通りです。
wordフォルダ以下に文書パーツが格納されます。
WordprocessingML文書の代表的なパーツとして次のものがあります。
そのほか、上記の他に主としてそのWordprocessingML文書内の設定情報を持つsettings.xmlや、WordprocessingML文書をWebページとして保存した場合のためのスタイル情報を持つwebSettings.xmlがあります。
また、作成されたWord文書の内容によって出現するパーツがあります。代表的なパーツに次のものがあります。
SpreadsheetML文書のパッケージを解凍すると以下の構造となっています。
WordprocessingMLの場合はメイン文書のdocument.xmlがデータの中心で、同じフォルダ(階層)にその他のパーツが存在します。SpreadsheetML文書はWordprocessingML文書と異なり、メインパーツであるワークブックパーツ(xl/workbook.xml)には実際のデータを格納するxmlファイルを参照する形になっています。このデータはシート単位でファイルに分割され、xl/worksheetsフォルダに格納されています。
xlフォルダへ文書パーツを格納します。
SpreadsheetML文書として成立する最小限のファイル構成は次の通りです。
SpreadsheetML文書には少なくとも1つのワークシートパーツが必要です。
SpreadsheetMLの代表的なパーツは次のものです。
worksheetsフォルダの構造は次のようになっています。
Excelでは、ワークシート(シート)のデータを格納したファイルは、ワークブック中のシートの数によって、sheet1.xml、sheet2.xmlのようにsheetの後に番号が付いたファイル名となっています。
そのほか、xlフォルダに格納される代表的なパーツは次の通りです。
Excel 2019でシート内にテキストデータが存在しないxlsxファイルを保存したとき、内部にはsharedStrings.xmlが存在しません。
SpreadsheetML仕様の該当箇所には「shall contain」、直訳としては「含むべき」ファイルとしてsharedStrings.xmlを挙げています。仕様上最低限のパーツ以外が実際に存在するかどうかは、OPC仕様を基にチェックしていかなければなりません。
PresentationML文書のパッケージ(.pptx)を解凍すると次のようになっています。
SpreadsheetML同様、メインパーツであるppt/presentation.xmlにはスライドパーツの参照が記述され、実際のコンテンツはスライドパーツに格納されます。
PresentationML文書として成立する最小限のファイル構成は次の通りです。
最小限の構成の場合、スライドが1枚もない文書となります。
pptフォルダに文書パーツを格納します。pptフォルダの構造は次の通りです。
PresentationMLの代表的なパーツは次のものです。
PresentationMLでは、スライドの集合がプレゼンテーションとして扱われています。
PowerPointではファイル名はスライドの数に応じてslideの後に番号を追加したファイル名となります。
PresentationML文書の場合、slidesフォルダのスライドデータの他に、slideMasters、slideLayoutsの2つのフォルダがあります。名前の通り、スライドマスターとスライドレイアウトに関する情報が格納されているフォルダです。