header/footer
ヘッダー・フッターパーツの構造
Wordで作成したWordprocessingML文書のメイン文書パーツと同じフォルダには、headern.xml(nは1以上の自然数)とfootern.xmlというファイルがあります。このxmlファイルはヘッダー・フッターのパーツです。
Wordで文書にヘッダー・フッターを挿入すると、パッケージにはヘッダー・フッターのパーツが追加されます。
このパーツの内容は、hdr要素、ftr要素をルートに、p要素などの段落が列挙された単純な構造です。
WordprocessingMLではヘッダー、フッターは出力されるページの種類によって3種類に分けられています。その種類は、先頭ページのみのヘッダー・フッター、もしくは偶数ページ・奇数ページのヘッダー・フッターです。この先頭ページ・偶数ページ・奇数ページそれぞれのヘッダーやフッターが別ファイルに出力され、header1.xml、header2.xml、header3.xml、footer1.xml、footer2.xml、footer3.xmlのようにナンバリングされたファイル名が使われます。
このファイル名に付けられた番号とページの種類は必ずしも一致しません。つまり、header1.xml=先頭ページのヘッダーではないということです。どのファイルがどの種類なのかは、header1.xmlファイルの内容によって判別ができます。
hdr要素のtype属性の値がページの種類となります。
ヘッダーの種類 | type属性値 |
---|---|
先頭ページのみのヘッダー | first |
偶数ページのヘッダー | even |
奇数ページのヘッダー | odd |
メイン文書からの参照
メイン文書パーツのセクション(sectPr)にはヘッダー・フッターへの参照としてheaderReferenceおよびfooterReference要素があります。この要素はid属性を持ち、このid属性値と関連付け(word/_rels/
document.xml.rels)ファイルの内容を結び付けることでヘッダー・フッターを参照します。
ヘッダーの場合、headerReferenceのid属性値(rId6)と同じ値を持ち、タイプ定義がヘッダーであるRelationship要素がヘッダーパーツを示します。そのTarget属性の値が参照するヘッダーパーツのファイル名ということになります。この場合、Targetのパスはdocument.xmlを基準とした相対パスで示されます。フッターの場合も同様です。