Styles
スタイル定義パーツ
word/styles.xmlはスタイル定義を行うパーツです。WordprocessingML文書のスタイル情報が列挙されています。WordprocessingMLで使用されるスタイルには、次の種類があり、これらのすべての情報が列挙されています。
- 段落スタイル
- 文字スタイル
- テーブルスタイル
- 番号付けスタイル
スタイル定義のルート要素はstyles要素です。
docDefaults要素がそのWordprocessingML文書の既定スタイルとなります。
Wordで使われる段落スタイルなどの名前付きで定義されているさまざまなスタイルはstyle要素で表されます。1つのstyle要素が1つのスタイル情報を持っています。
style要素はtype属性をもち、type属性の値によってスタイルの種類を判別することができます。
type属性値 | スタイル種類 |
---|---|
paragraph | 段落 |
character | 文字 |
table | テーブル |
numbering | 番号付け |
style要素はtype属性を含め、次の4つの属性を持っています。styleId属性値はメイン文書からの参照に利用されます。
- type
- styleId
- default
- customStyle
style要素はその書式の詳細を示す子要素を持ちます。次にスタイルの詳細を示すためのstyle要素の子要素一覧を示します。
要素名 | 説明 |
---|---|
name | スタイル名 |
aliases | 派生スタイル名 |
basedOn | 親スタイルID |
next | 次の段落のスタイル |
link | スタイル参照のリンク |
autoRedefine | 自動的にユーザ定義の形式を反映する |
hidden | 表示しない |
uiPriority | スタイルの表示順序 |
semiHidden | 表示しないスタイル |
unhideWhenUsed | 使用されたスタイルを表示する |
qFormat | プライマリスタイル |
locked | 使用不可にする |
personal | Eメール用テキストスタイル |
personalCompose | E-Mail Message Composition Style |
personalReply | Eメール用返信スタイル |
rsid | スタイル定義の改定情報 |
pPr | スタイルの段落属性 |
rPr | Run属性 |
tblPr | テーブルスタイル属性 |
trPr | テーブル行スタイル属性 |
tcPr | テーブルセルスタイル属性 |
tblStylePr | 条件付きテーブル表示属性 |
メイン文書からの参照
メイン文書(document.xml)では、pPr、rPr、tblPrなどの要素内において参照するスタイルのidが指定されています。
次のようなスタイルテーブルを考えます。
w:styleId="a"がこのスタイルのid値であり、メイン文書から参照されます。この値はスタイルテーブル内で固有で、各スタイルが個々の値を持っています。この例ではtype属性の値を見ると段落スタイルであることがわかります。メイン文書の段落スタイルでは次のように指定されています。
pStyle要素では段落スタイルを指定します。val属性の値("a")がスタイルのid値を示します。