テキスト枠を指定した場合、枠の範囲に文字が含まれるか否かは、文字と枠の重なる比率により判断します。
既定値では枠の範囲に文字が45%以上重なっていれば、その枠内に文字が含まれると判断して抽出対象とします。
下図の例では、表枠内にある「1日目」という文字が表の分割線(横)に重なるため、下側の枠に45%以上重なると判断し2行目に抽出されます。
図4・31 文字の上に行の分割線が重なる
文字がテキスト枠の線上に重なるとき、内容によっては文字の抽出位置を変更したい場合があるかも知れません。
この例では「1日目」という文字が表枠の1行目と2行目にまたがってレイアウトされているので、1行目にも同じ文字を抽出できれば再利用しやすくなる可能性があります。
文字の抽出位置を変更する
- 分割線に重なる文字を線の上下または左右両方に抽出する指定は以下の手順で行います。
- (1)テキストを含む表枠を選択します。
- (2)表枠の枠線上でマウスを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- (3)表示されたダイアログボックスで、[抽出する文字と枠の重なり比率]を%値で指定します。
図4・32 抽出する文字と枠の重なり比率を指定
- 重なり比率を小さな値とすることで両方の枠に重なる判断がされ、以下のような結果を得ることができます。
図4・33 同じ文字を両方の枠に抽出
【ヒント】
- この例で「1日目」という文字を1行目だけに抽出したい場合は、重なり比率を既定値にした上で行の分割線を下げ、上の枠と文字の重なる比率を大きくします。