普通署名はPDFファイルに何個でも付与することができますが、MDP署名(証明)は、電子署名が付与されていないPDFファイルに対して1個だけしか付与できません。したがって、MDP署名(証明)を付与する場合には、これを最初に付与しなければなりません。また、MDP署名(証明)の場合、署名後のPDFファイルの内容の変更操作の制限設定として、次の3種類のいずれかに設定します。
国内商用タイムスタンプの利用について
本製品で商用タイムスタンプサービスを利用するには、次の準備が必要です。
- お客様とそれぞれの商用タイムスタンプ局との間でタイムスタンプサーバを利用するための契約を締結し、商用タイムスタンプサーバの認証用IDやライセンスファイル、パスワードなど、商用タイムスタンプサービスを利用するために必要な情報を取得します。
- 「普通署名設定/MDP署名設定/タイムスタンプ設定」画面のタイムスタンプの種類のメニューで、使用する商用タイムスタンプを選択し、さらに商用タイムスタンプ局から入手したサーバのURL、認証用IDやライセンスファイルとパスワードなどを指定します。

本製品では次の国内商用タイムスタンプサービスを利用して、タイムスタンプをPDFファイルに付与することができます。
運営会社 | サービス名称 | URL |
アマノセキュアジャパン株式会社 | アマノタイムスタンプサービス3161 | http://www.e-timing.ne.jp/ |
セイコー ソリューションズ 株式会社 | サイバータイム | http://www.seiko-cybertime.jp/ |
- ※ 弊社が保証しているのは、商用タイムスタンプサービスとの相互運用性(タイムスタンプを取得/検証することができること)のみです。上に示した商用タイムスタンプサービスの利用にあたっては、それぞれのタイムスタンプサービスの運営会社とお客様の間でタイムスタンプサービスの利用契約を交わしていただく必要があります。
- RFC3161標準タイムスタンプ
- 本製品でタイムスタンプサーバから取得してPDFに付与できるタイムスタンプは、RFC3161「Internet X.509 Public Key Infrastructure Time-Stamp Protocol」に定める標準に準拠するタイムスタンプでハッシュアルゴリズムにSHA-2(512bit)を使用するものです。
- RFC3161標準タイムスタンプの設定
- 「普通署名設定/MDP署名設定/ドキュメントタイムスタンプ設定」画面のタイムスタンプの種類のメニューで「RFC3161標準のSHA-2(512bits)タイムスタンプ」を選択します。

「サーバURL」にタイムスタンプサーバのURLを入力します。タイムスタンプサーバ接続時のオプションとしてBasic認証によるユーザIDとパスワードの指定が可能です。
- アマノタイムスタンプ3161 Type-T
- アマノセキュアジャパン株式会社が発行するアカウント(ライセンスデータ・ファイル)、およびパスワードが必要です。

図8・11 アマノタイムスタンプ3161 Type-Tの設定
- 「普通署名設定/MDP署名設定/タイムスタンプ設定」画面のタイムスタンプの種類のメニューで「アマノタイムスタンプ3161サービス(有償)」を選択します。
- 「サーバURL」にタイムスタンプサーバのURLを入力します。
- 「参照…」ボタンをクリックして表示される「開く」ダイアログを用いてライセンスファイルを選択します。「ライセンス」には、ライセンスファイルのフルパスが表示されます。「パスワード」には、アマノセキュアジャパン株式会社が発行したパスワードを設定します。
- アマノタイムスタンプ3161 Type-Tの検証
- 本製品でアマノタイムスタンプ3161 Type-Tを検証できます。
- ※ 「アマノタイムスタンプサービス3161」が付与されている文書を検証するには、HTTP接続による検証が必要です。検証設定オプション「HTTP接続しない」が選択されている場合には、タイムスタンプ証明書の検証時にエラーが生じます。