8–2 署名する

PDFファイルに電子署名を付与します。

付与できる電子署名には普通署名とMDP署名(証明)の2種類があります。

普通署名はPDFファイルに何個でも付与することができますが、MDP署名(証明)は、電子署名が付与されていないPDFファイルに対して1個だけしか付与できません。したがって、MDP署名(証明)を付与する場合には、これを最初に付与しなければなりません。また、MDP署名(証明)の場合、署名後のPDFファイルの内容の変更操作の制限設定として、次の3種類のいずれかに設定します。

普通署名を付与する

PDFファイルに普通署名を付与します。

普通署名作成確認

普通署名ダイアログ

図8・5 普通署名ダイアログ
証明書
署名に用いる個人証明書を選択します。「証明書を選択…」ボタンをクリックして、「証明書を選択」画面を表示します。「表示…」ボタンをクリックすると選択している個人証明書を開きます。

証明書を選択ダイアログ

図8・6 証明書を選択ダイアログ
[インストール済みから選択する]
Windows証明書ストアに登録されている個人証明書から選択します。
[ICカード]
選択したインストール済み証明書が、ICカードに格納されている場合に、このチェックボックスにチェックマークを付けます。
  •  [ICカード]設定が選択している証明書と適合していないと署名付与に失敗し、エラーが発生します。その場合には、署名の付与を最初からやり直してください。 [ファイルで指定する]署名に使用する証明書ファイルを指定します。本製品は、PKCS#12形式の秘密鍵+証明書のファイル形式に対応しています。
外観
[署名外観設定]で作成された設定一覧から使用する外観設定を選択します。また、ここには現在選択されている外観設定の情報が表示されます。なお、ここから新たに外観設定を追加作成することができます。
署名
[MDP署名(証明)設定]で作成された設定一覧から使用する署名設定を選択します。現在選択されている署名設定の情報が表示されます。なお、ここから新たにMDP署名(証明)設定を追加作成することができます。
許可する操作
署名後のPDFファイルの内容の変更操作の制限設定として、次の3種類のいずれかに設定します。
署名時の検証
署名付与時に証明書を検証する設定を行います。

署名時の検証設定ダイアログ

図8・7 署名時の検証設定ダイアログ

署名時に証明書の検証を行うか否かを指定します。チェックした場合は、証明書の検証に成功しないと署名できません。

署名
設定した情報を元に署名処理を行います。
キャンセル
署名処理を中止します。

MDP署名(証明)を付与する

PDFファイルにMDP署名(証明)を付与します。

MDP署名作成確認

MDP署名(証明)ダイアログ

図8・8 MDP署名(証明)ダイアログ
[インストール済みから選択する]
Windows証明書ストアに登録されている個人証明書から選択します。
[ICカード]
選択したインストール済み証明書が、ICカードに格納されている場合に、このチェックボックスにチェックマークを付けます。
外観
[署名外観設定]で作成された設定一覧から使用する外観設定を選択します。また、ここには現在選択されている外観設定の情報が表示されます。なお、ここから新たに外観設定を追加作成することができます。
署名
[MDP署名(証明)設定]で作成された設定一覧から使用する署名設定を選択します。現在選択されている署名設定の情報が表示されます。なお、ここから新たにMDP署名(証明)設定を追加作成することができます。
許可する操作
署名後のPDFファイルの内容の変更操作の制限設定として、次の3種類のいずれかに設定します。
署名時の検証
署名付与時に証明書を検証する設定を行います。

MDP署名時の検証設定ダイアログ

図8・9 MDP署名時の検証設定ダイアログ

署名時に証明書の検証を行うか否かを指定します。チェックした場合は、証明書の検証に成功しないと署名できません。

署名
設定した情報を元に署名処理を行います。
キャンセル
署名処理を中止します。

ドキュメントタイムスタンプを付与する

  1. PDFファイルにMDP署名(証明)を付与します。
  2. MDP署名(証明)を付与するには、[署名・タイムスタンプ]タブの[MDP署名(証明)付与]を選択します。
  3. MDP署名(証明)付与を選択すると、以下のダイアログが表示されます。
  4. PDFファイルにドキュメントタイムスタンプを付与します。
    [署名・タイムスタンプ]タブの[タイムスタンプ付与]を選択します。

ドキュメントタイムスタンプダイアログ

図8・10 ドキュメントタイムスタンプダイアログ
ドキュメントタイムスタンプ設定
PDFファイルに付与するドキュメントタイムスタンプ設定を選択します。「変更…」ボタンをクリックして、選択されているドキュメントタイムスタンプ設定を編集することができます。
また、このポップアップメニューから「〈新規作成〉」を選択して表示される「ドキュメントタイムスタンプ設定」画面で新たにドキュメントタイムスタンプ設定を追加作成することもできます。
付与
選択した設定によるドキュメントタイムスタンプの付与を行います。
キャンセル
ドキュメントタイムスタンプの付与を中止します。

国内商用タイムスタンプの利用について

本製品で商用タイムスタンプサービスを利用するには、次の準備が必要です。

タイムスタンプ(オプション)

本製品では次の国内商用タイムスタンプサービスを利用して、タイムスタンプをPDFファイルに付与することができます。

運営会社 サービス名称 URL
アマノセキュアジャパン株式会社アマノタイムスタンプサービス3161http://www.e-timing.ne.jp/
セイコー ソリューションズ 株式会社サイバータイムhttp://www.seiko-cybertime.jp/
RFC3161標準タイムスタンプ
本製品でタイムスタンプサーバから取得してPDFに付与できるタイムスタンプは、RFC3161「Internet X.509 Public Key Infrastructure Time-Stamp Protocol」に定める標準に準拠するタイムスタンプでハッシュアルゴリズムにSHA-2(512bit)を使用するものです。
RFC3161標準タイムスタンプの設定
「普通署名設定/MDP署名設定/ドキュメントタイムスタンプ設定」画面のタイムスタンプの種類のメニューで「RFC3161標準のSHA-2(512bits)タイムスタンプ」を選択します。

タイムスタンプ(オプション)

「サーバURL」にタイムスタンプサーバのURLを入力します。タイムスタンプサーバ接続時のオプションとしてBasic認証によるユーザIDとパスワードの指定が可能です。

アマノタイムスタンプ3161 Type-T
アマノセキュアジャパン株式会社が発行するアカウント(ライセンスデータ・ファイル)、およびパスワードが必要です。

タイムスタンプ(オプション)

図8・11 アマノタイムスタンプ3161 Type-Tの設定
  1. 「普通署名設定/MDP署名設定/タイムスタンプ設定」画面のタイムスタンプの種類のメニューで「アマノタイムスタンプ3161サービス(有償)」を選択します。
  2. 「サーバURL」にタイムスタンプサーバのURLを入力します。
  3. 「参照…」ボタンをクリックして表示される「開く」ダイアログを用いてライセンスファイルを選択します。「ライセンス」には、ライセンスファイルのフルパスが表示されます。「パスワード」には、アマノセキュアジャパン株式会社が発行したパスワードを設定します。
アマノタイムスタンプ3161 Type-Tの検証
本製品でアマノタイムスタンプ3161 Type-Tを検証できます。