データソースは差込フィールドに差し込むデータです。Excelで作成したワークシートまたはCSV(カンマ区切り形式)のファイルです。
リボン「差込」タブの「データソース」グループでデータソースの指定と解除をします。
差込のデータソースとして扱えるファイル形式の詳細については、1–8 差し込みデータに関する制限を参照してください。
入力枠に、データファイルのフルパスを指定します。入力枠に直接指定するか、入力枠の右側にあるフォルダーのボタンをクリックして表示されるファイルダイアログで指定します。
データファイルを指定すると、図3・99 データソースダイアログが表示されます。
データソースダイアログを再度表示したい場合は、リボン「差込」タブの「データソース」グループにある「詳細設定」をクリックしてください。
データソースの指定を解除するには、リボン「差込」タブの「データソース」グループにある入力枠の内容を消去してください。
図3・100 差込データのようなExcelデータがあったとします。数字1~11はExcelのセルに入力されているデータであり、ブランクのセルにはデータは入力されていないものとします。
図3・101 差込結果のプレビューのように差込フィールドが設定されている用紙PDFの上に、図3・100 差込データのExcelデータをデータソースとして差込したとします。すると、用紙PDF上の差込順序の小さい差込オブジェクトから順にデータが差し込まれていきます。プレビューで各差込フィールドの中央に示されている数字は、Excelデータを差込した結果です。
差込フィールドでは、「行内で後ろに有効なセルのない空のセル」と「改行」は無視されます。図3・100 差込データではA1のセルが有効でB1とC1は無効、次に有効なのはA2のセルです。行内で有効なセルの前に現れる空のセル(B2やA3)は、意味のあるセルと解釈されて取り込まれます。改行のみの行は無視されるので、4 行目のセルは差し込みされません。したがって、次の差込フィールド7にはA5のセルの値が取り込まれます。
一方、差込テーブルでは、必ず行の先頭から行末(改行)まで1行として差込データが取り込まれます。この場合、行内の空のセルはすべて表の1要素として扱います。
図3・102 差込テーブルがあるときの差込結果は、図3・100 差込データの同じExcelデータを、差込フィールドと差込テーブルを設定した用紙に差込した結果です。
この例では、A2までの差込データは差込フィールドに、それ以降の差込データは差込テーブルに取り込まれます。この場合2 行目のB2、C2の内容は取り込まれず、3 行目のA3以降の内容が4 x 4 の表として取り込まれています。このように、表形式の差込テーブルでは、改行のみの行も含めて行の先頭から枠の行数・列数分のデータを取り込みます。