3–6 ペインと表示項目の操作
操作画面のペインや表示項目の設定は、リボン「表示」タブで行います。

図3・14 リボン「表示」タブの「ペイン表示」グループ
3–6–1 ペインの表示と非表示
ペインの表示については「ペイン表示」グループで設定します。次の6つのペインに付いて、表示と非表示を設定できます。表示させたいペイン名にチェックを入れてください。チェックをOFFにしたペインは表示されません。
- オブジェクト挿入
- プロパティ
- データトレー
- サムネイル
- オブジェクトリスト
- 検索
3–6–2 ペインの表示切替
ペインの表示・非表示は、2つの設定を相互に切り替えられます。「ペイン表示切替」コマンドを実行する毎に2つの状態が相互に切り替わります。「ペイン表示切替」コマンドは、キーボードで[Ctrl]キーを押しながら[スペースキー]を押すことでも実行できます。
例えば、通常はすべてのペインを表示しておき、オブジェクトの配置状態を確認したいときに、一時的にすべてのペインを消してメインビューのみにすれば、広い画面で確認できます。

図3・15 リボン「表示」タブの「表示」グループ
3–6–3 ステータスバー
- 「ステータスバー」にチェックを入れるとステータスバーが表示されます。ステータスバーの詳細は2–9 ステータスバーを参照してください。
3–6–4 オブジェクト名
「オブジェクト名」にチェックを入れるとメインビューのオブジェクトにオブジェクト名が表示されます。メインビューでオブジェクト名が表示されるのは、テキストボックス、テーブルと差込オブジェクト、差込テーブルの4種類のみです。

左からテキストボックス、表、差込オブジェクト、差込テーブルのオブジェクト名
図3・16 オブジェクト名を表示した例
テーブルのセルと差込テーブルのセルには、左の列からa, b, c,…、上の行から1, 2, 3…の組み合わせでオブジェクト名が付きます。オブジェクト名は式の引数として使います。式でセルのオブジェクト名を使うときは、「テーブルのオブジェクト名.セルのオブジェクト名」の形式になります。式についての詳細は3–24 テキストボックスに式を設定を参照してください。
3–6–5 差込順序
「差込順序」にチェックを入れると差込オブジェクトと差込テーブルを対象に差込順序が表示されます。詳しくは3–27–5 差込順序を参照してください。
3–6–6 PDF注釈
用紙PDFの注釈を表示するか、しないかを指定します。「PDF注釈」にチェックを入れると用紙PDFの注釈が表示、印刷されます。
「PDF注釈」のチェックを外すと用紙PDFの注釈は非表示になり、印刷(PDF DriverによるPDF出力を含む)もされません。但し、リボン「ファイル」タブの「PDF出力」およびリボン「ホーム」の「PDF出力」では、用紙PDFの注釈は、そのまま出力したPDFに複製されます。
注釈表示の制限事項
本製品で表示可能な注釈は外観情報を持つものに限られます。また、コメント(ポップアップの内容)の表示、リンク注釈の表示(枠線などを含む)やアクション、動画や音声などの再生、JavaScriptの実行、などには対応していません。
3–6–7 ページ遷移
ファイルを開いた直後、メインビューには1ページ目が表示されます。表示ページを変更する方法はいろいろあります。
基本は、リボン「表示」タブの「ページ」グループのボタンを使う方法です。

図3・17 リボン「表示」タブの「ページ」グループ
:先頭のページに移動します。
:前のページに移動します。
- ページ番号:ページ番号を直接指定します。
:次のページに移動します。
:最後のページに移動します。
- 前の表示に戻す:一つ前のページ表示状態に戻します。
- 次の表示:「前の表示に戻す」を行った後に押すと、元のページ表示状態に戻ります。
他の表示ページ変更方法を次にリストアップします。
- サムネイルペインのサムネイルをクリックする方法。
- メインビューのスクロールバーを操作する方法。
- マウスのホイールを回してスクロールする方法。
- ステータスバーの表示ページのクリックでページ番号を指定する方法。

- キーボード操作による方法。
- [Page Up]:1画面分前へ
- [Page Down]:1画面分次へ
- [Home]:先頭ページ
- [End]:最後のページ
- [↑]:約2行分前へ
- [↓]:約2行分次へ
- [←]:前ページ
- [→]:次ページ
- タッチ操作で上下方向にスワイプ(指を「はらう」ようにスライドしながらすぐ離す操作)する方法。
*タッチ操作にはマルチタッチ対応のPCまたはモニターが必要です。
3–6–8 ページレイアウト
ページレイアウトのボタンで、メインビューに表示するPDFのページ表示方法をページレイアウト単ページ表示、ページレイアウト連続表示、ページレイアウト見開き表示とで切り替えます。見開き表示のときは表紙を独立に表示するか(奇数ページを右に表示する)か奇数ページを左に表示するかを切り替えできます。

図3・18 メインビューのページレイアウト切り替え
- ボタンが何も選択されていないと単ページ表示(ビュー上に必ず1ページのみを表示)となります。マウスでページを上下に少しスクロールすると前のページまたは次のページがページ単位で切り替えて表示されます。
- 「連続表示」をクリックして選択した状態ではページを続けてスクロールする表示になります。マウスでページを上下にスクロールするとページの上下境界をまたいで前後のページが一緒に表示されます。
- 「見開き表示」をクリックして選択した状態ではメインビューに二つのページが左右に並んで表示されます。
- 「見開き表示」をクリックして選択した状態で、さらに「表紙を独立」をクリックすると、PDFの先頭ページが1ページだけ表示され、2ページ目以降は二つのページが左右に並んで表示されます。
単ページ表示でないとき、オブジェクトの編集に次の制限があります。
- 手書きオブジェクトは単ページ表示のときのみ表示と編集ができます。連続表示または見開き表示のとき、手書きオブジェクトは表示されますが編集はできません。
- 手書きオブジェクト以外のオブジェクトは、連続表示または見開き表示のときに表示と編集ができます。ただし異なるページのオブジェクトを同時に編集することはできません。
3–6–9 ページの拡大・縮小
PDFを開いたときのページの拡大率は、初期設定では「最後の表示倍率」(前回の操作で最後に設定した倍率)になっています。初期設定は、「オプション」の「一般」にある「ファイルを開いた時の初期表示」で変更できます。変更方法は3–35–1 一般を参照してください。
用紙PDFを表示している状態で拡大・縮小率を変更するには次のいずれかの操作を実行します。
- リボン「ホーム」タブの「ツール」グループにある「ズーム」を選択する方法。マウスドラッグで指定した場所を拡大表示します。
- リボン「表示」タブの「ズーム」グループの各ボタンによる方法。

- 縮小 :表示倍率を少しずつ縮小します。
- 倍率指定 :表示倍率を10 - 6400%の間で直接指定します。ドロップダウンから選択することもできます。
- 拡大 :表示倍率を少しずつ拡大します。
- 全体表示 :現在のウィンドウサイズに合わせてページ全体が表示されるように倍率を調整します。
- 幅に合わせる :表示幅が現在のウィンドウサイズいっぱいになるように倍率を調整します。
- ステータスバー右側にある、「全体表示」「幅に合わせる」「ズーム倍率」「ズームスライダー」による方法。
- [Ctrl]キーを押しながら、テンキーの[-]キーで縮小、[+]キーで拡大します。
- [Ctrl]キーを押しながら、マウスのホイールを回すと拡大縮小します。
- タッチ操作でピンチイン(2本の指で掴むように)すると縮小し、ピンチアウト(2本の指を遠ざけていく)と拡大します。
3–6–10 メインビューでの複数ファイルの表示方法
複数のファイルを開いているとき、1つのファイルをメインビューいっぱいに表示し、表示するファイルの切り換えはメインビュー上部のファイ名タブのクリックで行いますが、それぞれのファイルをウィンドウ表示して同時に内容を表示することもできます。「ウィンドウ」グループではメインビュー内のウィンドウの配置方法を変更します。

図3・19 リボン「表示」タブの「ウィンドウ」グループ
- 上下に並べて表示:複数の用紙PDFを編集しているときメインビューを上下に分割して並べて表示します。
- 左右に並べて表示:複数の用紙PDFを編集しているときメインビューを左右に分割して並べて表示します
- すべて閉じる:編集中の用紙PDFをすべて閉じます。
- 複数の用紙PDFの表示同時にスクロール:このコマンドを選択していないとき(デフォルト値)は用紙PDFのスクロールやズームはウィンドウ単位です。このコマンドを選択していると、複数の用紙PDFを開いているときに、スクロールやズーム操作をするとすべてのウィンドウの表示が同期します。但し、画面ロックされているウィンドウは同期しません。
- 画面ロック:選択したウィンドウで、このコマンドを選択すると、ビューの拡大・縮小、スクロールが行えなくなります。
複数の用紙PDFの表示切り替え
複数の用紙PDFを編集しているとき、メインビューは、
- ① 指定した用紙PDFをメインビュー全体に表示
- ② メインビュー内で、ウィンドウを上下または左右に並べて表示(用紙PDFを複数同時に並べて表示)
の二つの状態に切り替えできます。
②の状態のとき、何れかのウィンドウタイトルをダブルクリックすることで、①の状態に戻せます。
②の状態のとき、各ウィンドウはメインビュー内で位置とサイズを自由に変更できます。ウィンドウのタイトルバーをドラッグすることで位置を変更できます。マウスポインタをウィンドウの四辺四隅に置いてポインタの形状が双方向矢印になった状態でドラッグすることでサイズと形状を変更できます。