5–3 PDFファイルからExcel ファイルへの変換
- PDFファイルからExcel 97-2003文書(XLS)への変換を行った際、色が正しく再現されない場合があります。
- PDFファイルからExcel 97-2003文書(XLS)への変換を行う場合、PDFファイル中で用いている色をExcel文書の標準パレット色に近似することで再現します。
このため、用いられている色によっては、変換結果のExcel文書で正確に再現できない場合があります。
- PDFファイルからExcel文書への変換を行う場合、斜線が変換されない場合があります。
- PDFファイルからExcel文書への変換を行う場合、セルにマッチする斜線をセルの斜線として変換します。これ以外の斜線は無視しますので、折れ線グラフのように縦横の罫線と斜め線が混在して表現するようなPDFファイルでは、折れ線部分が正しく変換されない場合があります。
このような場合には、変換詳細設定で該当箇所を画像として変換するように指定してください。
- PDFファイルからExcel文書への変換を行う際、変換されない描画オブジェクトがあります。
- Excel文書への変換を行う場合、通常は矩形をセルに変換します。しかし、幅が3 Point 未満の小さな矩形はセルとするには無理があるため、無視します。
このため、PDFファイル中に細い矩形が連続して描画されているような箇所は、変換されない場合があります。
- PDFファイルからExcel文書の変換を実行すると、"0.0"が"0"に変換されます。
- PDFファイルからExcel文書に変換する場合、得られるセルの内容からセル書式を判断しています。"0.0"は、数字と判断されるため、"0"も"0.0"も等しく数値データ"0"に変換されます。
- PDFファイルからExcel文書への変換を行う場合、文字の下線が変換されない場合があります。
- PDFファイルからExcel文書への変換を行う場合、文字列の内容によりセルを作成します。文字の下線もセルの罫線に変換しますが、セルの罫線に複数の線種が存在する場合、一番割合の長い線種を優先して設定します。
このため、文字の下線が変換されないことがあります(この場合の線種には、"線無し"も含まれます)。
- PDFファイルからExcel文書への変換で、複数ページを1シートにまとめる指定が有効になりません。
- 「複数のページを1シートに変換する」指定は、ひとつの表が複数ページに分かれて記載されているような場合に有効です。この指定は、PDFファイル内の各ページサイズが同じ大きさで、PDFファイルに記述された表の列数・列幅が完全に一致していることが条件となります。
そのため、ページ内の表の列幅が他と少し異なっていたり、ページサイズが異なるとシートを分割して変換します。
- PDFファイルから一太郎文書またはExcel文書への変換で、画像が変換されない場合があります。
- PDFファイル中の線画または画像が記述されている部分には、背景を白で塗りつぶした矩形を同じ位置に重ねて表示している場合があります。
PDFファイルからExcel文書または一太郎文書に変換すると、これらの矩形も一緒に変換され画像部分に重ねて出力されるため、元の線画や画像部分が隠されて見えなくなってしまうことがあります。
このような場合には、上に重なっている画像を指定して削除するか移動してみてください。