3–9–1 再圧縮設定について

「再圧縮」画面のポップアップリスト「再圧縮設定」右にある「編集...」ボタンをクリックして表示される「再圧縮設定」画面を用いて、PDF ファイル中の画像(ラスターイメージ)の再圧縮処理についての設定を行います。

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図3・40 「再圧縮」画面


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図3・41 「再圧縮設定」ダイアログボックス

表3・12 プリセットされている再圧縮設定
設定名概要
ファイルサイズ優先         画像のダウンサンプリングを行います。

ファイルサイズ優先(JPEG画質:高) JPEG品質を「高」とした画像のダウンサンプリングを行います。

画質優先              画像の画質を優先した設定です。「ファイルサイズ優先」より「高解像度」、「高画質」な再圧縮設定です。

画質優先(解像度:高、JPEG画質:高)画像の解像度を「高」とした画質優先設定です。

ポップアップリスト「再圧縮設定」の設定名は、以下のルールに従って表示されます。

[設定名]プリセットされた設定であることを示します。設定内容を変更することはできません。

設定名ユーザーによって作成された設定であることを示します。プリセットされた設定と
異なり、設定内容を自由に変更することができます。

[設定名]*、または、
設定名*
編集中の設定です。「再圧縮設定」ダイアログボックス下部の「上書き」または
「別名で保存」ボタンをクリックして保存するまで、設定名に付加された
「*」が表示されます。
ダウンサンプリング
このチェックボックスにチェックマークを付けると、以下のいずれかの方法でPDFファイル中に存在する指定した以上の解像度を持つカラー/グレースケール/白黒画像について、指定する解像度まで再圧縮(ダウンサンプリング)処理を行います。
表3・13 ダウンサンプリング法
バイリニア法    サンプル領域のピクセルを平均化し、領域全体を指定解像度の平均ピクセルカラーに置き換えます。
バイキュービック法 加重平均を用いてピクセルカラーを決定します。複雑な計算を行うため、時間を要しますが、情報の損失が少なく、自然な画像が得られます。
ニアレストネイバー法サンプル領域の中心ピクセルを選択し、領域全体を選択したカラーに置き換えます。ダウンサンプリングも短時間で処理出来ますが、生成される画像はより粗い物になります。
JPEG, JPEG2000画質
このスライドバーを用いて、ページ上にあるカラー/グレースケール画像を圧縮する際の品質(圧縮率)を設定します。