11–3–9 -setTextWatermark:テキスト透かし設定
■コマンド例
[処理例]
メイリオフォント(Windows) / IPAゴシック(Linux / Amazon Linux2 X86)でフォントサイズ「52」、文字色が{R G B}={1 0 0}である「PDF Tool API V7.0 テスト」という文字列を透明度0.9、挿入角度20 度の透かしとしてtest.pdf の全ページの中央に挿入しout.pdf に保存する。
[Windows]
AHPDFToolCmd70.exe -setTextWatermark -text "PDF Tool API V7.0 テスト" -colorText 1 0 0 -angle 20 -align 5 -opacity 0.9 -font -name メイリオ -size 52 -d C:\test\test.pdf -o C:\sav\out.pdf
[Linux / Amazon Linux2 X86]
AHPDFToolCmd70 -setTextWatermark -text "PDF Tool API V7.0 テスト" -colorText 1 0 0 -angle 20 -align 5 -opacity 0.9 -font -name ipa-gothic -size 52 -d /home/antenna/test/test.pdf -o /home/antenna/sav/out.pdf
■処理内容
文字列を透かしとして挿入します。
■フォルダ指定:対応有り
入力フォルダのPDFファイルに対し、文字列を透かしとして挿入します。入力ファイル名と同一名で出力フォルダに出力します。
■パラメータ
パラメータ
| 内容
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-text Val
| 透かしとして挿入する文字列の設定。指定必須
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-colorText r g b
| 文字の塗りつぶし色の設定。省略可。 設定値の範囲:r,g,bそれぞれ0.0~1.0 指定がない場合、黒色(0.0 0.0 0.0)
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-colorOutline r g b
| 文字の輪郭の色の設定。省略可。 設定値の範囲:r,g,bそれぞれ0.0~1.0 指定がない場合、黒色(0.0 0.0 0.0)
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-diagonal
| 指定がある場合、透かしをページの対角線上に挿入する 指定がない場合、透かしは横書き、水平となる。 - tiling が設定されている場合は無効
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-angle Val
| 透かしの挿入角度の設定。反時計周りが正の値。省略可。 指定がない場合、0.0(水平)。 - diagonal が設定されている場合は無効。
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-rect left bottom right top
| 透かしを配置する矩形の指定(mm単位)。指定がない場合はページサイズの矩形。
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-margin top left bottom right
| 透かしを配置するときの余白の設定(mm単位)。省略可。
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-align Val
| 透かしの配置場所の設定。指定がない場合は「5:中央」に配置。 1: 左上 2: 中央上 3: 右上 4: 左中 5: 中央 6: 右中 7: 左下 8: 中央下 9: 右下 1~9以外が指定された場合、エラーとなる。
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-zorder Val
| 透かしのZオーダーの設定。省略可。 1: 前面 2: 背面 指定がない場合、「1:前面」に配置。 1,2以外が指定された場合、エラーとなる。
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-pageRange Val
| 透かしを挿入するページ範囲の設定。省略可。 0: 全ページ 1: 先頭ページのみ 2: 最終ページのみ 3: 奇数ページ 4: 偶数ページ 5: 指定したページ 指定がない場合、「0:全ページ」に挿入する。 1~5以外が指定された場合、エラーとなる。 1と-notInFirst、2と-notInLastを指定するとエラーとなる。
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-pageRangeCustom Val
| 透かしを挿入するページ番号あるいはページ範囲を指定。「-pageRange 5」の場合に設定必須。1ページを「0」とする。 例)-pageRangeCustom “0,2-4” 1ページと3~5ページに挿入される。
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-notInFirst
| 指定がある場合、先頭ページには透かしを挿入しない。 指定がない場合、先頭ページに透かしを挿入できる。 -pageRange 1 と同時に指定するとエラーとなる。
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-notInLast
| 指定がある場合、最終ページには透かしを挿入しない。 指定がない場合、最終ページにも透かしを挿入できる。 -pageRange 2 と同時に指定するとエラーとなる。
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-notDisplay
| 指定がある場合、透かしを表示しない。 指定がない場合、透かしを表示する。
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-notPrint
| 指定がある場合、透かしを印刷対象としない。 指定がない場合、透かしを印刷対象とする。
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-opacity Val
| 透かしの透明度の設定。省略可。 設定値の範囲:0.0~1.0。0.0が透明、1.0が不透明。指定がない場合、1.0(不透明)。
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-tiling
| 指定がある場合、透かしをタイリング挿入する。-rect指定があるときはrect内でタイリングされる。 指定がない場合、透かしをタイリングで挿入しない。
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-font
| 透かし文字列のフォント設定。指定必須。
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| -name Val
| フォント名
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| -size Val
| フォントサイズ。省略可。 単位:point 指定がない場合、24.0 point
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| -weight Val
| 太さ。省略可。 有効値:200,300,400,500,600,700,800,900 指定がない場合、400 有効値以外が指定された場合、エラー となる。 -boldの指定があるときは-weightの設定は無効。
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| -bold
| 指定がある場合、文字列を太字にする。 指定がない場合、文字列を太字にしない。
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| -italic
| 指定がある場合、文字列を斜体にする。 指定がない場合、文字列を正体にする。
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| -embed Val
| フォント埋め込み。 true: 埋め込む false: 埋め込まない 指定がない場合、「true: 埋め込む」
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■仕様・制限事項
- 透かしとするテキスト(-text) 内の「¥n」を改行とみなします。「\n」の場所で改行し、複数行の挿入が可能です。タイリング指定(-tilling)、対角線挿入指定(-diagonal)、任意の角度指定(-angle) がある場合は、改行は無視されます。