9–4 閲覧制限
- 閲覧制限はAcrobat Java Scriptの機能を利用しています。Acrobat Java ScriptをサポートしていなかったりAcrobat Java Scriptが無効になっているPDFビューア、PDF表示機能を持つブラウザーなどでは設定された制限動作は行われません。常に閲覧不可状態、もしくはページが真っ白な状態で表示されます。あるいは、ページや表示倍率の切り替え時、「レイヤー」操作が可能になっているPDFビューアでレイヤーの有効・無効の切り替え時に、中身が一時的に表示される場合があります。
- 次のブラウザーでは閲覧制限は正しく動作しません(弊社確認)。これら以外のブラウザーでの動作は未確認です。:Microsoft Edge / Google Chrome / Firefox
- 閲覧制限設定はPDFを暗号化するものではありません。PDFを扱うツールによっては、ページの内容が見えたり抽出することができる場合があります。
- 閲覧制限を設定する場合、同時にセキュリティの権限とオーナーパスワードを設定することをおすすめします。
- 閲覧制限設定を行ったPDFから閲覧制限設定を取り除くことはできません。
- 閲覧制限設定されたPDFをAcrobat/Adobe Readerで表示させたとき、閲覧できる状態であっても「サムネイル」ナビゲーションパネルでは内容が表示されません。
- 閲覧制限設定されたPDFのしおり、添付ファイル、文書情報は、閲覧不可やJava Scriptが無効な場合であっても非表示にはなりません。
- 閲覧制限設定されたPDFがポートフォリオの場合、ポートフォリオは添付ファイル機能であるため、閲覧不可やJava Scriptが無効な場合であっても非表示にはなりません。
- 閲覧制限設定されたPDFを閲覧不可やJava Scriptが無効なときにAcrobat / Adobe Readerで表示している場合、「注釈」ナビゲーションパネル(Adobe Reader DCでは「表示」‐「ツール」‐「コメント」メニューで表示される注釈のリスト)は非表示にはなりません。
- 閲覧制限設定を行ったPDFファイルに対して追加した注釈やフォームは、閲覧不可やJava Scriptが無効な場合に非表示にはなりません。
- 閲覧制限設定されたPDFにおいて閲覧不可やJava Scriptが無効なときにページ上の注釈あるいはフォームを選択できた場合には、注釈、フォームは表示状態になります。
- 閲覧制限設定されたPDFが閲覧不可やJava Scriptが無効なとき、Acrobat / Adobe Reader以外のPDFビューアでは注釈とフォームが表示される場合があります。
- 閲覧制限設定処理において、閲覧制限時に表示する透かしは1つの「PtlParamWaterMark」のみ設定可能です。
- すでに閲覧制限設定されたPDFに対し再度閲覧制限設定を行った場合、設定された閲覧制限の制限動作は保証されません。
- 閲覧制限設定においてappendValidURL()でパスを指定する場合、ファイル名やフォルダ名に使用できない文字(¥ / : * ? " < > |)やサロゲートペア文字は指定できません。指定された場合、動作結果は不定となります。