9–3 保存
- PDF Tool API V7.0で出力されるPDFファイルのPDFバージョンは、原則として入力ファイルの情報が引き継がれます。
- PDF Tool APIで保存されるPDFのファイルサイズの上限は2GBです。2GBを超える場合は、保存時に「103」(「大きすぎる PDF の書き出しができません。」)となります。
- 出力ファイルサイズの上限判定は、PDF Tool APIでPDFの加工や編集を行い保存する結果が2GBを超えるかどうかです。たとえばPDFファイルを結合する場合、PDF Tool APIでは物理的にPDFファイルを結合する処理ではないため、結合前のPDFファイルサイズの合計が2GB未満であっても保存できない場合があります。
- PDF/A、PDF/Xに対して編集を行った場合、PDF/A、PDF/Xの情報は破棄されます。
- PDF Tool API V7.0では保存処理においてPDF Tool API V3.1と異なる点があり、PDFファイルの構造によってはV3.1よりV7.0のほうが保存処理に時間がかかる場合があります。
- PDFには、「オブジェクトストリーム」という構造によりオブジェクトを圧縮してファイルサイズを小さく抑えるしくみがあります。V3.1では、オブジェクトストリームという圧縮状態を解除して保存を行うため、保存後のPDFファイルサイズが大きくなるケースがありました。 V7.0では、オブジェクトストリームという圧縮状態のままオブジェクトを更新する保存処理となっています。保存を行っても圧縮された状態は保持されるためファイルサイズが極端に大きくなることはありません。ですが、オブジェクトストリームの中をすべて探査して更新処理を行うため処理時間がかかる場合があります。