Office Server Document Converter V11.0 では、XPS(XML Paper Specification)を出力することができます。
XPS出力は Professional 版でのみ有効です、XPS出力が必要なな場合は「Office Server Document Converter V11.0 Professional 版」をご購入ください。
XPS出力の特徴
XPS(XML Paper Specification)はマイクロソフト社の電子文書フォーマットで、Microsoft Windows 7以降 および Microsoft Office 2007/2010/2013/2016/2019/2021 で簡単に作成できます。Microsoft Windows 7以降 および Microsoft Office 2007/2010/2013/2016/2019/2021 では多数のファイルを一度に XPSに変換するのは困難です。Office Server Document Converter V11.0 では多数の PDFや Microsoft Office ドキュメントを連続で XPSに変換することができます。また、Office Server Document Converter V11.0では、Linux 環境でも XPSへの変換ができます。
フォント出力
XPS出力では、以下のフォントが出力可能です。
フォントについては、「フォント」を参照してください。
ただし、XPS出力では以下の制約があります。
- すべてのフォントは埋め込まれます。したがって、埋め込みが許可されていないフォントを利用することはできません。
- CIDのCFFテーブルをもつOpenTypeフォントを指定した場合、XPSに出力可能ですが、出力ファイルをXPSビューア(XPS Viewer EP)で表示するとエラーが発生します。
Microsoft社製の検証ツール(isXPS.exe)で合格しているにも関わらず、XPSビューアで表示することができません。
Microsoft社製のXPS Document Writerで作成した同じフォントを利用したXPSファイルも、XPSビューアで表示できません。
しかしInternet ExplorerのプラグインのXPSビューアでは表示できます。
- ヘブライ語、アラビア語、タイ語などの複雑なスクリプトの言語の文書には対応していません。
- リガチャには対応していません。
- 日本語の漢字の字体変更には対応していません(異体字選択を含む)。
- 外字には対応していません。
- PANTONE® などのセパレーションカラーには対応していません。
画像出力
グラフィクスについては、「グラフィクス」を参照してください。ただし、XPS出力では以下の制約があります。
- 解像度が設定されていない画像が入力された場合は、出力時にXPSの仕様により96dpiの画像として処理されます。
- JPEG、PNG、TIFF 以外の画像は、いずれかに変換されて埋め込まれます。
- TIFFファイルは、圧縮タイプが1~6および32773のものに対応しています。それ以外のTIFFは、PNGに変換して出力されます。
- sRGB、cHRM、gAMA、sBITによるカラーマネージメント機能を利用したPNGが入力された場合、XPSに出力可能ですが、XPSビューアで表示するとき、XPSの仕様によりカラーマネージメント機能が無視されます。
- 放射シェーディングには対応していません。
- 背景画像のタイリングには対応していません。
- Windows Media Photo Image には対応していません。
制限事項
-
変換元文書に、何度も繰り返し変更が加えられた図が貼られていると変換に失敗することがあります。
- 一時ファイルが作成されます。
- ページの幅、または高さに0.5インチより小さい値を指定した場合、ページの幅、または高さは 0.5インチに強制されます。
- CMYK以外のカラースペースで色を指定してXPSに出力すると、RGBに変換されて出力されます。
- 文書から生成される描画命令が複雑になり、出力中のXPSに含まれるキャンバスの入れ子が、XPSの仕様で許されている16を超えると、エラーが発生します。
- リンクには対応していません。
- サムネイルには対応していません。
- 印刷スキーマ、印刷デバイスの設定には対応していません。
- 電子署名には対応していません。
- アウトライン情報には対応していません。
- ストーリー(テーブル、文節)情報には対応していません。