.NETインターフェイス

.NETインターフェイスを使えば、Visual Basic.NET、Visual C#.NET などで作成された .NETアプリケーションから Docx to HTML Converter of OSDC V10.0 の機能を利用することができます。

Windows版

Linux版

注意: .NETインターフェイスを利用するとき、Docx to HTML Converter of OSDC V10.0 と他のバージョンの Docx to HTML Converter を同一マシンにインストールしておくことはできません。どちらかをアンインストールして、環境変数PATHに不要な Docx to HTML Converter へのPATHが含まれないようにしてください。

コンポーネントの登録

Docx to HTML Converter .NETコンポーネントはグローバルアセンブリキャッシュへ自動的には登録されません。使用するにはアプリケーションのカレントフォルダに配置するか、もしくはアプリケーション構成ファイルを作成するなど、なんらかの方法でパスを解決する必要があります。

.NETコンポーネントファイル名.NET 6用SbhDotNetMCtl.dll

クラス

.NET コンポーネントには以下のクラスが含まれます。

名前 機能
SbhObj Docx to HTML Converter of OSDC V10.0 本体のクラスです。SbhObj

以下はC#の例です。

SbhObj asbh = new(); try { // 何かの処理 } catch (Exception e) { Console.WriteLine(e.Message); }

メソッド

SbhObjクラスの提供するメソッドは次のとおりです。

名前 戻り値 引数 機能
execute なし なし 変換を実行し、setDocumentURIで指定された出力先に出力します。
setDocumentURI なし newVal : string 入力ファイル名を指定します。
setOutputFilePath なし newVal : string 出力ファイル名を指定します。
clrSettings なし なし オプション設定をクリアします。
lodeSettings なし newVal : string 指定した変換オプション設定ファイルを読み込みます。
setEnableXHTML なし newVal : bool タグ出力の文法を指定します。
newValtrueの場合XML文法、falseの場合HTML文法を指定します。
setViewportContent なし content : string <head>に次の形式のメタタグを出力するように指定します。
<meta name="viewport" content="contentに指定した内容">
setEnableENDL なし newVal : bool ブロックタグの終わりに改行を出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setEnableEmptyParagraph なし newVal : bool Wordの空の行(改行のみの行)の扱いを指定します。 newValtrueの場合空行を無視します、falseの場合、空行の数だけ空の<p>タグを出力します。
setEnableNonRefId なし newVal : bool Wordでは編集を重ねると文書ファイル内に参照されていないIDがdocxファイル内に沢山できてしまいます。
これらの内部的に参照されていないIDをHTML出力時に削除するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は削除しません、falseの場合は削除します。
setEnableImgWidth なし newVal : bool イメージの幅を出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setEnableHeadingStrong なし newVal : bool 見出しスタイルで指定された強調を無視するどうかを指定します。 newValtrueの場合は無視します、falseの場合は出力します。
setEnableEmbedimage なし newVal : bool 画像をデータURLで本体HTMLに埋め込むかどうかを指定します。 newValtrueの場合埋め込みます、falseの場合は画像はimageフォルダーに出力されます。
setEnableMathML なし newVal : bool Wordの数式エディタで編集した数式を<img>タグにMathML形式ファイルで出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setXmlMathML なし newVal : bool Wordの数式エディタで編集した数式をMathML形式マークアップで出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setOMath なし newVal : bool Wordの数式エディタで編集した数式をWord独自のOffice Math形式で出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setThroughImage なし newVal : bool Wordに挿入した元の画像形式のまま出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setEnablePStyle なし newVal : bool 段落のスタイル名をclass属性の値として出力するか指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setEnableCitation なし newVal : bool Citationフィールドのtagの値を<a>タグのhref属性の値に設定して出力するかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setTextColor なし newVal : bool 文字に指定されている色を<span style="color:カラー値">として出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。
setItalic なし newVal : int 文字に斜体が指定されているときの出力方法を指定します。 newVal斜体の出力方法
0 : 出力しない(デフォルト)
1 : <i>タグとして出力
2 : <span style="font-style:italic">として出力
setUnderline なし newVal : int 文字に下線が指定されているときの出力方法を指定します。 newVal下線の出力方法
0 : 出力しない(デフォルト)
1 : <u>タグとして出力
2 : <span style=""text-decoration-line:underline;">として出力
setLinethrough なし newVal : int 文字に取り消し線が指定されているときの出力方法を指定します。 newVal取り消し線の出力方法
0 : 出力しない(デフォルト)
1 : <del>タグとして出力
2 : <span style=""text-decoration-line: line-through;">として出力
setEncoding なし newVal : string HTMLファイルの文字コード(符号化方式)を指定します。(デフォルト : "UTF-8")
setDefstyle なし newVal : bool <head>の<style>要素(デフォルトCSSスタイルを指定する要素)を出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力しません、falseの場合は出力します。
setSpaceIndent なし newVal : bool 段落先頭に1文字以上の字下げが指定されているとき、字下げを1文字の全角空白に変換するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は変換します、falseの場合は変換しません。
setOutputBR なし newVal : bool 段落を<p>タグで囲む代わりに、段落の終わりに<br>タグを出力するかどうかを指定します。
タグ出力でXML文法指定時は無効です。 newValtrueの場合は<br>タグを出力します、falseの場合は<p>タグを出力します。
setFileimages なし newVal : bool 画像ファイルを格納するフォルダー名の付け方を指定します。 newValtrueの場合は"変換先ファイル名.images"、falseの場合は"image"とします。
setCSS なし uri : string
media : string
リンクするCSSファイルを指定します。 uriCSSファイルのパスを指定します。 mediaオプションでmediaを指定できます。
setJS なし newVal : string <head>にscript タグを置き、そのsrc属性にJavaScriptファイルのパス(URL)を指定します。 newValJavaScriptファイルのパスを指定します。
saveSettings なし newVal : string オプション設定ファイルのパスを指定します。
setTablestyle なし newVal : bool テーブルスタイルを出力するかどうかを指定します。 newValtrueの場合は出力します、falseの場合は出力しません。