インストールは、インストーラに従って行ってください。 ライセンスファイルをサーバープログラムがインストールされているディレクトリと同じ場所にコピーする必要があります。
Web Interface サーバープログラムの実行形式のJARファイルは xds-osdc-server.jar です。Office Server Document Converter の環境と同じ環境変数を設定する必要があります。Office Server Document Converter のコマンドラインインターフェイスも実行させるためには環境変数の設定が必要です。Windows版では、Office Server Document Converter が正しくインストールされていればそのように設定されているはずです。Linux版をお使いのユーザは、どの変数が設定される必要があるか Office Server Document Converter にインストールされている run.sh スクリプトを参照してください。また、Linux版をお使いのユーザは、Office Server Document Converter のインストール先ディレクトリを実行可能な検索パスに追加する必要があります。
以下はその一例です。[Install directory of OSDC]は Office Server Document Converter のインストール先ディレクトリを指します。
export SBC_HOME=[Install directory of OSDC] ... export PATH=[Install directory of OSDC]/bin:$PATH
Web Interface のサーバープログラムを実行するには以下のコマンドを入力してください。
java -jar xds-osdc-server.jar [options]
注意: | 初期設定では、サーバーログはインストールディレクトリ([install directory]/logs/xds.log)に書き込まれます。サーバープログラムを動作させるためには、このディレクトリへの書き込み権限が必要です。ログファイルの場所は起動時に -D Java仮想マシンオプションで指定した log4j の設定ファイルで変更することができます。詳しくはロギング(詳細)のページを参照してください。 |
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環境変数 XDS_OSDC_SERVER_CONFIG を利用して、動作上の既定値とするコマンドラインオプションを記述したxmlファイルの場所を絶対パスで指定することができます。ファイルの記述についてはオプションファイルを参照してください。
プログラムの開始時に、Windows 7 以降では次のダイアログが表示されることがあります。
このときは、使用される環境に合わせたネットワークを選択し、[アクセスを許可する] を選択して ください。
パラメータ | 既定値 | 機能 |
---|---|---|
-mp Value | 0 |
Office Server Document Converter の一度に動かせる最大処理数を指定します。
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-mc Value | 0 | 接続が許されるクライアント数を指定します。
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-port Value | 9999 | 待機するポート番号を指定します。-port により待機させたポートへの通信には tcp で該当ポートを開放しておく必要があります。 |
-password Password | クライアントが提供する必要があるパスワードを指定します。 | |
-tmp-dir Directory | \tmp | テンポラリファイルの既定の場所を指定します。 |
-resolve-client-hostname | 接続をロギングする時にクライアントのホスト名を名前解決します。 | |
-timeout Value | 0 |
クライアントがファイルを送信する際のタイムアウトを読み込みます。値は1000分の1秒です。
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-heart-beat-time Value | 500 | サーバーとクライアントのキープアライブパケットの時間を指定します。値は1000分の1秒です。キープアライブパケット情報は -xds-debug Web Interface クライアントオプションが 2 のときにクライアント側のコンソールに表示されます。 |
-osdc-exe FormatterExecutable |
実行可能な Office Server Document Converter のコマンドラインプログラムのパスを指定します。このオプションが指定されていなければ、環境の検索 PATH で見つかった最初の SBCCmd.exe プログラムが使用されます。
-osdc-exe C:\sample\SBCCmd.exe |
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-allow-status-command Value | 0 | クライアントがサーバーステータスをリクエストするのを許可します。
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-ssl | SSLの使用を可能にします。 | |
-disallow-different-client-os | Linux間、あるいはWindows間のみ接続を許可します。 | |
-default-osdc-config ConfigFile | 既定値として、クライアントユーザが指定する設定ファイルよりも先に読み込む Office Server Document Converter 設定ファイルを指定します。クライアントは -iオプションで設定の上書きが可能です。詳しい使い方は Office Server Document Converter 設定ファイルをご覧ください。 | |
-override-osdc-config ConfigFile | クライアントユーザが指定する設定ファイルよりも後に読み込まれる Office Server Document Converter 設定ファイルを指定します。指定されていない場合、[Install directory]/override-config.xml が存在すれば、それが使われます。存在しない場合は、[Current working directory]/override-config.xmlが指定されます。override 設定が存在しない場合はエラーになります。詳しい使い方は Office Server Document Converter 設定ファイルをご覧ください。 | |
-java-prop Property Value | Javaシステムプロパティを設定します。例えば、SSLのキーストアやパスワードの設定などで使われます。 | |
-version | バージョンとライセンス情報を表示します。 | |
-help | コマンドラインオプションをコンソールに表示します。 |
Web Interface のサーバープログラムはファイルとコンソールにログ情報を出力することが可能です。Apacheのlog4jライブラリを使用しているので、出力先や出力レベルを簡単に変更することができます。詳しくはロギング(詳細)のページを参照してください。もしログ設定ファイルがオプションで指定されていなければ、デフォルトのロギングの振る舞いはDEBUGレベルのメッセージを[Install directory]/logs/xds.logとコンソールの両方に出力します。
-default-osdc-config オプションは、クライアントから送られる追加のオプション設定ファイルの値で上書きすることができる Office Server Document Converter 設定の既定値を指定します。オプション設定ファイルは -iオプションで指定できます。
-override-osdc-config オプションで指定するオーバーライド設定ファイル override-config.xml の主な目的は、クライアントに信頼性がない場合に安全でない可能性のある Office Server Document Converter のオプションを制限することです。オーバーライド設定ファイルの既定値では、missing-glyph-allの値をfalseに設定します。
<formatter-config> <font-settings missing-glyph-all="false" /> </formatter-config>
これによって、極めて大量のエラーを不用意に出力してしまうことを防ぎます。