「EVコードサイニング証明書」を使用したデジタル署名について
アンテナハウスでは、提供するソフトウェア(インストーラー、アプリケーション、ドライバー、ソフトウェアプログラム)に対して2018年7月より「EVコードサイニング証明書」を使用してデジタル署名を実施しております。
これまでは一部のインストーラーや、一部のソフトウェアプログラムを対象としておりましたが、Windows側のセキュリティ基準の厳格化を鑑み、2024年8月以降より、自社製品(Windows版)の、原則としてすべての部品ファイルに「EVコードサイニング証明書」によるデジタル署名を施すこととしました。これにより、アンテナハウス製品を安心してご利用いただけます。
対象製品
対象は今後リリースする新製品、現行バージョンの改訂版となります。
- アンテナハウスで作成している、すべての製品の Windows 版インストーラー
- アンテナハウスで作成している、すべての製品の Windows 版ソフトウェアプログラム(exe dll ocx など)
弊社では Microsoft社の「SignTool.exe (署名ツール)」を使用してデジタル署名を行っています。
「SignTool.exe (署名ツール)」が署名できるファイル形式は次の通りです。
.exe, .cab, .dll, .ocx, .msi, .xpi, and .xap .sys .cat および、.appxなどのWindows ストアアプリ
各製品の実施状況
製品種別 | 製品名 | 対応状況 |
---|---|---|
瞬簡PDF | 統合版 2024 | 改訂版(Ver.14.0.1)にて対応済。 |
書けまっせ 2024 | 改訂版(Ver.9.2.1)にて対応済。 | |
変換 2024 | 改訂版(Ver.13.0.1)にて対応済。 | |
作成 2024 | 改訂版(Ver.10.0.2)にて対応済。 | |
編集 2024 | 改訂版(Ver.10.0.1)にて対応済。 | |
プロ向けシリーズ | アウトライナー | V3.2 改訂2版にて対応済。 |
HTML on Word | インストーラー及びEXEファイルは対応済。その他DLLファイルは次期改訂版にて対応予定。 | |
PDF Advanced Extractor | V1.1 初版にて対応済。 | |
システムコンポーネント | Formatter | V7.4 改訂5版にて対応済。 |
Web Interface V6.0 for AH Formatter | jarファイル(Java Archive ファイル)への署名に対応していません。 | |
Office Server Document Converter | V10.0 改訂4版にて対応済。 V9.0 改訂7版にて対応済。 V7.1 改訂11版にて対応済。 |
|
Web Interface for OSDC | jarファイル(Java Archive ファイル)への署名に対応していません。 | |
PDF Tool API |
V7.0 改訂8版にて対応済。 V6.0 改訂9版にて対応済。 |
|
PDF Driver API |
V8.0 改訂14版にて対応済。 V7.5 改訂19版にて対応済。 |
|
PDF Driver |
V8.0 改訂14版にて対応済。 V7.5 改訂19版にて対応済。 |
|
PDFXML 変換ライブラリ | EXEファイルは対応済。その他DLLファイルは次期改訂版にて対応予定。 | |
PDF Viewer SDK | V6.0 初版にて対応済。 | |
PDFtoCells 変換ライブラリ | V1.0 改訂3版にて対応済。 | |
TextPorter | インストーラー及びEXEファイルは対応済。その他DLLファイルは次期改訂版にて対応予定。 | |
ソリューション | PDF Server | V3.5 改訂12版にて対応済。 |
リグレッションテストシステム | jarファイル(Java Archive ファイル)への署名に対応していません。 | |
電子取引/スキャナ保存/デジタル署名 | 電子取引Save | V2.0 改訂4版にて対応済。 |
e-Success | インストーラー及びEXEファイルは対応済。その他DLLファイルは次期改訂版にて対応予定。 |
「EVコードサイニング証明書」の署名による効果
「EVコードサイニング証明書」とは
ソフトウェア製品の場合、ユーザーはダウンロードなどで入手したプログラムを自分のパソコンにインストールする前に、真に信頼できるかどうかを確認する必要があります。その際に使われるのが、プログラムへのデジタル署名(コードサイニングという)です。これはプログラムの配布元が、自己の証明書を使ってプログラムにデジタル署名するものです。
Windows側の防衛の仕組みとコードサイニングを組み合わせることで、ダウンロードしたプログラムの配布データとしての信頼性を高め、また信頼できるプログラムを選別してスムーズにインストールできるようになっています。
電子証明書発行時には、証明書を発行する認証局が、発行申請者を審査します。コードサイニング証明書には、「コードサイニング証明書」と「EVコードサイニング証明書」があります。アンテナハウスが採用している「EVコードサイニング証明書」は発行時の審査基準が通常の証明書より厳しくなっています。
期待できる効果
「EVコードサイニング証明書」の署名は次のような効果があります。
- コードが改ざんされていないことを証明できる
- プログラムの配布元を確認できる
- ダウンロードやインストール時に、Microsoft Defender SmartScreen の警告メッセージを回避できる
これにより、アンテナハウス製品を安心してご利用いただけます。
デジタル署名の確認方法
- エクスプローラー (File Explorer) で、ソフトウェアプログラム(exe dll ocx など)を選択して右クリック
- 右クリックメニューより「プロパティ」をクリック
-
表示されるダイアログの「デジタル署名」(タブ)をクリック
(デジタル署名されていないファイルは「デジタル署名」タブが表示されません) -
① 署名の一覧にて、署名者名が「Antenna House,Inc.」の行を選択
②「詳細」ボタンをクリック - ③ デジタル署名情報が "このデジタル署名は問題ありません。" と表示されるのを確認