アンテナハウス株式会社(本社:東京都中央区、資本金:4,000万円、社長:小林 徳滋)は、Webブラウザで書籍の記事を編集し、書籍印刷用PDFとEPUBを出力することができるWebサービス『クラウド型汎用書籍編集・制作サービス』(CAS-UB)正式サービスを9月1日より開始しました。
CAS-UBは、クラウド上のデータセンターにプログラムと書籍のデータを保管し、Webブラウザを使ってインターネット経由で原稿や書籍の構成を編集します。
原稿ができあがったら書店販売品質の書籍印刷用PDFとEPUBをボタン一つで出力できます。次のような特長があります。
EPUBを作成するサービスやツールは多数あります。それらは、①ブログやWordの文書などから簡単にEPUBを作成する一般向けツールやサービスと、②HTMLやCSSを手作業で編集する専門家向けツールに分かれています。
一般向けの簡単なEPUB作成ツールは、詳しい知識は必要としませんが、しかし、索引を自動的に作ったり、記事のリンクを自動的に張ったりというような品質の良いEPUBを作ることができません。一方、HTMLやCSSを手作業で編集するツールを使うには専門的な知識が必要なため、一般の人が使いこなすのは難しくなっています。また手作業なので生産性が低くなります。
CAS-UBは、HTMLやCSSの知識が不要で一般の人でも簡単に使えるサービスでありながら、プロ向けのEPUB制作ツール並みの高品質なEPUBを作ることができます。
現在、DTPのデータからEPUBを初めとする電子書籍を作成することが行なわれています。しかし、DTPによる制作では見た目を重視してレイアウトする傾向があり、DTPデータから完全自動でEPUBを作ることは困難です。このため、多くの場合、EPUB作成時に手作業で修正する工程が入ります。
しかし、DTPからEPUB作成の間に手作業が入ると原稿データが2元化してしまい、メンテナンスのコストが大きくなるという問題があります。
CAS-UBはクラウドセンターに作成した記事データから完全自動でPDFとEPUBの両方を作成するという完全なワンソース・マルチユースを実現しています。従って、何回原稿を改訂してもデータのメンテナンスコストが増えることがまったくありません。
本サービスは印刷する書籍用PDFと電子書籍(PDFとEPUB)の編集・制作サービスであり、従来のDTPソフト、およびオペレータ作業の一部を代替します。
出版社・企業・諸団体単位で契約し団体としてご利用いただく方式と、個人のグループでご利用いただく契約方式を用意しております。
契約方式 | 契約金額(消費税込み) | 利用者数 | データ保管容量 |
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出版社・企業・諸団体向けサービス | 735,000円/年間 399,000円/半年 | 10人 | 1人あたり5GBまで |
個人グループ向けサービス | 262,500円/年間 147,000円/半年 | 5人 | 1人あたり5GBまで |
出版社・企業・諸団体向けサービスを契約いただいた場合は契約期間中に契約人数の範囲で登録ユーザーの交代ができます。一方、個人グループ向けサービスでは、契約期間中のユーザー交代はできません。
ユーザーの追加、データ保管容量の追加は別途承ります。