News Release
2012年12月25日
CAS-UBにアマゾンKindle用のEPUB生成などサービスを追加
アンテナハウス株式会社(本社:東京都中央区、資本金:4,000万円、社長:小林 徳滋)は、クラウド型汎用書籍編集制作サービス「CAS-UB」をV2.1にバージョンアップし、アマゾンKindle用のEPUB生成などサービスを追加してサービスを開始しました。
CAS-UBは電子書籍の編集・制作を行なうためのWebサービスで次のような特長があります。
- クラウド上においた書籍の原稿や素材を対象に、Webブラウザから編集し、編集完了した段階でEPUB3やPDFなどの様々な形式の出版物を出力します。
- データをクラウド上で一元管理し、多ぜいで一つの出版物のデータを分担して編集・制作する作業に最適です。
- 商業出版に使うことのできる高度なレイアウトを指定したPDFやプロフェッショナルなデザインのEPUBを、簡単に作りだすことができます。
新バージョンの機能強化内容
新バージョンV2.1では機能強化したのは主に次のような項目です。
2012年12月20日にクラウド型電子書籍制作サービス(CAS-UB)をバージョン2.1としました。バージョン2.1では次の機能を強化しています。
Kindle用に特殊化したEPUBを生成する機能
- アマゾンKindle用に最適化したEPUB(Kindlegenでmobiに変換する直前のEPUB)を生成する機能、およびそのEPUBをKindleのmobi形式に変換してダウンロードする機能を正式サポートしました。
- Kindle用のEPUBでは次のような点を最適化しています。
- カバー画像とタイトルページ(オプション)を出力します。カバーページは出力しません。
- カバー画像が指定されていないときは扉(タイトルページ)の内容からカバー画像を自動生成します。
- EPUB2用の論理目次に加えて、XHTML形式で本文の記事として扱う目次を自動生成してガイドに登録します。
Windowsヘルプ(CHM)形式の生成機能
- アプリケーション・マニュアル形式に向いた出版物の種類「マニュアル1」を正式サポートしました。
- 「マニュアル1」を使うと、Windowsアプリケーションのヘルプ形式(CHM)の元ファイルをボタン一つで生成することができます。
- アプリケーション・マニュアルに最適化したレイアウトでPDFを出力できます。
- なお、今秋、バージョンアップしたアンテナハウスの『瞬簡PDF』ファミリーのマニュアルに添付しているPDFおよび製品のCHMヘルプはCAS-UBを使用して制作しています。
メルマガ変換機能の強化
- メルマガ変換で作成したEPUBを楽天KoboやAmazon Kindleストアに直ちに配信できるようにメタデータ等の設定機能を強化しました。
- メルマガ変換設定画面から、EPUBのメタ情報やカバー画像などを設定する機能を追加しました。
- 楽天KoboやAmazon Kindleなどの電子書店に配信可能なEPUB版メルマガをワンボタンで生成できます。
編集機能の強化
- 出版物を構成する記事毎に過去の履歴(リビジョン)を一覧表示し、その中の指定した新・旧ふたつのリビジョンの差分を表示する機能を正式サポートしました。これを使って、記事の更新内容を確認したり、過去の記事に遡っていくことができます。
- セル結合やネストした表のような複雑な表を、CAS記法のテキストの中にXHTMLの表として埋め込む機能
- 出版物を構成するすべての記事の中の文字列を横断的に検索し、対話的に確認しながら指定した文字列に置換する機能を正式サポートしました。
- 記事のタイトル、本文内の見出し、表のキャプションにCAS記法でマークアップする機能を追加しました。見出しやキャプションに簡単な数式を埋め込むことなどができます。
EPUB生成機能の強化
- EPUBの「表紙」を「カバーページ」と「タイトルページ(扉)」に分離しました。カバーページには全画面のカバー画像のみを登録します。これまでは、表紙画像を指定したとき、全画面画像の表紙となり、表紙画像を指定しないとき、テキストの表紙になりました。V2.1では表紙画像を指定しないと自動的に表紙画像を作ることになります。仕様が変わりっていますのでご注意ください。
- カバー画像が指定されていない場合、扉に表示する内容からカバー画像を自動的に生成して登録します。自動生成するカバー画像のレイアウトはタイトルページに対してCSSで指定しますので、ユーザーがレイアウトを変更することができます。
- メタデータ設定内容を見直しました。ISBNが指定されているときはISBNを優先的に出版物の固有識別子に指定します。ISBNが指定されていないとき版数と対応するUUIDを生成して固有識別子に指定します。
その他の変更点
- 編集機能の記事クラスを親子の関係から自動的に設定する機能を追加
- 構成編集画面のメニューの配置を変更。
- 生成メニューの見直し
- Kindleの追加に伴い、媒体の並び順を変更しました。
- EPUB・Kindle生成設定
- EPUBのカバー画像指定画面をひとつの画面としました。
- EPUBに設定する出版物メタデータの設定画面を奥付け設定画面から「一般」画面に映しました。
- EPUB出版物の「概要」、「キーワード」をタイトルページに出力できるようにしました。
- PDF生成設定でソースコード用Monoフォントを利用可能としました。
- インポートとリストア時の処理の高速化。インポート時とリストア時に記事をバージョン管理システムに登録する方法を見直して高速化しました。
詳しい情報
Webページ
CAS-UBに関する情報ページ:
トップ:http://www.cas-ub.com/
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