News Release
2016年12月8日
世界標準のレイアウト仕様に準拠する XML 自動組版ソフトウェア
Antenna House Formatter V6.4 リリースのお知らせ
アンテナハウス株式会社(本社:東京、社長:小林徳滋、資本金:4,000万円)は、2016年12月8日より『Antenna House Formatter V6.4』を販売開始いたしました。
『AH Formatter』は XML で記述されたマニュアル、契約書、報告書・書籍などを XSL-FO または CSS を使ってレイアウト指定して、PDF に出力したり印刷するソフトウェアです。
XSL-FO は W3C が XML に対するレイアウト指定の標準として勧告している世界標準です。国内外で『AH Formatter』は最も優れた XSL-FO 準拠製品との評価を確立しており、現在、自動車、携帯電話、航空機、OA機器のメーカ等のマニュアル制作システムなど数千社のお客様にお使いいただいています。
AH Formatter V6.4 新しい機能
『AH Formatter V6.4』では、ご要望の多かった次の機能などに対応いたしました。
※ リンクはオンラインマニュアル内の該当箇所へ指定してあります。
本製品の主な特長
- XSL 1.1 に対応
XSL-FO 仕様である XSL 1.1 に対応しています。XSL 1.1 は、JIS X 4179 として制定されました。AH Formatter は、XSL仕様のほとんどの要素、プロパティを忠実に実装しています。「XSL仕様の実装状況」を参照してください。
- CSS に対応
AH Formatter は、CSS2.1 および CSS3 に対応しています。CSS3のページモデルにも対応しているため、高品質なページ組版が実現できます。
- Acid2 に合格
AH Formatter は、ウェブスタンダードプロジェクト(WaSP)が作成した、CSS への準拠度を測るテスト、Acid2 に合格しています。
- 大規模な文書を組版
AH Formatter の組版エンジンは、大規模文書を組版することが可能です。数万ページに及ぶようなテクニカルマニュアルなどの組版にも最適です。
- 高速に組版
AH Formatter は、組版を高速に処理し、PDF を生成します。Web での PDF配信など、Webアプリケーションなどへの応用にも最適です。
- 多言語組版
AH Formatter は、70以上の言語に対応しています。Unicode で扱えるほとんどの文字を扱うことができ、サロゲートペアにも対応しています。縦書きや、アラビア語などの右から左への文章も記述でき、これらを混在させた文書も容易に作成することができます。また、ハイフネーション処理や、言語によって異なる約物前後の空白の調整、独自のカウンタスタイルの定義なども自由に行うことができます。AH Formatter は、 40言語以上のハイフネーション処理を行うことができます。このため、多国語対応の文書の生成などに最適です。
- 多種なファイルフォーマット出力
PDF出力エンジンは独自開発したものです。接続数無制限のサーバ上で PDF出力が可能です。Acrobat のライセンスは不要です。また、それぞれのオプションをご購入いただくことで、PostScript出力、INX出力、MIF出力、XPS出力、SVG出力も可能となります。
- PDF/X、PDF/A に対応
AH Formatter は、PDF/X に対応しています。PDF/X は、印刷用に ISO で規定されているデータ交換を重視した仕様です。また、PDF/A にも対応しています。PDF/A は、電子文書の長期保存用の形式で、これも ISO で規定されています。
- アクセシブルな PDF
AH Formatter は、障害者のアクセシビリティ向上のために、タグ付きPDF や PDF/UA を作成することが可能です。これは、2001年6月21日に施行された米国の法律 Section 508 を遵守するためにもなくてはならない機能です。
- プリンタに直接出力
Windows版では、PDF を経由することなく、プリンタへ直接出力することができます。GUI を使えば、その場で組版結果を確認して、直ちに印刷できます。
- ベクタ画像をネイティブに描画
SVG、MathML、EMF、WMF、CGM画像は、ベクタのままPDF中に描画します。このため、画質の劣化が一切ありません。CGM のベクタでの描画には、「AH Formatter CGM オプション」が必要です。
- PDF中に PDF の埋め込みも可能
PDF中に他の PDF の任意のページを埋め込むことができます。この機能を利用して、EPS を PDF へ変換して PDF 中へ埋め込むことが可能です。Adobe Distiller やGhostscript がインストールされている環境では、それを自動的に行うことができます。
- バーコードの埋め込み
「バーコードジェネレータオプション」により、文書中にバーコードを画像として埋め込むことができるようになります。
- PANTONEカラーに対応
「AH Formatter PANTONE オプション」により、Pantone社の色名を直接指定できるようになります。
- 豊富な組込みインターフェイス
AH Formatter は、組込みインターフェイスとして、コマンドラインインターフェイス、.NETインターフェイス、COMインターフェイス、Javaインターフェイス、C/C++インターフェイスを用意しています(.NETインターフェイス、COMインターフェイス は Windows版のみ)。いずれもストリーム処理が可能です。これらを利用して、アプリケーションへの組み込みが簡単に行えます。また、.NETのネイティブパーサの出力(XML、XSLT出力)を、ファイルを経由せずに直接受け取ることもできます。.NETインタフォースだけでなく COMインターフェイスでも DOMを直接受け取って、処理することができます。
- 柔軟なフロート機能
フロート機能の拡張により、ページ上の任意の場所への配置、段組の段を跨ぐ配置など、高度なフロートの配置が実現できます。
出力形式
組版結果を次のような多種類の形式のファイルに出力できます。
- プリンタへの印刷(Windows 版)
- PDF(PDF1.3~1.7、PDF/X、PDF/A、PDF/UA、タグ付きPDF)
- SVG
- PostScript
- INX
- XPS
- MIF
対応プラットフォーム
- Windows(32ビット、64ビット)
- Solaris(SPARC version、x86 version)
- Linux(32ビット、64ビット)
- Macintosh
詳しくは、次の Web ページをご覧ください。
→ http://www.antenna.co.jp/AHF/spec.html
ライセンスの種類と価格
ライセンスには次の 4種類があります。
- サーバライセンス:500,000円~700,000円(税抜)
サーバ上でプログラムを稼動し、ネットワークに接続したクライアントに機能を提供するためのライセンスです。
- デベロッパライセンス(開発ライセンス):300,000円~420,000円(税抜)
SI 会社やコンサルタントやシステム開発担当者が、『AH Formatter』を組み込んだシステム開発、システム試験用などの用途にのみ使うためのライセンスです。
- スタンドアロンライセンス:100,000円~140,000円(税抜)
単独のコンピュータ上で本製品の機能を利用するライセンスです。
- ASP ライセンス:価格応談
ASP/SaaS に利用するためのライセンスです。
詳しくは、次の Web ページをご覧ください。
→ http://www.antenna.co.jp/AHF/license.html
出荷開始
本製品の出荷開始は 2016年12月8日からです。
お問い合わせ先
〒103-0004
東京都中央区東日本橋2-1-6 東日本橋藤和ビル5F
アンテナハウス株式会社
システム営業グループ
電話番号:03-5829-9021
FAX番号:03-5829-9024
Eメール:sis@antenna.co.jp
本製品の詳細は次の Web ページをご覧ください。
http://www.antenna.co.jp/AHF/