News Release
2021年10月27日
Office Server Document Converter におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
概要
Office Server Document Converterのバージョン7.2MR4 以前の製品にサービス運用妨害 (DoS)の脆弱性が存在することが判明しました。
運用中の実害についての報告はありませんが、この脆弱性を悪用された場合、Office Server Document Converterを使用してドキュメントを変換するサーバのリソース枯渇の発生や他サーバに対する大量のアクセスが発生する可能性があります。
この問題の影響を受けるOffice Server Document Converterのバージョンを以下に示しますので、該当製品をご利用の場合は【対策方法】に従って対策版製品へアップデートしてください。
該当製品の確認方法
影響を受ける製品は以下の製品です。
- 製品名称
Office Server Document Converter(Server Based Converter)
- 該当バージョン
V7.2MR4以前の全てのバージョン
V7.1MR7以前の全てのバージョン
V7.0MR6以前の全てのバージョン
V6.1MR8以前の全てのバージョン
V6.0MR11以前の全てのバージョン
V5.2MR13以前の全てのバージョン
使用しているバージョン番号の確認方法
- Windows版の場合
1.コマンドプロンプトで Office Server Document Converterのインストールフォルダへ移動する。
2.「SBCCmd -v」と入力すると、 製品バージョンが表示されます。
- Linux版の場合
1.コンソールで Office Server Document Converterのインストールフォルダへ移動する。
2.Office Server Document Converterの起動コマンドに「-v」オプションを付けて入力すると、 製品バージョンが表示されます。
脆弱性の詳細
- 細工されたXMLファイルを含むOfficeドキュメントを変換する際に、処理が終了せず変換サーバのリソースを大量に消費する。
CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L 基本値: 5.3
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:P 基本値: 5.0
- 細工されたXMLファイルを含むOfficeドキュメントを変換する際に、他のサーバに対し大量のアクセスが発生する。
CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:L/A:L 基本値: 7.2
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:P/A:P 基本値: 6.4
対策方法
Office Server Document Converterのバージョン7.2MR4 以前の製品を利用されているお客様は、一度製品をアンインストールしてから対策版製品をインストールしてください。
各プログラムのインストール方法に関しては同梱のreadme.txt を参照してください。
対策版製品のダウンロード
以下のページからバージョン毎のダウンロードページへ進みダウンロードをしてください。
☞【Office Server Document Converter ダウンロードページ】
関連情報
JVN#33453839
Office Server Document Converter における複数の XML 外部実体参照 (XXE) に関する脆弱性
更新履歴
- 2021.10.27 この脆弱性情報ページを公開しました。
- 2021.10.28 関連情報を追加しました。
連絡先
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