Antenna House PDF Driver(PDF Driver)は、WindowsのGraphics Device Interface(GDI)コンポーネントを利用して動作する仮想プリンタードライバーです。紙に印刷するプリンターと同様、アプリケーションの印刷ダイアログでPDF Driverを選択して印刷ができます。出力結果が紙ではなく、PDFファイルとなります。
PDF Driverで作成されるPDFファイルは、一部の機能を除き、ISO32000-2に準拠しています。
PDF ファイルのPDF バージョンを指定して出力することができます。
「1.3」~「1.7」の間のバージョンに加えて、V8.0 では新たに「2.0」の指定が可能です。
印刷や文書の編集を制限するセキュリティ付きPDFを作成します。出力対応している暗号化レベルは、40bit RC4、128bit RC4、128bit AES、256bit AESの4種類です。暗号化レベルは、「PDFバージョン」で選択されたPDFのバージョンにより自動的に決定されます。
「PDF バージョン」での指定が「2.0」の場合、PDF2.0 の仕様にしたがって、パスワード文字列入力においてUnicode の使用が可能です。(*V8.0 NEW)
Web表示用に最適化されたPDFファイルを出力します。Web表示用に最適化したPDFファイルをインターネット上で表示させた場合、ページ単位でダウンロードが行われるため、ページ単位に表示が行われます。(ただしサーバー側において、ページ単位にダウンロードを行うような機能が必要です)
Web表示用に最適化されていないPDFファイルの場合、すべてのデータが閲覧端末にダウンロードされるまで表示は行われません。
出力先にすでに同名のファイル名を持つPDFファイルが存在する場合に、上書き保存を行わず、ファイル名の末尾に連番を付与して別ファイルとして保存するオプションです。
PDF/A-1はISO 19005-1で規定されており、電子文書の長期保存を目的とした仕様です。PDF Driverでは、PDF/A-1b規格に準拠したPDF出力が可能です。
PDF/A-2はISO 19005-2で規定されており、電子文書の長期保存を目的とした仕様です。PDF Driverでは、PDF/A-2b規格に準拠したPDF出力が可能です。
PDF/XはISO 15930で規定されており、印刷用のデータ交換を目的とした規格です。
PDF Driverでは、PDF/X-1a:2001、PDF/X-1a:2003、PDF/X-3:2002、PDF/X-3:2003、PDF/X-4:2008の各規格に準拠したPDF出力が可能です。
出力するPDFファイルのPDFバージョンを「1.3」~「2.0」の間で指定可能です。
PDF/A、PDF/Xで出力時にCMYKで色変換を行う場合、黒を「K=100%」に置き換えてPDF出力を行います。「K=100%」に置き換える場合にこれが適用されるのは、テキストと図形(パス)です。画像には適用されません。
これらのオプションが指定されたとき、カラーの画像やテキストをグレースケールまたはモノクロに変換しPDF出力を行います。
画像データに対しダウンサンプリングや圧縮方法の選択、JPEG / JPEG2000圧縮時の画質設定を行うことにより、出力されるPDFファイルサイズを抑えることができます。
フォントを埋め込んだPDFを作成します。
任意の画像ファイルやPDFファイル、あるいは文字列を透かしとして挿入したPDFファイルを出力します。
PDFファイルを表示させたときの最初の状態となるページレイアウトや表示倍率、表示ページ番号などを設定します。
PDFファイルの「文書のプロパティ」である「タイトル」、「作成者」、「サブタイトル」、「キーワード」を設定します。
PDF出力に使用した印刷設定の設定ファイル名を文書情報内に独自のキーで埋め込みます。
対応するオペレーティングシステム(OS)※1 ※2 |
Microsoft Windows 11 / 10(32bit/64bit)日本語版 Microsoft Windows Server 2022 日本語版 |
CPU |
32bit : Intel Core2、Atomプロセッサ又は上位互換のプロセッサ。 2.0GHz以上推奨 64bit : AMD64互換のプロセッサ。2.0GHz以上推奨 |
RAM |
上記OSが必要とする最低メモリに加えて1GB以上のメモリ |
必要なランタイムライブラリ ※3 |
Microsoft Visual Studio 2015-2022 Visual C++ライブラリのランタイムコンポーネント |
※1 Windows 10の対応エディションは、Home / Pro / Enterprise / Education
※2 ただし、印刷を行うアプリケーションの動作環境に準じます。
※3 PDF Driverの開発は、Microsoft Visual Studio 2015で行っています。このため、Microsoft Visual Studio 2015-2022 Visual C++ライブラリのランタイムコンポーネントが必要となります。