データソースにある差し込みデータの個数が、用紙に配置された差込オブジェクトの数より多いとき、印刷またはPDF出力時に用紙を繰り返す設定ができます。繰り返しの設定は、リボン「差込」タブの「差込グループ」で行います。
繰り返し設定には選択肢が三つあります。
「全ページ差込」と「データリピート」の両方のチェックがすべてOFFのときは、データソースのデータは用紙PDFの各差込フィールドに設定された差込順に一回だけ差し込まれます。差込フィールドを使い終わると余ったデータは捨てられます。
「全ページ差込」をONにすると、印刷またはPDF出力時、配置された差込オブジェクトの数以上にデータが存在すれば、データを使い終わるまで全てのページを繰り返し出力します。
「全ページ差込」は、次のように設定します。
全ページ差込では、差込オブジェクトに設定された差込順番に従ってデータが差し込まれ、その結果としてページが出力されます。データが余ると初回と同じ順番で、最初のページから2回目のデータが差し込まれます。それを繰り返します。
配置された差込オブジェクトの数以上にデータが存在すると、データを使い終わるまで「データリピート」がONになっている差込オブジェクトがあるページを繰り返し出力します。
データリピートは差込オブジェクトに対して次のように設定します。
複数のページに複数の差込オブジェクトがあるとき、リピートされる差込オブジェクトと出力されるページのリピート順位は次のように決まります。
「全ページ差込」がONのときは「データリピート」は無視されます。
三つの繰り返し設定の違いについて図3・95 データソースと用紙の差込フィールドに示す例によって説明します。この例ではデータソースにA~Fの6件のデータがあり、用紙PDFの1ページから3ページにそれぞれ一つの差込フィールドが設定されているとします。
PDF出力結果は、三つの選択肢に応じて図3・96 三つの設定によるPDF出力結果の比較のようになります(この図の三番目の例では、用紙2の差込フィールドにデータリピートを設定しているものとします)。