色
文書ファイルをPDFファイルに変換する際にPDFファイル中の画像や文字のカラーモデルをカラー、グレースケール、モノクロから選択して変換します。

図3・32 「変換設定」ダイアログボックス:色
- RGB
- 出力するPDFのバージョンとしてPDF1.3~2.0を選択した際の色についての設定を行います。
- カラー
元文書のカラー情報でPDF出力を行います。
- グレースケール
グレースケールに変換してPDF出力を行います。これを選択した場合には「グレースケール減色法」
を指定する必要があります。
注意 「PDFバージョン」画面で、「PDFのバージョン」でPDF/A、またはPDF/Xが選択されて
いる場合、グレースケールへの変換は行われません。
- モノクロ
白黒2値に変換してPDF出力を行います。カラーの場合はグレースケールに減色した後に白黒
2値に変換します。これを選択した場合には「グレースケール減色法」、「モノクロ減色前の
フィルタ」、「モノクロ減色法」、「モノクロ化の固定閾値」、「テキストとパスをモノクロ化
する場合の固定閾値」のそれぞれを設定する必要があります。
注意 「PDFバージョン」画面で、「PDFのバージョン」でPDF/A、またはPDF/Xが選択されて
いる場合、モノクロへの変換は行われません。
- グレースケールの減色法
カラーをグレースケールに減色する場合のアルゴリズムを指定します。- NTSC
NTSC係数による加重平均法
- HDTV
HDTV係数による加重平均と補正
- RGBの平均
R、G、Bの値すべてを足して3で割った単純平均
- モノクロ減色前のフィルタ
モノクロ変換を行う前に画像に対して行うノイズ除去フィルタを指定します。- なし
ノイズ除去を行ないません
- メディアンフィルタ
周辺画素の中央値
- ガウシアンフィルタ 3x3
3x3の領域に対する周辺画素の重み付き平均
- ガウシアンフィルタ 5x5
5x5の領域に対する周辺画素の重み付き平均
- ガウシアンフィルタ 7x7
7x7の領域に対する周辺画素の重み付き平均
- モノクロ減色法
グレースケールの元画像をモノクロ(白黒2値)に変換する方法を指定します。- 固定閾値
元画像のすべての画素について、指定した閾値よりも明るい画素を白(明るさ「255」)に、暗い
画素を黒(明るさ「0」)に変換します。
- 判別分析法
画像の輝度ヒストグラムをある閾値で2つのクラスに分割したとき、分離度が最大になる値を求め
自動的に二値化を行います。
- モノクロの固定閾値
「モノクロ減色法」の「固定閾値」として使用する値を設定します。設定可能な値の範囲は、「0~255」で、初期値は「128」です。
- テキストとパスをモノクロ化する場合の固定閾値
テキストとパス(=線や曲線など)をモノクロに変換する場合の閾値を設定します。指定した閾値よりも明るい場合は白(明るさ「255」)に、暗い場合は黒(明るさ「0」)に変換します。設定可能な値の範囲は、「0~255」で、初期値は「128」です。
- CMYK
- 出力するPDFのバージョンとしてPDF/X、PDF/Aを指定した時に選択している出力インテントのカラープロファイルがCMYKの場合にこのオプションが有効になります。
- RGB(0,0,0)をK=100%にする
テキストとパス(図形)の内、黒(RGB : 0 0 0)のものを「K=100%」(CMYK : 0 0 0 100)に変換します。この機能が適用されるのは、テキストとパス(図形)だけで、画像には適用されません。画像は、常に指定されたICCプロファイルにしたがって変換されます。