7. バージョンアップ方法 ― Windows
PDF Tool API V7.0を使用したプログラムをV8.0用にバージョンアップする方法について説明します。
7.1. 開発環境の準備
- V8.0で提供するAPIは「64bit」のみです。プログラムが「32bit」で作成されている場合、64bit対応をしてください。
- C++ API、.NETのプログラムの場合、Microsoft Visual Studio 2022をご使用ください。
- .NET Framework利用の場合、対象のフレームワークバージョンは「.NET Framework 4.8」以上です。
- .NET Core利用の場合、ターゲットフレームワークは「.NET 8.0」です。
- Java APIの場合、対象のバージョンは「Java 11/17/21/25」です。
7.2. ライセンスファイルの準備
V8.0の動作には、V8.0用のライセンスファイルをご使用ください。
V7.0用のライセンスファイルでは動作しません。
7.3. C++ APIの場合
- PDF Tool API V7.0のプログラムのプロジェクトを開きます。
- リンクするlibファイルを「PdfTk80.lib」に変更します。
- 参照するヘッダファイルの場所をV8.0用に変更します。
- ビルドします。
7.4. .NET Framework APIの場合
- PDF Tool API V7.0のプログラムのプロジェクトを開きます。
- 参照するDLLファイルを「PdfTkNet80.dll」に変更します。
- プロジェクトのプロパティ「対象のフレームワーク」において、「.NET Framework 4.8」以上を選択します。
- ビルドします。
7.5. .NET APIの場合
- PDF Tool API V7.0のプログラムのプロジェクトを開きます。
- 参照するDLLファイルを「PdfTkNet8_80.dll」に変更します。
- プロジェクトのプロパティ「ターゲットフレームワーク」において、「.NET 8.0」を選択します。
- ビルドします。
7.6. Java APIの場合
- PDF Tool API V7.0のプログラムのプロジェクトを開きます。(IDEツール利用の場合)
- リンクするjarファイルを「PdfTkJava80.jar」に変更します。
- 環境変数「PATH」に依存関係DLL(PdfTk8JNI.dllなど)が存在するパスを追加します。インストール時にオプション「環境変数PATHへ追加する」にチェックを入れて行っている場合は「PATH」は設定されています。
- ビルドします。
7.7. コマンドライン
コマンドラインのexeファイル名を「AHPDFToolCmd80.exe」に変更してください。
7.8. ビルドした実行ファイルの配置について
ビルドした実行ファイルの配置場所は、PDF Tool API V7.0用の実行ファイルの運用時と同様です。
PDF Tool APIのモジュールファイルをV8.0用のものにしてください。
7.9. 環境変数について
7.9.1. ライセンスファイル
PDF Tool API V7.0のプログラムの運用時、ライセンスファイルの配置に環境変数を使用している場合、V8.0用の環境変数を作成し、指定したパスにライセンスファイルを配置してください。
環境変数名:PTL80_LIC_PATH
7.9.2. フォント構築ファイル
PDF Tool API V7.0のプログラムの運用時、フォント構築ファイル用の環境変数を設定している場合、V8.0用の環境変数を作成し、フォント構築ファイルの場所を設定してください。
環境変数名:PTL80_FONT_CONFIGFILE