オプション設定ファイル

オプション設定ファイルは、Office Server Document Converter V8.0 の動作上の設定が記述されたXML形式のファイルで、コマンドラインインターフェイスの -i オプションなどによって読み込まれます。

要素 位置 説明
<formatter-config> ルート要素 Office Server Document Converter V8.0 のオプション設定ファイルのルート要素です。
<formatter-settings> <formatter-config> の子要素 組版の設定に関する要素です。
<font-settings> <formatter-config> の子要素 フォントの設定に関する要素です。
<script-font> <font-settings> の子要素 スクリプトごとのゼネリックフォントの設定に関する要素です。
<font-alias> <font-settings> の子要素 フォントの別名定義に関する要素です。
<inx-settings> <formatter-config> の子要素 INX出力の設定に関する要素です。
<mathml-settings> <formatter-config> の子要素 数式の設定に関する要素です。
<word-settings> <formatter-config> の子要素 MS-Word変換に関する要素です。

組版の設定

組版に関する設定をします。

要素 位置 属性 既定値 説明
<formatter-settings> <formatter-config> の子要素 watermark-font-family sans-serif watermark-text で指定した文字列に対するフォントファミリを指定します。
watermark-opacity 0.2 watermark-text で指定した文字列に対する不透明度を指定します。
watermark-font-style normal watermark-text で指定した文字列に対するフォントスタイルを指定します。normal または italic が指定できます。 評価版では無効です。
watermark-font-weight normal watermark-text で指定した文字列に対するフォントの太さを指定します。normalbold または 100~900 の数値が指定できます。 評価版では無効です。
watermark-text 各ページに、指定したすかし文字列を表示します。改行&#10;で区切ることによって複数行にすることができます。 評価版のときは無効です。

フォントの設定

フォントに関する設定をします。

要素 位置 属性 既定値 説明
<font-settings> <formatter-config> の子要素 default-font-family serif デフォルトのゼネリックフォントファミリを指定します。serif、sans-serif、cursive、fantasy、monospace のいずれかでなければなりません。
missing-font 1 指定されたフォントファミリからフォントが、見つからなかったときに警告するかどうか指定します。 次のいずれかを指定します。
0.エラーを報告しません。
1.エラーレベル1のエラーを報告します。
2.エラーレベル2のエラーを報告します。
missing-glyph 1 指定されたフォントファミリ中に、指定された文字に対するグリフが見つからなかったときに警告するかどうか指定します。 次のいずれかを指定します。
0.エラーを報告しません。
1.エラーレベル1のエラーを報告します。
2.エラーレベル2のエラーを報告します。
missing-glyph-all false 通常missing-glyphの報告は、同じ文字に対して1度しか行われませんが、missing-glyph-all="true" と指定することで、すべてに対して報告することができます。 この指定を不用意に行うと、極めて大量のエラーが出力されることがあります。注意してください。
use-windows-api false Windows版で、フォント幅などのフォント情報の取得にWindowsAPIを使わずに、独自APIを使うかどうかを truefalse で指定します。false のときは独自APIを使います。 通常、Windows版ではフォントの処理をWindowsAPIで行い、非Windows版では独自APIで行います。両者が完全に一致しているわけではないため、Windows版と非Windows版で組版結果での文字位置に若干の差異が生じることがあります。 この設定で、Windows版と非Windows版での組版結果での微妙な文字位置の差が出ないようにすることができます。 Windows版でのみ有効で、false のとき、<formatter-settings WindowsFontAPI> の設定は無効です。
<script-font> <font-settings> の子要素 (この要素はいくつでも指定できます) script スクリプトコードを指定します。 指定できるスクリプトは、ISO 15924 に従いますが、Office Server Document Converter V8.0 はすべてのスクリプトをサポートしているわけではありません。 ここで指定できるのは以下のスクリプトです。
  • Latn : ラテン文字
  • Grek : ギリシャ文字
  • Cyrl : キリル文字
  • Arab : アラビア文字
  • Hebr : ヘブライ文字
  • Deva : デヴァナガリ文字
  • Hang : ハングル
  • Hans : 中国简体
  • Hant : 中国繁體字
  • Jpan : 日本語文字(漢字+ひらがな+カタカナ)
標準ゼネリックフォントに対しては、スクリプト指定を省略するか、script="" と指定します。
serif script で指定されたスクリプトの serif に対するゼネリックフォントを指定します。
sans-serif script で指定されたスクリプトの sans-serif に対するゼネリックフォントを指定します。
monospace script で指定されたスクリプトの monospace に対するゼネリックフォントを指定します。
cursive script で指定されたスクリプトの cursive に対するゼネリックフォントを指定します。
fantasy script で指定されたスクリプトの fantasy に対するゼネリックフォントを指定します。
fallback script で指定されたスクリプトのフォールバックフォントを指定します。 フォントはカンマ区切りで複数列挙できます。
<font-alias> <font-settings> の子要素 (この要素はいくつでも指定できます) src srcdst に、任意のフォント名を指定することで、フォント名 srcdst に置き換えます。ただし、
<font-alias src="A" dst="B">
<font-alias src="B" dst="C">
のような場合、"A" が "C" に置き換わるようなことはありません。また、<font-alias> の指定は、この設定ファイル中のフォント名には作用しません。
dst

PDF出力の設定

PDF出力に関する設定をします。

要素 位置 属性 既定値 説明
<pdf-settings> <formatter-config> の子要素 embed-all-fonts false 組版結果内で使用されているフォントのうち、フォントの埋め込みが制限されていないフォントをすべてPDFに埋め込むか否かを次のいずれかで指定します。
  • false : <embed-font> に指定されているフォントのみを埋め込みます。
  • true : 欧文基本14フォントを除く埋め込み可能なすべてのフォントを埋め込みます。
  • base14 : 欧文基本14フォントを含む埋め込み可能なすべてのフォントを埋め込みます。
embed-font-encoding TrueTypeフォントを埋め込むときのエンコーディングを指定します。未指定時は、Identity-H/Vとなります。
  • WinAnsiEncoding
    エンコーディングに、WinAnsiEncodingを指定します。WinAnsiEncodingにエンコーディングできないものは、Identity-H/Vになります。
encryption-level 128 作成するPDFの暗号化時のキー長を指定します。40 または 128 のいずれかを指定します。それらは、キー長の bit数とみなされます。 この属性は、PDF1.4 以降のとき有効です。
  • 40rc4
  • 128rc4(PDF1.4以降で有効)
  • 128aes(PDF1.6以降で有効)
  • 256aes(PDF1.7以降で有効)
error-on-embed-fault true フォントの埋め込みでエラーが発生した場合に、エラーとして処理を打ち切るか、該当する文字を空白で置き換えて処理を続行するかを、truefalse で指定します。 true のときはエラーとして処理を終了します。false のときは空白で置き換えて PDF出力を行います。
error-on-missing-glyph false 指定された文字のグリフがフォントに欠落しているとき、エラーとして処理を打ち切るか、処理を続行するかを、truefalse で指定します。 true のときはエラーとして処理を終了します。false のときはPDF出力を行いますが、そのときPDF中では空白になったり□になって表示されます。
linearized false リニアライズドPDFを生成するかどうかを指定します。 true ならWeb表示用に最適化されたリニアライズドPDFを生成します。false のときは通常のPDFを生成します。
no-accessibility false 作成するPDFファイルのスクリーンリーダデバイスのテキストアクセスを許可するか否かを、truefalse で指定します。false のときは許可します。true のときは許可しません。 この属性は、PDF1.4 以降のとき有効です。スクリーンリーダデバイスのテキストアクセスを制限するには、owner-password を指定する必要があります。
no-adding-or-changing-comments false 作成するPDFファイルへの注釈とフォームフィールドの追加や変更を許可するか否かを、truefalse で指定します。false のときは追加や変更を許可します。true のときは追加や変更を許可しません。注釈とフォームフィールドの追加や変更を制限するには、owner-password を指定する必要があります。
no-assemble-doc false 作成するPDFファイルのページの挿入、削除、回転を許可するか否かを、truefalse で指定します。false のときは許可します。true のときは許可しません。 この属性は、PDF1.4 以降のとき有効です。ページの挿入、削除、回転を制限するには、owner-password を指定する必要があります。
no-changing false 作成するPDFファイルへのフォームフィールドの作成や、その他の変更を許可するか否かを、truefalse で指定します。false のときは変更を許可します。true のときは変更を許可しません。フォームフィールドの作成や、その他の変更を制限するには、owner-password を指定する必要があります。
no-content-copying false 作成するPDFファイルのテキストとグラフィックファイルのコピーを許可するか否かを、truefalse で指定します。false のときはコピーを許可します。true のときはコピーを許可しません。テキストとグラフィックファイルのコピーを制限するには、owner-password を指定する必要があります。
no-fill-form false 作成するPDFファイルのフォームフィールドの入力と署名を許可するか否かを、truefalse で指定します。false のときは許可します。true のときは許可しません。 この属性は、PDF1.4 以降のとき有効です。フォームフィールドの入力と署名を制限するには、owner-password を指定する必要があります。
object-compression false PDF中のオブジェクトを圧縮します。PDF1.5以降で、text-and-lineart-compression="true" のときに有効です。true のときは圧縮し、false のときは圧縮しません。
owner-password オーナパスワードとして指定する文字列を設定します。32文字までのASCII文字を指定してください。これ以外の文字が含まれていた場合、無効となり、パスワード指定がないものとみなされます。既定値はパスワードなしです。
注意: ファイル中へはパスワードが平文で記述されています。ファイルの取り扱いには十分に注意してください。
pdf-version PDF1.4 作成するPDFのバージョンを次のいずれかで指定します。
  • PDF1.3
  • PDF1.4
  • PDF1.5
  • PDF1.6
  • PDF1.7
  • PDF2.0
  • PDF/A-1b:2005
printing-allowed high-resolution 作成するPDFファイルの印刷を許可するか否か指定します。high-resolution を指定したときは、高解像度での印刷を許可します。low-resolution は、PDF1.4 以降のとき有効で、低解像度での印刷のみを許可します。PDF1.3 のときは high-resolution とみなされます。none のときは印刷を許可しません。印刷を制限するには、owner-password を指定する必要があります。
rasterize-resolution 108 一部のベクタイメージは、ラスタイメージに変換されてPDFに格納されます。ここではこの変換時に作成するラスタイメージの解像度の値を 70~500(dpi)の範囲の数値で指定します。 この設定は、Windows版のみで有効です。
reverse-page false trueを指定すると、PDF出力で、ページを逆順に出力します。
text-and-lineart-compression true PDF中のテキストとラインアートを圧縮して、PDFのサイズを小さくするかどうかを指定します。 true のときは圧縮し、false のときは圧縮しません。
user-password ユーザパスワードとして指定する文字列を設定します。32文字までのASCII文字を指定してください。これ以外の文字が含まれていた場合、無効となり、パスワード指定がないものとみなされます。既定値はパスワードなしです。
注意: ファイル中へはパスワードが平文で記述されています。ファイルの取り扱いには十分に注意してください。
<embed-font> <pdf-settings> の子要素 (この要素はいくつでも指定できます) font PDF内に埋め込みを行うフォントを指定します。embed-all-fonts="false" の場合のみ有効です。embed-all-fonts="false" で、この要素が指定されていない場合、PDF出力上で必要となる文字のグリフのみを埋め込みます。この要素が指定されており、ここに記載されたフォントが組版結果内で使用されていれば、使用されている文字のグリフを埋め込みます。記載されていないフォントについては、PDF出力上で必要となる文字のグリフのみ埋め込みが行われます。

INX出力の設定

INX出力に関する設定をします。

要素 位置 属性 既定値 説明
<inx-settings> <formatter-config> の子要素 output-mode text テキストをどのように出力するか、次のいずれかで指定します。
  • text
    各テキストが細かいテキストフレームに分割されます。再現性は高いですが、編集しにくいモードです。
  • line
    各行をひとつのテキストフレームとして出力します。
  • block
    ブロックをひとつのテキストフレームとして出力します。再現性は高くありませんが、編集しやすいモードです。

数式の設定

数式に関する設定をします。

要素 位置 属性 既定値 説明
<mathml-settings> <formatter-config> の子要素 fontfamily 使用するフォントを指定します。mathvariant="normal" の初期値は、Windows版では
fontfamily="'STIX', 'STIXGeneral', 'Cambria Math'"
非Windows版では
fontfamily="'STIX', 'STIXGeneral'"
です。mathvariant="normal" 以外は、normal のフォントが初期値となります。

MS-Word変換に関する設定

MS-Word変換に関する設定をします。

要素 位置 属性 既定値 説明
<word-settings> <formatter-config> の子要素
<track-change> <word-settings> の子要素 ins-property under-line Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、「挿入された箇所」の文字属性を指定します。 次のいずれかを指定します。
  • none
  • bold
  • italic
  • under-line
  • double-under-line
  • strike-through
  • double-strike-through
ins-color none Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、「挿入された箇所」の文字色を指定します。 次のいずれかを指定します。
  • none
  • black
  • blue
  • turquoise
  • bright-green
  • pink
  • red
  • yellow
  • white
  • dark-blue
  • teal
  • green
  • violet
  • dark-red
  • dark-yellow
  • gray50
  • gray25
  • classic-red
  • classic-blue
del-property strike-through Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、「削除された箇所」の文字属性を指定します。 次のいずれかを指定します。
  • none
  • bold
  • italic
  • under-line
  • double-under-line
  • strike-through
  • hidden
  • ^
  • #
  • double-strike-through
del-color none Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、「削除された箇所」の文字色を指定します。 指定する文字色は ins-color 同様です。
ins-cell-color light-blue Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、挿入されたセルのセル背景色を指定します。 次のいずれかを指定します。
  • none
  • pink
  • light-blue
  • light-yellow
  • light-purple
  • light-orange
  • light-green
  • gray
del-cell-color pink Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、削除されたセルのセル背景色を指定します。 指定するセル背景色は ins-cell-color 同様です。
formatting-property none Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、「書式が変更された箇所」の文字属性を指定します。指定する文字属性は ins-property 同様です。
formatting-color none Word変更履歴出力の設定により変更履歴を出力する際に、「書式が変更された箇所」の文字色を指定します。 指定する文字色は ins-color 同様です。

<?xml version="1.0"?>
<formatter-config>
  <font-settings default-font-family="serif">
    <script-font
      serif="Times New Roman"
      sans-serif="Arial"
      monospace="Courier New"
      cursive="Times New Roman"
      fantasy="Times New Roman"/>
    <script-font
      script="Jpan"
      serif="IPA明朝"
      sans-serif="IPAゴシック"
      monospace="IPA明朝"/>
    <script-font
      script="Hang"
      serif="Batang"
      sans-serif="Gulim"
      monospace="BatangChe"/>
    <script-font
      script="Hans"
      serif="SimSun"
      sans-serif="SimHei"
      monospace="SimSun"/>
    <script-font
      script="Hant"
      serif="MingLiU"
      sans-serif="MingLiU"
      monospace="MingLiU"/>
    <font-alias src="MS 明朝" dst="IPA明朝"/>
    <font-alias src="MS ゴシック" dst="IPAゴシック"/>
  </font-settings>
</formatter-config>