ライセンスエディションについて
「スタンダードエディション」とはなんですか。
『AH PDF Server V2』ファミリーの一つで、Office文書やイメージファイルの印刷設定を使い、ファイル変換させます。具体的には、下記の通りです。
- Microsoft Office文書(Word、Excel、PowerPoint)、Microsoft Visio文書、TextファイルのPDF変換・簡単な編集加工
- イメージファイル(Windows BMP、JPEG/JPEG2000、PNG、TIFF/マルチTIFF、イメージPDF)をOCR処理し、生成されたテキストから「透明テキスト付PDF」を作成、またはテキストファイルとして出力する
「プロフェッショナルエディション」とはなんですか。
『AH PDF Server V2』ファミリーの一つで、「スタンダードエディション」の上位モデルにあたります。また、「クセロPDF Server V1.5」の後継製品でもあります。ファイル変換ついて、きめ細かい設定が可能です。
- 「スタンダードエディション」で変換可能なファイルの他に、”アプリケーション変換設定”を使い、一太郎やDocuWorks等の文書ファイルの変換が可能です。
- OCR処理の他、PDF加工編集、セキュリティについて、より細かい設定が可能です。
- 外部オプションツールとして、以下の3つがあります。
- Web変換ツール
- QRコード作成ツール
- PDF Server コマンド
動作環境について
Windows Server 2000 は、動作保証外でしょうか?
はい。申し訳ございません。
AH PDF Server V2 の動作環境として、サーバに「.Net Framework3.5 SP1」がインストールされていることが条件となっておりますが、「.Net Framework3.5 SP1」は、Windows Server 2000をサポートしていないため、導入できません。また、Microsoft社でも、Windows Server 2000の延長サポートを2010年7月を持って終了するとございますので、弊社アンテナハウスといたしましては、お客様にWindows Server 2003への乗り換えをお勧めいたします。
なお、これらにつきましての詳細は、下記Microsoft社のホームページにてご確認いただけます。
仮想環境下でも利用可能でしょうか。
弊社では仮想化環境(Hyper-V/VMWare Server/VMWare vSphere)にて動作することは確認しております。 他の仮想化環境については担当者までお問い合わせ下さい。
仮想化環境でのサポートについては非仮想化環境と同様のサポートとなります。 ただし、非仮想化環境では発生せず、仮想化環境のみで発生するような仮想化環境依存の問題に関しましては、サポートの対象外となりますのでご了承下さい。
また、実際にご利用いただく場合、パフォーマンスの観点から、メモリとハードディスク容量にはご注意ください。
インストール・アップグレードについて
現在マシンから別のマシンへの設定の引き継ぎの仕方を教えてください。
「タスク設定」の引き継ぎは、PDF Server のインストールフォルダー「PDF Server」>「Task」フォルダーのすべてのファイルを、別のマシンの「Task」フォルダー内に上書きコピーすることで行われます。
「タスクの共通設定」については、インストールフォルダー内の「PDFServer.xml」を指し、タスク設定ファイルと同様に、別のマシンのインストールフォルダー内に上書きコピーします。
製品のアップグレードには、前のバージョンのアンインストールは必要ですか?
はい。必要です。
OSの「コントロールパネル」>「アプリケーションの追加と削除」から「PDF Server V2.x」と、必要に応じて付属の専用ドライバ「PDF Driver V4.x」をそれぞれアンインストールして下さい。
なお、ライセンスファイル(.dat)やタスク設定ファイル(.xml)は、アンインストールされませんので、個別に削除、または別の場所に移して下さい。
※ 共通設定につきましては、アンインストール作業で削除されてしまいますので、必要な場合は、予め移動させておいてください。
『AH PDF Server』 専用ドライバのアップグレードについて
以下は、『AH PDF Server』専用ドライバのバージョンがアップした場合の方法です。
- メジャーアップグレード 【例】 V4→V5
- 旧バージョンをそのまま残してインストールすると、「PDF Driver」が2つ作られます。不要ならアンインストールして下さい。
- マイナーアップグレード 【例】 V4.1→V4.2
- アップグレードの内容によっては、アンインストールが必要になる可能性もございます。
- 旧バージョンに上書きインストールをお願い致します。
※ 上記はあくまで具体例です。アップグレードされる際には、CD-ROMに収録されている「はじめにお読みください」を必ず一読頂きますよう、お願い致します。
PDF Driverをアンインストール後、再度インストールしようとしたら、エラーが表示されます。
以下の方法をお試しください。
- インストールCD-ROM 内> 「SETUP」フォルダー> 「PDFDrvUninst.exe」を、ダブルクリックで起動・実行後、再度PDF Driverをインストールしてください。
- 上記方法でもインストールできない場合は、下記の操作でレジストリキーを削除してください。
- 「スタート」>「ファイル名を起動して実行」>「名前」に"regedit"を打ち込み、レジストリエディタを起動させます。
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AntennaHouse\PDF_Driver\4.1(※"\○.○" ここには、PDF Driverのバージョンを入れます)」というキーを削除します。
- 再度PDF Driverのインストールを実行
※ この操作には、サーバーに管理者権限でログオンする必要があります。
『AH PDF ServerV2.0』ユーザーです。保守期限を過ぎたら、評価版になってしまいました。
大変申し訳ございません。
V2.0は、保守期限が過ぎると評価版になってしまう不具合を抱えております。これにつきましては、次バージョンV2.1以上で是正いたしました。
お客様には大変ご迷惑をお掛け致しますが、現行バージョン(2011年8月現在、V2.3)へアップグレード頂きますよう、お願い申し上げます。
なお、製品のアップグレードは、対象製品が保守期間中であることが前提です。保守更新につきましては、ソリューション・システムコンポーネント製品 保守サービスについてをご確認ください。
※ 『AH PDF ServerV2.0』からのアップグレードは、メジャーアップグレードの扱いになります。
『PDF Server V2』の起動・停止について
ログオンは必要ですか?
はい。必要です。
Microsoft Office変換、アプリケーション変換は、Windowsのセキュリティ仕様により、ログオンした状態でしかご利用いただけません。なお、ログオンしたうえで、画面のロック(Windowsキー+L)をして頂く分には、問題はございません。
※ イメージPDFなど、画像ファイルのみをPDF変換する場合は、ログオンの必要はございません。
デスクトップに作成されるショートカットで起動できますか?
いいえ、出来ません。
デスクトップに作成されるショートカットは、PDF Serverのコントロールパネルの起動を行うものです。
PDF ServerV2 の起動には、以下の2つの方法が挙げられます。
- 「PDF Server V2」ショートカットから起動させたPDF Server のコントロールパネル>「PDF Serverステータス」>「起動」ボタンを押す。
- Windowsのサービスで動作することから、Windows「スタート」>「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」からPDF Server のサービス名を選択>「サービスの開始」をクリックし、起動させます。
※Windowsサービス名:「AH PDFServer」
『PDF Server V2』を自動的に起動する方法はないでしょうか。
ございます。
「スタート」>「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」より、"AH PDFServer"の開始設定を「手動」から「自動」に変更すれば可能です。 ただし、Microsoft Office変換やアプリケーション変換ではログオンが必要なので、Windows起動後、ログオン前にPDF Server が開始されると、この変換はエラーになりますのでご注意ください。
PDF Converter起動時に、応答を求めるダイアログが表示されるのですが?
クライアントOS(Windows Vista・Windows7)では、UAC制御が有効になっている場合、Windowsの起動時に、確認の応答ダイアログが表示されます。 表示された場合は、「はい」を選択してください。
PDFConverter が起動・常駐していないと、Microfosoft Office変換やアプリケーション変換がエラーとなります。 また、前述のような応答をせず、Windows起動後、自動的にPDFConverterを起動・常駐させるには、「タスクスケジューラー」に登録することを推奨致します。 詳細は、「MANUAL」フォルダー内の「install_guide.pdf」をお読みください。
リモートデスクトップは、利用できますか?
可能ですが、以下の点にご注意ください。
- リモートデスクトップでログオンするユーザ名は、自動ログオン、もしくは通常ログオンするユーザ名とは別のアカウントを使用してください。
- PDFConverter は、スタートアップフォルダーからショートカットを削除して「タスク(タスクスケジューラー)」を登録して起動させてください。 その時、起動タイミングは「ログオン時」、実行アカウントは自動ログオン、もしくは通常ログオンするユーザ名(リモートデスクトップで使用しないもの)を指定します。
- コントロールパネルを起動する場合は、リモートデスクトップを含めて1つだけにして下さい。 2つ以上起動させると、ログ表示やキュー/処理数表示など、旨く動作しない場合があります。
他のサーバソフトウェアと同時に使用できますか?
はい。 基本的に同時利用可能ですが、場合によっては制限がございます。
複数のサーバソフトウェアを同時に動かしてご利用いただく事は可能ですが、環境やご利用状況によっては、相互にリソースを取り合う状態になるため、PDF Server のパフォーマンスが著しく低下してしまうことがございます。 そのため、弊社では単独でのご使用を推奨しております。
複数のサーバソフトウェアと同時使用をお考えのお客様は、評価版などで充分検証 をお願いいたします。
また、Microsoft Office製品などアプリケーションソフトウェアとの同時使用は 出来ませんのでご了承下さい。
動作について
他のパソコンのフォルダーも、監視フォルダーや出力フォルダーにできますか?
はい。ネットワークドライブとして割り当ててご利用頂けます。
この場合、フォルダー指定には適切なアクセス権が必要となります。 権限の設定にはご注意ください。 また、『PDF Server V2』 はネットワークやクライアント数に制限を設けてはおりませんが、ご利用されるサーバOSやシステムによっては、制限される場合もございますので、併せてご確認ください。
他のパソコンを、監視フォルダーに巧く設定できません。
以下のこと確認しながら、再度お試しください。
- PDF Server V2 を起動させるサーバは、「Administrator」以外のアカウントを使用します。
※アカウントのない場合は、別にご用意ください。
- ログオンユーザは、「Administrators」のグループのメンバーに所属させます。 また、このユーザに対して、必ずパスワードを設定します。
- PDF Server V2 の実行権限を変更します。
「スタート」>「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」(管理コンソール)を開きます。
- サービス「AH PDFServer」をダブルクリックし、プロパティを開きます。
- 「ログオン」タブをクリックし、「Administrator」以外の管理者権限のあるアカウントをログオンアカウントとして設定します。
- ネットワークドライブを所有するPC(サーバ)にも、手順「2」で設定したログオンユーザとパスワードを設定します。
これで、ネットワークドライブにアクセスする際、ユーザ名・パスワードの入力を求められることなくアクセス出来ます。アクセスできない場合は、上記1~2のいずれかの設定が間違っている可能性がございますので、再度ご確認ください。
PDF Server V2から、アクセスが可能になりました。「Administrator」は、特別なアカウントです。通常運用時に使用しているとブロックされる恐れがございますので、ご注意ください。
なお、アクセスに失敗する場合は、次の2つのコマンドを、コマンドプロンプトから入力/実行してください。
>cd C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v2.*
>caspol.exe-machine-chggroup LocalIntranet_Zone FullTrust
(ここで、y/n の入力を求められるので、「y」を応答してください)
ネットワークドライブ上のフォルダーを入力(監視)/出力フォルダーにそれぞれ指定すると、監視動作でエラーが出てしまいます。
Windows Server 2000から、ネットワークドライブのドライブレターの割り当ては、アカウント固有というわけではなく、アカウントかつそのセッション固有のものとなっています。
これはWindows Serverのセキュリティ仕様です。
.NETはこのルールに従って動作しているため、監視動作でエラーが発生しておりました。
つまり、PDF Server自身がネットワークドライブの割り当てを行えばPDF Serverからアクセスは可能ですが、それ以外の要因(=セッション)から行えばPDF Serverからは読み書きのアクセスが出来ない事になります(ただし、フォルダーの存在チェックに関しては行う事は可能です)。
ネットワークドライブ上のフォルダーを入力(監視)フォルダー、出力フォルダーに指定するは、UNC形式(\\コンピューター名\module\input)で行うようにして下さい。
ActiveDirectoryには、対応していますか?
申し訳ございません。対応しておりません。
ネットワークドライブなどを使用するときは、ファイル共有で行います。
コントロールパネルは常に起動していなくてはダメですか?
いいえ。常時起動の必要はございません。
コントロールパネルの役割は下記の通りです。
- PDFServer 本体の起動・終了
- タスクの設定
- タスクの起動・停止
- 稼働状況のモニタリング
従いまして、PDF Server 本体の変換処理とは全く関係ございません。 運用中は、パフォーマンスの面から、必要に応じて起動させることをお奨めいたします。
コントロールパネルのログが表示されないことがあります。
コントロールパネルを一度閉じた後、再度立ち上げ、ログを表示させてみて下さい。それでも表示されない場合は、「よくいただくお問合せ」>
「セキュリティソフトから警告が表示されることがあります」をご参照頂き、弊社サポートセンターまでご連絡ください。
コントロールパネルを起動したら、待機数や処理数、エラー数が「0」ゼロのままのことがあります。
コントロールパネルは起動後、PDF Server 本体から現在の情報を受け取ります。 受取るまでは初期値のままですので、受取りが終了するまでしばらくお待ちください。 情報が更新され次第、表示されます。
なお、いつまで経っても更新されない場合は、「よくいただくお問合せ」>
「セキュリティソフトから警告が表示されることがあります」をご参照頂き、弊社サポートセンターまでご連絡をお願い致します。
セキュリティソフトから警告が表示されることがあります。
PDF Server V2は、大きく次の3つのカテゴリに分かれ、それぞれが独立したプログラムとして動作しております。
- 「PDF Server 本体」
- 「コントロールパネル」
- 「PDF Converter」
そのため、相互の情報交換に、「TCP」というネットワークプロトコルを使用しております。
セキュリティソフトはこの「TCP」のポートを監視することで、ウィルスチェックしていることが多く、まれに警告が表示されることがございます。警告が表示された場合は、「許可する」を選択してください。
PDF Server V2 は、TCPポートとして、ポート番号9000~9003の4ポートを使用しております。 もし、運用上、ご都合の悪い場合は、弊社サポートセンターまでご相談ください。
※『PDF Server V2』は、外部に対しての通信は一切行っておりません。
入力したPDFファイルの変換に失敗してしまいます。
入力ファイルがPDFの場合、セキュリティ設定やパスワードがかかっていると、仕様上編集できないため、エラーになります。 その場合は、一度PDFファイルのセキュリティ設定を解除し、再度変換してみて下さい。
セキュリティの設定に失敗してしまいます。
入力ファイルがPDFで、既にセキュリティがかけられている場合、これを再度設定することは出来ません。
【参考】「よくいただくご質問」>「入力したPDFファイルの変換に失敗してしまいます。」をご参照ください。
ファイル結合に失敗してしまいます。
結合される入力ファイルにセキュリティのかかったPDFファイルが含まれていたた場合、その結合は失敗します。セキュリティを外してから再度、結合を試みて下さい。
ログ表示の順番が、時々入れ替わっているような気がします。
ログ表示は、「PDF Server」の処理としては、優先順位が一番低い部類にあたります。
従いまして、変換処理の集中度合いによっては、ログ出力がウェイトされ、出力できる状態になると一度に出力するため、場合によっては表示が前後することがございます。
また、コントロールパネルのログ表示も、同様の理由から、必ずしもリアルタイムでログ出力されているわけではございませんこと、ご了承ください。
ファイル変換に対応した対象ファイルであれば、どんなものでも変換できますか?
いいえ。
動作環境によっては、変換に失敗するケースもございます。
たとえば、「PDF Server」が内部で変換を行う際、途中で作業ファイルを書き出したり、変換処理のために大量のメモリリソースを必要としたりすると、失敗します。
特に、変換元のファイルのページ数が数百ページ以上になると、タスク設定によってはリソース不足で、動作がほとんど停止状態になってしまいます。 また、結合や、一度に大量のファイルを検索させようとすると、やはりリソース不足で変換に失敗してしまいます。
これを軽減するには、タスク設定や入力ファイルを見直すほか、ハードウェアの増強が効果的です。
TIFFファイルに変換すると、用紙レイアウトが変わる時があります。
『AH PDF Server V2.1』以前は、最初のページに書式を合わせていたため、途中で変わっていても、最初のページの値が使用されておりましたが、『AH PDF Server V2.1改訂1版』以降は、ページ単位で書式の値を拾い上げるように改修いたしましたので、この現象は解消されております。
OSの再起動などは必要ですか?
PDF Server でオフィス変換やアプリケーション変換などを頻繁に行うと、PDF Server 以外のアプリケーションソフトがその都度、起動と終了を行います。 これを長時間行いますと、PDF Server 以外のソフトウェアが連続稼働の保障をしないため、徐々にシステムのパフォーマンスが低下していく可能性がございます。
これを回避するには、OSの定期的な再起動を推奨致します。
運用上の注意点は、なにかありますか?
動作ログは、システムでは削除されませんので、定期的なメンテナンス(削除)が必要です。
ログファイルの在所(2フォルダー):「PDFServer」(インストールフォルダー)>「log」、「log4」
MS-Office ファイルの変換について
変換に失敗するファイルがあるのはなぜですか?
MS-Office変換は、「Microsoft Office Word/ Excel/ PowerPoint/ MS-Visio」のオートメーション機能を利用してファイル変換を実現しております。これにより、変換後の品質はかなり良いものとなりますが、反面、どんなドキュメントファイルでも思い通りに変換できるわけではございません。次のようなファイルは、「PDF Server」では変換できず、エラーとなります。また、下記設定のファイル以外にも、エラーとなるケースもあり得ますので、評価版などでお試し頂いたうえ、ご不明な点がございましたら、弊社までご相談ください。
- ファイルにパスワードのかかったもの
- 閲覧時に、マクロが実行され、ダイアログ応答が必要なもの
- 内部オブジェクトが多く、ファイルを開くのに時間がかかるもの
- 閲覧時に、何らかのダイアログが表示されるもの(破損ファイルなど)
- Excel で非表示になっているシートが存在する場合
- Excel で、グラフが存在する場合(※アクティブシート出力では変換できます)
ほとんどのファイルが変換で失敗したり、「0」ゼロサイズのファイルが出力されたりします。
MS-Office 変換では、パスワードやダイアログ応答待ちで変換が中断されないよう、「共通設定」機能でタイムアウト時間を設定します。
デフォルトでは15秒に設定されていますが、マシンのスペックによっては、通常の状態でも処理的に追い付かず、結果として、ほとんどのファイルがタイムアウトエラーになってしまう可能性があります。
またこのとき、処理を打ち切るタイミングで処理が始まりかけると、場合によってはファイルサイズが「0」ゼロのPDFファイルが生成されることもございます。
そのため、この様な現象が頻繁に起こるようであれば、PDF Server V2 コントロールパネル「共通設定」>「タイムアウト」>「オフィスエラー」/「オフィス変換」の、タイムアウト時間を長めに設定変更し、再度変換を行ってみて下さい。
Excel(エクセル)変換時に、「全シート」、「シートを1つのブックにまとめる」を選択した場合、時々全シート出力されないことがある。
これは、それぞれのシートで解像度などの設定が異なっていた場合、PDF Driverが複数に分割されるために起こる現象で、PDF Driver の仕様となっております。
これを回避するには、Excel の設定を、「全シート」「シート別に出力」を設定したうえで、「結合する(ファイル名、昇順)」を設定します。
この現象は、Excel 2003と、Excel 2007 両方で、シートの追加などを行ったときに発生することが多いようです。
Word(ワード)ファイルを変換したら、ズームしたような感じで出力されてしまいました。
PDF Server V2 コントロールパネル>「タスクの編集」>「プリンタドライバ設定」より、「品質」にある「解像度」は、設定値によっては、ズームされた状態で出力されることがあります。
そのような場合には、「解像度」の設定を「アプリケーション設定値」にして出力してください。
特に、『クセロPDF Server V1.x』からタスクの設定を取り込んだ場合、デフォルト設定値が異なりますので注意が必要です。
MS-Officeファイルの変換で、意図したような出力結果にならないことがあるのはなぜですか?
MS-Office ファイルの変換には、次の2つのやり方がございます。
- オフィス変換機能
- アプリケーション変換機能(プロフェッショナルエディションのみ)
この変換処理において、両機能を併用した場合、変換タイミングによっては、どちらかの印刷設定の影響でPDF出力されることがあります。
アプリケーション変換機能は、オフィス変換機能との併用を前提としてはいないため、、併用したことで出力されるPDFファイルに関して保障致しかねますので、どちらか一方で行うようにしてください。
また、復旧しない場合は、一度「PDF Converter」を終了させ、再度起動することで可能になります。
- 【現象例】 Office2007、Office2000で作成したExcel(エクセル)ファイルを、PDF変換したい
- タスクの設定画面より、「オフィス変換設定」にて、「対象シート」の設定を「全シート」、「シート毎に出力」にする。
- Office2000 のExcelファイルをPDF変換しようと、「アプリケーション変換設定」画面で拡張子「xls」を登録。
- 同じタスクに、2つの設定を作り、各Excelファイルの変換を実行。
- 出力結果が、「オフィス変換設定」で指定した書式ではなく、アクティブシートのみであった。
- 【回避策】タスクを変換するファイルのバージョンごとに設定し、それ以外のファイル変換をさせないようにすることで、この現象を回避できます。
- Office2003 用の「タスクA」、Office2000 用の「タスクB」の2つを用意する。
- 「タスクA」を Office2003 用に「オフィス変換設定」で変換内容を設定。
- 「タスクB」を Office2000 用に指定し、「アプリケーション変換設定」で、「xls」を登録。
- それぞれのタスクに該当するバージョンのファイルを挿入し、変換処理をする。
PDF Server で変換中に、MS-Office を使用していたら、突然終了してしまいました。
これは、PDF Server でMS-Office ファイル変換が終了したときに、アプリケーションインスタンスをすべて終了するために起こる現象です。
『PDF Server V2』 の動作中に、MS-Officeソフト(Word/ Excel/ PorwerPoint)、 Visio の他、「アプリケーション変換」設定で登録した拡張子のアプリケーションを立ち上げての作業は行わないようにしてください。 また、変換動作に影響がある可能性もありますので、ご注意ください。
パワーポイントの変換途中でPDFファイルが開いてしまい、エラーが出ます。
PDFドライバの設定で「一般」タブ内の「作成後PDFを表示」にチェックがあると開いてしまいます。
申し訳ありませんが、パワーポイントの変換がある時はドライバ設定の「作成後PDFを表示」をオフにして頂きますようよろしくお願いします。
また、「Default」設定をご利用の場合は設定画面で「Default」を選択して「編集」ボタンをクリックし、「作成後PDFを表示」をオフにして別名で保存したものを使用して下さい。
Excel変換設定で、対象シートが「全シート」、出力方法が「シートを1つのブックにまとめる」を選択し、「シート単位で出力してから1つに結合する」をチェックした場合、ブックの途中に空白のセルが存在すると処理が失敗します。
仕様上避けられないため、出来るだけ途中に空シートを作成しないか、「シート単位で出力してから1つに結合する」のチェックを外して運用して下さい。
パワーポイントのファイル変換で、成功したり失敗したりします。
パワーポイントを起動して、オプションから「詳細設定」→「印刷」の項目を開き、「バックグラウンドで印刷する」のチェックを外して下さい。その後、パワーポイントを終了してから再度試して下さい。
アプリケーション変換設定について(プロフェッショナル)
アプリケーション変換とはなんですか?
インストールした他社アプリケーションのシェル印刷機能を利用して、PDF に変換する機能です。(※プロフェッショナルエディションのみの機能になります)
アプリケーション変換機能を利用するには、PDF Server と同じマシンに、変換したいファイルのアプリケーションをインストールし、「アプリケーション変換機能」で拡張子を登録すれば可能です。
アプリケーションによっては、サーバOS に未対応の場合もございますので、ご利用の際にはソフトの動作環境について、ご確認いただきますよう、お願い致します。 またライセンスなども、それぞれのアプリケーションソフトに準じておりますので、お客様側でご注意ください。
どんなアプリケーションなら、PDFに変換できますか?
アプリケーション変換機能を利用する際の必要条件は下記の通りです。
- 変換したいフィルが、インストールされたアプリケーションと紐付いていること
- エクスプローラで、ファイルを右クリックし、表示されるコンテキストメニュー内に「印刷」があり、かつ印刷を選択すると、アクティブプリンタで印刷が実行されるもの
CAD ファイルのように、印刷時に範囲指定するようなアプリケーションではうまくいかないので、ご注意ください。 また、イメージファイル(拡張子:bmp、tif、jpe、png、j2k、jp2)も、アプリケーション変換では登録できません。
Office2003 ファイルやテキストファイルは変換できますか?
はい、変換できます。
ただし、どちらの場合も登録した際には、下記の点にご注意ください。
- アプリケーション変換設定が優先されます
- Office の場合、Excel などはアクティブシートのみが変換の対象となります
- 「オフィス変換」機能よりも細かい設定ができないという制御がございます
Officeファイルの変換においては、出来る限りMS-Office2007 のご利用頂き、また、「オフィス変換」機能をご活用頂くことをお奨めいたします。
体験版(評価版)でも正規版のように変換できますか?
はい、できます。
※アプリケーションによっては、起動前に確認ダイアログが表示されますのでご注意ください(※応答しないと、タイムアウトでエラーになります)。
体験版(評価版)は、お客様側でファイル変換の動作確認やシステムの検証などを行っていただくためのものです。通常業務にご利用いただくことはできません。その場合は、正規版をご購入ください。
アプリケーション変換で、思ったように変換されないことがあります。
表計算ソフトなど、複数のシートや、ドキュメントが1つのファイル内に含まれる場合、通常はアクティブ(一番手前に選択されているもの)シートやドキュメントを対象に変換を行います。
ページ範囲指定など、変換に関する情報は、アプリケーションやドキュメントに保存されている設定で行いますので、必要に応じてアプリケーションが輪で設定を行う必要がございます。
また、変換については、対象のアプリケーションに依存しており、PDF変換を完全には保障致しませんので、ご注意ください。
OCRについて
どんなファイルでもOCRが可能ですか?
いいえ。
PDF Server では、イメージ(画像)ファイルと、画像のみのPDFファイル(image only PDF) がOCR処理の対象となります。
以下はOCR処理できないファイルです。
- TIFFファイルのLZW 圧縮など、圧縮した形式のファイル
- 画像以外の情報が入っているPDFファイル
- 高圧縮PDFファイル
※画像のみのPDFファイルとは、スキャナや複合機から出力されたPDFファイルをいいます。
ページ指定をしているときにOCRが行われないことがありますが、なぜですか?
マルチTIFF ファイルや、PDF ファイルで分割を行ったとき、OCR処理の設定で、ページ数指定をしていた場合、分割後のファイルがOCR処理の対象になるため、1ページ目の指定がないと、OCR処理が行われません(プロフェッショナルエディション)
巧く文字がOCR変換されません。
画像の大きさや解像度により、OCRエンジンがうまく文字を読み取ることができないことがあります。 可能でしたら、サイズや解像度を変更して再度実行してみて下さい。
TIFF出力(TIFF変換)について
TIFF 出力に時間がかかる場合があります。
イメージ以外にTIFF 出力(結合した場合も含みます)では、一度PDF に変換したものをTIFFファイルにレンダリングして出力します。 そのため、ページ数が多かったり、画像情報が多い場合は、変換に時間がかかります。
TIFF 出力に失敗することがありますが、なぜですか?
PDF Server では、Cドライブに作業用ファイルを作成しますが、Cドライブの残容量が少ないと、変換ファイルが大きい場合に、ドライブスペースが不足し、失敗することがあります。
これを回避するには、なるべくCドライブの残容量は多めに設定しておくことをお奨めいたします。 また、TIFFファイルは、多様な形式のために、画像の種類やビット数、解像度によっては変換に失敗することがあります。
PDF Server コマンドについて(プロフェッショナル機能)
コマンドラインを使用時に画面にエラーみたいなメッセージが表示される時があります。
使用しているオープンソースのライブラリが標準出力(コマンド プロンプト)に対して出力しています。メッセージのほとんどは致命的ではないため、その場合は無視して下さい。結果は最後に出力されるメッセージとステータスコードで判断して下さい。