2010年4月9日
AH Formatter V5.1 改訂2版では、下記の機能強化および改修をしました。
改訂情報
強化内容
- TrueTypeフォントの埋め込み時のエンコーディングに、Ansiエンコーディングが指定できるようになりました。
- Javaインターフェイス、.NETインターフェイスでのストリーム入力による組版で、CSSスタイルシートが指定できるようになりました。
改修内容
- CSS 関連
- margin-bottom の設定が、bottom-right に反映されていなかった。
- ページ途中からの段抜きブロック内でページ下にオーバーフローすることがあった。
- float: bottom指定時に正しく配置されないことがあった。
- CSS で段組がある場合にデータによってオーバーフローすることがあった。
- 段組指定したとき、改頁後に左カラムに配置されるはずの要素が右カラムに配置されることがあった。
- column-span:all の段抜きブロックがページの先頭からはじまり、そのあとに通常段組が続く時に、その段組がページに入らないために段抜きブロック直後で改ページが必要となるような場合に、正しく処理されないことがあった。
- column-span:all プロパティを、1ページを超える要素に適用させると、オーバーフローすることがあった。
- column-span:all を指定した要素のデータの内容よっては、AHFormatter が応答無しになることがあった。
- collapsing border のテーブルで、table-footer がある場合に、rowspan 指定ありのセルを分割したとき、border がずれることがあった。
- -ah-intrusion-displace: block により水平移動しているブロック内のフロートの位置が、移動前の位置を基準としないことがあった。
- @footnote および float: footnote を指定したとき、テーブルの float: footnote; のデータが正しく配置されないことがあった。
- overflow: condense; -ah-overflow-condense:font-stretch; を指定しても、詰め込み処理がされないことがあった。
- INX への出力時およびMIF への出力時にデータにより不正なエラーが発生する事があった。
- MIFフォーマットに出力した時に、at-rule が適切に反映されないことがあった。
- XSL-FO関連
- xsl-before-float-separator があるときに、正しく組版されないことがあった。
- axf:hanging-punctuation="end" を指定するとinline-container のtext-align が有効にならないことがあった。
- axf:hanging-punctuation="end" を指定すると、行末で文字がはみ出すことがあった。
- axf:suppress-duplicate-footnote="true" が指定された時の、axf:footnote-number が正しくならないことがあった。
- multi flowでpage-position で指定した通りにならないことがあった。
- writing-mode="rl" のとき、italic を指定しても数字がitalic にならないことがあった。
- space-after が指定されたブロックのあとにbefore-float があり、そのspace-after がページの終わりで破棄された場合は、before-float もページに収まるというようなケースのとき、before-float が次のページに送られてしまうことがあった。
- page-number-citation によってリーダの調整が起こったときに、アラビア語のKashida の挿入が起こる時に、PDF出力するとエラーになることがあった。
- text-justify-mode="4" のときに、テーブルセル内に書字方向の縦横が変わるblock-container があると、テーブルセルから内容がはみ出すことがあった。
- U+00A0 で分割不可を指定しても、ページ番号の前で改行されてしまうことがあった。
- float="before" の直前に大きな分割できないブロックがあるとき、そのブロックを次のページに送ると空白ページが出力されてしまうことがあった。
- 脚注本文が次のページに出力されてしまうことがあった。
- グリフ数が元文字列よりも多くなる場合に、PDF出力時にエラーが発生することがあった。
- 言語指定が無い場合に、約物やmargin の処理が不定となってしまう場合があった。
- xml:lang="ru" のとき、U+201C が閉じ括弧として処理されないことがあった。
- xml:lang が指定されていないとき、約物の処理とmargin値が正しく処理されないことがあった。
- fo:block-container で、axf:column-countとspan="all" が指定された場合に段組されないことがあった。
- fo:table-header の高さが不正になってしまうことがあった。
- FOデータ中のid が重複している時に、エラーにならないことがあった。
- fo:static-content 内の段番号が正しくならないことがあった。
- 段組中のテーブルで改ページが発生するときに、オーバーフローすることがあった。
- カラープロファイル指定をしたPDF を埋め込むFO で、PDF/X-3 に出力するときにエラーになることがあった。
- table-header の複製が発生するようなデータで、例外エラーが発生することがあった。
- list-itemがregion-body のエリアからはみ出してしまうことがあった。
- データにより、table-marker が出力されないことがあった。
- 連続してタグ付きPDF を出力するようなとき、内容の一部が抜けてしまうことがあった。
- なりゆき改ページ直後の行にある fo:inline-container 内のブロックの text-align の値 inside/outside が、正しく配置されないことがあった。
- linearized PDFに出力したとき、axf:document-info で設定した文書プロパティの文字が化けることがあった。
- 組版共通
- テーブル固定レイアウトで、カラム幅指定があるカラムとカラム幅がauto のカラムとがあるときに、カラム幅指定が無視されてテーブルがオーバーフローすることがあった。
- ファイル名に'#' があるようなファイルをGUI で組版しようとすると、[Unexpected end of input stream.]エラーが発生してしまっていた。
- Solaris(SPARC)版で、OpenTypeフォントの埋め込みをしたPDF を開こうとするとエラーになることがあった。
- 段組が指定されたブロック内に段抜きブロックがあるときに、オーバーフローすることがあった。
- 段組ブロックに 改ページ不可の指定があるような時、その段組ブロックがページ内に収まるスペースがあるのに段組ブロックより前で改ページが発生することがあった。
- 透過属性があると、Acrobat でPDF を表示した際に文字が太く見えることがあった。
- 特定のフォントでリガチャを指定したときにエラーが発生することがあった。
- Symbolフォントが正しく出力されない場合があった。
- image-downsampling を有効にしてPDF出力したときに、16390 のPDF出力エラーが発生することがあった。
- GIFファイルの読み込み処理でエラーになることがあった。
- その他
- GUI で連続ページをoff にしたときに、ページ移動が遅くなることがあった。
2009年12月9日
AH Formatter V5.1 改訂1版では、下記の機能強化および改修をしました。
改訂情報
強化内容
- 住基ネット統一文字コードオプションを追加しました。
- table-omit-header-at-break プロパティにcolumn値を指定できるように拡張しました。
- 下線、取消し線、上線の末端を文字間にどのようにはみ出させるのかを、オプション設定ファイルで、text-decoration-mode で指定できるようにしました。
改修内容
- CSS関連
- float:left/right の画像にmargin:auto の指定があると位置が不正になることがあった。
- -ah-text-justify-trim: kana; が指定されているときに、データ中の<br /> で改行されない場合があった。
- 2段組のデータで、column-fill にauto を設定したとき、文字が1ページ目の右端にオーバーフローしてしまうことがあった。
- XSL-FO関連
- fo:float のあとに break-before="page" 指定のあるブロックがあったときに、フロートがページからオーバーフローすることがあった。
- float によって移動されたblock の位置が正しくならない事があった。
- 2段組のあるデータで、段抜きのあとで2段目の段にテーブルが来るようなとき、そのテーブルがオーバーフローする場合に、fo:table-row に keep-with-previous="always" があるとオーバーフローしてしまうことがあった。
- 段組中のテーブルを、段バランスをとりながら分割するときに、テーブルが適切に分割されないことがあった。
- 段組内のテーブルセルで改段が起きたときに、オーバーフローすることがあった。
- データ中に span="all" があるときに、例外エラーが発生することがあった。
- 最終のfo:blockに、span="all"を指定したとき、マーカーが正しく配置されないことがあった。
- 縦方向にスパンしているテーブルセルがページ分割されているときに、正しくPDFタグづけがされないことがあった。
- table-omit-header-at-break の設定によって、テーブルがオーバーフローしてしまうことがあった。
- reference-orientation="90" の block-container 内で、オーバーフローが発生したときに、block-container の直前のページ分割できるはずのところで分割さ
れないことがあった。
- 特定のFOデータをエリアツリーに出力しようとすると、例外エラーが発生することがあった。
- カラムのないテーブルがあるFOデータを組版してINX に出力したとき、InDesign で読み込み時にエラーが発生することがあった。
- space-after が有効にならないことがあった。
- 特定のデータで、fo:block が欠落してしまうことがあった。
- idのある空の fo:wrapper の直後で分割が発生してしまうことがあった。
- <?xml version="1.0"?>がないFOを、カーニングありで組版すると例外エラーが発生することがあった。
- スペースの処理が不正になる場合があり、文字がオーバーフローしてしまうことがあった。
- footnote-number が重複してしまうことがあった。
- テキスト分割が正しく行われないために、改行されないことがあった。
- wrap-option="no-wrap"のブロックで、axf:overflow-condense="font-size" が指定されていて、ブロック内にfo:page-number-citation があるとき、ページ番号のフォントサイズが小さくならないことがあった。
- 脚注のの文字が重なって出力されてしまうことがあった。
- 脚注出力が次のページになってしまうことがあった。
- 脚注の番号が不正になってしまうことがあった。
- fo:retrieve-table-marker があるとき、ボーダーの描画が正しくないことがあった。
- 組版共通
- オプション設定ファイルで、EPS-processor="distiller" を指定して、GUIからPDF出力するとエラーになることがあった。
- FormatterのGUIとコマンドラインで、同時に Distiller を使用するようなとき、エラーが発生することがあった。
- 特定のPDFを埋め込んだPDF出力ファイルをAcrobatでオープンしたとき、エラーになってしまうことがあった。
- Formatterから出力したPDFを、Acrobatで表示させたときに、文字が表示されないことがあった。
- Formatterが出力したPDFファイルを、Adobe Reader9 で開こうとすると、"このページにはエラーがあります" エラーになることがあった。
- PDFファイルへ出力するピッチ情報(固定ピッチまたは可変ピッチ)が正しくないことがあった。
- タグ付きPDFを出力しようとすると、「16390 (4006): PDF output error. (3101) TaggedPDF fails because of crossed mark content」エラーが発生することがあった。
- 異なるPDFファイルを埋め込んでいるが、出力したPDFでは同じPDFが2度出力されてしまうことがあった。
- 段抜きブロックのあとに、ページに収まらない分割できないブロックがあり、そのブロックが次のページに送られたときに、次のブロックとの間で改段されずに、オーバーフローが発生することがあった。
- 行末の SOFT HYPHEN が出力される場合に、周りのテキストと異なるフォントで出力される場合があった。
- CGMデータの FIGURE命令内の、POLYBEZIERの処理が、FIGUREの塗りに対応しない場合があった。
- 特定のフォントを使用してPDF出力した結果、文字が正しく表示されないことがあった。
- フォントを埋め込み指定してSVG出力した時に、フォントが正しく埋め込まれない場合があった。
- Linux版で、組版速度が極端に遅くなる場合があった。
- Type1フォントを使用したとき、高さ情報が正しく取得できず、不正に多くのページを組版してしまうことがあった。
- 特定の単語で、ハイフネーションの例外辞書が効かないことがあった。
- その他
- GUIで、PDF出力ファイル名を変更後、出力範囲の"すべて"/"現在のページ"/"ページ指定" のいずれかを選択すると、編集したファイル名が元に戻ってしまうことがあった。
- GUIにSVGデータを読み込ませたときに、表示されないことがあった。
- 特定のPDFファイルが、AHFormatterのGUIで表示できないことがあった。
2009年9月15日
AH Formatter V5.1 初版では、下記の機能強化および改修をしました。
改訂情報
強化内容
- Adobe FrameMakerRの保存形式である、MIF(Maker Interchange Format File)フォーマットに出力できる、MIF出力オプションが追加されました。
- CSS組版でのタグ付きPDF出力で、HTMLタグが反映されるようになりました。
- Unicode の異体字選択(Variation Selector)に対応しました。
- CSS3のfootnoteカウンタのリセットに対応しました。
- font-styleに oblique、backslantが指定できるようになりました。また、oblique、backslantを指定したときの傾きの量を、オプション設定ファイルのoblique-skewに指定することができます。
- 複数ページのPDF埋め込み指定ができるようになりました。
- オプション設定ファイルのwatermark-textを設定することで、任意のすかしを出力する機能が追加されました。また、watermark-font-family、watermark-font-style、watermark-font-weightを設定することで、すかしのフォントの設定をすることができます。
- CSSの column-span: all による段抜き、XSL-FOの fo:block-container の段組での span="all" による段抜きが有効になりました。
- 以下のCSSプロパティと値を追加しました。
- border-parts
- displayに table-column-group を追加
- break-before
- break-after
- break-inside
- column-fill
- 以下のXSL-FOプロパティを追加しました。
- Windows 7 での動作確認済みです。(32bit/64bit)
改修内容
- CSS関連
- table-cell に縦書きの指定があるとき、セル内容の配置が異常になることがあった。
- inline-block に -ah-reference-orientation の指定があるときに、正しくレンダリングされないことがあった。
- ページ分割されたテーブルの、セルのボーダーが出力されないことがあった。
- セルの内容が2重に出力されることがあった。
- @top-leftと@top-centerが重なってしまうことがあった。
- -ah-content-height:scale-to-fitを指定しても有効にならないことがあった。
- margin-bottomを設定したテーブルがページ分割されたとき、改頁後に不要な空白が挿入されてテーブルがページ下に配置されてしまうことがあった。
- a::afterに指定した content の内容が行分割されるようなときに、不正な内容が出力されたり、領域からはみ出してしまうことがあった。
- 段組がありページ分割が起きるようなデータをPDFに出力しようとしたとき、エラーになることがあった。
- XSL-FO関連
- COMインターフェイスで、DOMを利用したときに、Missing End Tag が発生することがあった。
- 突き出し(axf:hanging-punctuation="first")指定で、段落の先頭行ではないのに突き出されることがあった。
- script="Jpan"を指定した時に、行内のfo:inline-containerの部分が垂直方向にずれることがあった。
- fo:table-body が複数あるときに、fo:table-body に指定された keep-togetherの指定が、複数の fo:table-body 間での分割も抑制してしまうことがあった。
- 段組のあとに span="all" が指定されたブロックが続いて改ページするときに、異常になることがあった。
- writing-mode="rl-tb" のとき、数字の出力が不正になることがあった。
- Arabicの特定データの組版をVista上で行ったときに、例外エラーが発生することがあった。
- テーブルヘッダをもつ大きなテーブルがあるデータを組版すると、メモリの増加が著しくなることがあった。
- リスト中にtableがあり、その中にfootnoteがあるようなデータで、脚注本文がページ下部で重なってしまうことがあった。
- ページをまたがるようなtableのtable-headerに脚注があると、footnoteの出力位置が不正になることがあった。
- text-align="'.' center" または text-align="'.' " axf:text-align-string="center" の指定で、center揃えにならない箇所があった。
- リーダの先にテキストがないとき,リーダーが領域からはみ出てしまうことがあった。
- PDF埋め込みで正しく出力されずに、空白ページになって出力されてしまうことがあった。
- leader-length.minimum="0pt"を指定しても長さが0ptにならないことがあった。
- 段組内に、大きな図などがあって段に入りきらずに改ページが生じたときに、改ページ後のページで改段がされずにオーバーフローすることがあった。
- 組版共通
- 段組ブロック内の改定バーが段ではなくページエリア全体についてしまう場合があった。
- PDF出力で「フォームフィールドの入力と既存の署名フィールドに署名」の変更を「許可」にしても入力できないことがあった。
- font-family に指定するフォント名にスペースがあるような時に、"非Windows環境のでフォントエラーが発生することがあった
- Javaインターフェイスのrender()でエリアツリーを指定すると、エラーになることがあった。
- PDF-1.4ベースの PDF/X-1a:2003 などへの出力時に、"PDF output error."が発生することがあった。